現地時間4月18日(日本時間19日)、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズにとって、NBA歴代最多タイとなる通算19度目のプレーオフが幕を開けた。
ウエスタン・カンファレンス第4シードのレイカーズは、得点源のガードデュオ(ルカ・ドンチッチとオースティン・リーブス)をケガで欠くなか、第5シードのヒューストン・ロケッツ相手に試合の大半でリードを保持し、107-98で勝利を収めた。
この日はルーク・ケナードが5本の3ポイントをすべて決めてゲームハイの27得点、フロントコートのディアンドレ・エイトンが19得点、11リバウンド、八村塁が14得点、3スティール、2ブロックと攻守で奮闘。
もっとも、大事なシリーズ初戦を見事にコントロールし、勝利をもたらした最大の殊勲者はレブロンだった。41歳の大ベテランは、38分26秒コートに立ち、ジャンパーやポストプレーから効果的に加点して19得点を奪ったほか、8リバウンド、13アシスト、2スティールとオールラウンドな数字を残した。
試合後、地元メディア『Spectrum SportsNet』に出演したデレック・フィッシャー(元レイカーズほか)は、レブロンのプレーはレジェンドOBのマジック・ジョンソンを彷彿させたと称賛した。
「マジック・ジョンソンを見ていると、彼が最速でも、最も運動能力が高いわけでもないのに、試合を操り、コントロールしてしまう能力に感銘を受けるんだ。今のレブロンのキャリアにおいて、彼がマジック・ジョンソンに似ているというのは、決して見下した表現ではない」
マジックは1980年代にレイカーズを5度のNBAチャンピオンへ導いた206cmの超大型ポイントガード。伝家の宝刀ノールックパスを武器に、一世を風靡した“ショータイム・レイカーズ”の舵取り役を務めた。
フィッシャーは、誰よりもNBAのプレーオフを経験してきたレブロンとマジックに共通点を見出し、次のように絶賛している。
「チームメイトたちをゲームに絡めて、シューター陣へリズムを掴ませ、自分が得点できるチャンスを見つける必要があることを熟知している。今の彼はまさにマジック・ジョンソン時代と言えるだろう。彼のような選手がチームを牽引すれば、今でも優勝できるさ」
レイカーズはロケッツの前に計18本のターンオーバーを喫し、今季最少のフィールドゴール試投数(66本)に終わった。にもかかわらず、成功率60.6%(40/66)、3ポイント成功率52.6%(10/19)の高確率で決め切り勝利を収めた。
レブロンは21日の第2戦に向け、「どんなことでも少しずつやらなきゃいけない。それがこの仕事では必要とされている。リバウンド、パス、シュートの3つをこなせる能力を兼ね備え、ディフェンスもできる選手になることが目標だ。このチームに貢献できるポジションへ身を置き、シリーズを通して貢献していきたい」と意気込む。
とはいえ、41歳の大ベテランへ毎試合30得点超えを期待するのはさすがに酷だろう。それでもレブロンは「これまで俺はバスケットボール選手として考えられるあらゆる状況を経験してきた。何が起きても驚くことはない」と断言。次戦以降も八面六臂の働きでチームを引っ張ることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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