女子テニスツアーのWTA500シリーズ「ポルシェ・テニス・グランプリ」(4月13日~19日/ドイツ・シュツットガルト/室内クレーコート/WTA500)は、大会最終日の現地19日にシングルス決勝を実施。第1シードで世界ランキング2位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)が、第7シードで同12位のカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を7-5、6-1で下し、2024年以来となる同大会2度目の優勝並びにツアー13勝目を飾った。
現在26歳のルバキナはこれまでに手にした12タイトルを全て異なる大会で獲得。今回の優勝がキャリア初の“同一大会複数回制覇”となった。
ルバキナは今大会、初戦の2回戦(上位4シードは1回戦免除)で22歳の新鋭ディアナ・シュナイダー(ロシア/現19位)に快勝。準々決勝では21年全米オープン(四大大会)で準優勝を経験したレイラ・フェルナンデス(カナダ/元13位/現25位)を相手に2本のマッチポイントを凌いで3時間の死闘を制し、準決勝では18歳の注目株ミラ・アンドレーワ(ロシア/同9位)に勝利して決勝へ駒を進めていた。
決勝の相手は2023年「全仏オープン」で初の四大大会シングルス決勝進出を果たし、今年2月の「カタール・トタルエナジーズ・オープン」(WTA1000)で約6年半ぶり2度目のツアー優勝を飾った元8位の29歳ムチョバ。両者は今回が4度目の顔合わせで、過去の対戦成績はルバキナが1勝2敗となっている。
試合はルバキナが序盤にブレークを果たして5-2とリード。サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークバックを許すも、最後の2ゲームを連取して第1セットを先取。第2セットはルバキナが相手に1ゲームしか与えない完璧なプレーを披露し、1時間18分で勝利を収めた。
ルバキナにとってはこれが四大大会2勝目を飾った今年1月の全豪オープンに続く今季2勝目。WTA500ではキャリア6度目、クレーコートでは5度目のタイトル獲得となった。さらには副賞のポルシェ車獲得も2度目となった26歳は、優勝後の記者会見で決勝戦をこう振り返った。
「試合の序盤は彼女(ムチョバ)のサービスを読み切れていたこともあり、全てがうまくいった。それでも徐々に彼女のサービスも良くなり、予測できていてもリターンミスをしてしまうことが増え、第1セットはかなり競った展開になった。第2セットではより堅実なプレーを心掛けた結果、リターンの質を上げることができた」
一方敗れたムチョバは惜しくもツアー3勝目はならず。それでも今大会は準々決勝で過去0勝9敗と1度も勝てていなかったココ・ガウフ(アメリカ/現3位)から初勝利を挙げ、準決勝でも過去3戦全敗だったエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/元3位/現7位)を破るなど素晴らしいパフォーマンスを見せた。会見では「本当に良い一週間だった」と満足気に大会を総括し、「今日はエレーナのプレーが素晴らしかった」と勝者を素直に称えた。
文●中村光佑
【動画】ルバキナVSムチョバの「ポルシェ・テニス・グランプリ」決勝ハイライト!
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