
迫力に欠けた神奈川ダービー。勝利の川崎・長谷部茂利監督、3連敗の横浜・大島秀夫監督がそれぞれ語った課題とは
[J1百年構想リーグEAST第11節]横浜 1-2 川崎/4月18日/日産スタジアム
1-1で迎えた後半アディショナルタイムに、カウンターから川崎のFWエリソンの豪快な一発で勝負がついた神奈川ダービー。前回対戦では川崎がホーム(国立での開催)で0-5で敗れていただけに、川崎陣営は大いに盛り上がった。
ただ、試合内容を振り返れば川崎としては勝点3を掴んだのは収穫も、ここから上を目指すのであれば喜んでばかりいられないゲーム展開でもあった。さらに注目の神奈川ダービーとしては迫力に欠け、停滞感が漂っていたと言わざるを得ない。
確かに最後の決勝弾のように川崎の前に出るエネルギーなど光る場面もあったが、川崎はまたも前半終了間際で失点する悪癖を見せ、守備の時間が長かったなかで攻撃の精度はイマイチで、「芝が乾いているような状態で難しかった」と誰もが口を揃えたように、ミスも散見。守備面にもズレが生じた場面があった印象だ。
一方、試合後にはサポーターから背中を押された横浜は3連敗で、川崎戦でもボールを持ち、崩しにかかったが、クオリティが不足。さらに決勝弾を奪われたカウンターの対応などキワの部分での寄せや切り替えなど守備面での課題も感じさせた。
そんな一戦だっただけに、川崎の長谷部茂利監督も厳しい表情を浮かべた。
「失点のところ、得点を(なかなか)取れなかったところを含めて、両ペナルティエリアの、失点した場面も少し甘さ、緩さが出た、もしくは目立った印象です。当然プレーしているのは選手ですが、そこを突き詰めて、(選手が)できるようにしていない私は反省と言うか、そういう想いでいっぱいです。なので最後、あのような勝ち方をして嬉しい反面、そこまで自分たちの内容と言いますか、選手たちがプレーをし切れないところに、もどかしさと言いますか、自分のなかにいろんな気持ちが錯綜しています」
一方の横浜の大島秀夫監督も反省を口にする。
「ホーム2試合連続で連敗という形(公式戦は3連敗)で試合をしてしまった。ファン・サポーターの方に申し訳なく思います。前節同様に相手を分析して自分たちが狙った形、やりたいところは、多く出た場面もありますし、ただ、変わらず失点の場面にやはり、チームとしての足りないところが出てしまい、同じような失点で、最後に決勝点を献上してしまったのは、習慣、癖を打ち消すくらい毎日、トレーニングを上げていかなくてはいけないと思います」
ともに試行錯誤が続く状態。かつてはともに果敢に攻め、迫力のある展開が多かった神奈川ダービーだが、百年構想リーグではともに優勝は厳しい状況なだけに、モチベーションの難しさもあるのだろう。
ただ、川崎は敗れたとはいえ前節の鹿島戦のように一歩ずつ積み上げている状況で、横浜も大島監督の下で新たなチームを構築している最中だ。
だからこそ夏の新シーズンでの対戦では、再び心を熱くするようなゲームを心待ちにしたい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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