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「生命維持装置に繋がれている状態」プレミア首位攻防戦に敗れたアーセナルに現地メディアは厳しい展望…一方でタイトル獲得に「励みと自信を得た」との見方も

「生命維持装置に繋がれている状態」プレミア首位攻防戦に敗れたアーセナルに現地メディアは厳しい展望…一方でタイトル獲得に「励みと自信を得た」との見方も

プレミアリーグ第33節の首位攻防戦マンチェスター・シティ(以下マンC)対アーセナルは、ホームのマンCが2-1で勝利。これにより首位アーセナルとの勝点差は「3」に縮まり、しかもマンCはなお1試合未消化。タイトル争いは依然として決着には遠いものの、現地メディアの論調を見る限り、この直接対決を経て優勝レースの主導権は明らかにマンCへ傾きつつある。

 英国日刊紙『The Guardian』は、この試合を単なる上位対決ではなく、「優勝の行方が決まる可能性を秘めた一戦であり、両チームは真正面からぶつかり合い、国内はもちろん、世界中の多くの人々を引き込む、期待以上のスリラーを演じた」と報じた。

 そのうえで、勝敗の持つ意味についてより踏み込み、「最終的に決定的な打撃を与えたのはマンCだった。こういう状況で彼らが優位に立てば、その先どうなるかは誰もが知っている。ペップ・グアルディオラほど、“締め”の上手い監督はいない。今や勢いは、彼の側にある」と綴り、マンC優勢を強く印象付けている。
  同メディアは、「まだ終わったわけではない。タイトル争いに関して、アーセナル自身もそう自分に言い聞かせるだろう。実際、彼らのパフォーマンスの中には希望もあった」とも付け加えたが、やはり軍配がマンCに上がった事実の重みは大きい。米スポーツ専門局『ESPN』も、「マンCはスリリングな勝利で、優勝争いにおいて扉をこじ開けた」と伝え、「両チームともまだ自力優勝は可能だが、いま勢いを全て握っているのはマンC」と断言する。

 さらに同メディアは、未消化試合の存在に着目し、「水曜日(4月22日)にバーンリーを下せば、マンCが得失点差、得点数でアーセナルを上回って首位に立つことになる。その変化自体は紙一重でも、これだけ長く首位を走ってきたアーセナルにとって、この時点で2位へ転落する心理的影響は極めて大きい」と論じている。

 そのなかでも「アーセナルが見せた前半のプレスは、称賛に値した」とポジティブな点を挙げる一方で、「タイトルがまた手から滑り落ちていく感覚を振り払うのは難しいだろう」と記した同メディアは、「出来と結果の落差こそが痛手」との見解を示した。 勝敗を分けたポイントとして最終局面での差に焦点を当てた同メディアは、「カイ・ハバーツには1時間過ぎの1対1、そして後半アディショナルタイムのヘディングと2つの絶好機があったが、最後に笑ったのはアーリング・ハーランドだった」と、両チームの決定力の差を象徴的に指摘している。

 アーセナルの課題として決定力不足に厳しい視線を向けたのは同メディアだけでなく、英スポーツ専門局『Sky Sports』でコメンテーターを務めるガリー・ネビルも、「ハバーツの決定機は、アーセナルにとってシーズンにおける“巨大な瞬間”に感じられた」と振り返る。「アーセナルのパフォーマンス自体は良かった。マンC相手に、これほど良い戦い方をするチームを見る機会はそうない」としながらも、「3、4つの大きなチャンスを逃している。1つは決めなければ……」と語った。

 元マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドはまた、ここ数年繰り返されているアーセナルの終盤の失速にも触れ、「リーグ優勝はまだ可能だが、自分たちで必要以上に難しくしてしまった。責任は、他の誰でもなく、彼ら自身にある」と厳しい現実を突きつけた。

 これには前出の『ESPN』も同意し、「アーセナルはまた、4月に入って崩れている。マンCがアクセルを強く踏み込む時期にだ」と指摘し、ミケル・アルテタ監督体制下で春の勝率が低い点、対するグアルディオラ監督率いるマンCは4月に勝率80%を誇る点を紹介しながら、この時期の“差”がタイトルの行方を左右していると分析している。
  アーセナルのクラブ専門サイト『PAIN IN THE ARSENAL』も、「『ガンナーズ』の挑戦は今や、生命維持装置に繋がれているような状態だ」と厳しい比喩を用い、「今こそアルテタにも責任を負わせるべき時だ。彼は大一番で失速し、相手監督に試合中の修正で上回られるというこのパターンを繰り返されている」と問題点を挙げたが、こちらは悲観一辺倒ではない。

 同メディアは「残り試合の並び方を見れば、アーセナルにはまだこのタイトルを勝ち取る道がある」と主張。ニューカッスル(34節)、フラム(35節)との試合で先に勝点を積み重ねることで、マンCへ圧力をかけ直せる余地があるという見立てだ。ただし、そのためには「より前向きな推進力と、より勇敢な戦術が必要だ」と条件を挙げる。

 さらに、アーセナル寄りの立場から前向きな材料を強調したのが、ロンドンのクラブを主に扱うサッカー専門サイト『football.london』だ。「同じ敗戦でも、試合前に思っていたような一方的な負け方にはならなかった。不思議なことに、落胆や敗北感よりも、むしろ励まされた感覚と、以前より強い自信を抱いている」と綴り、その理由として「細部、メンバー選考、そしてあと一歩でゴールが決まりそうだった場面の数々が、デクラン・ライスの『まだ終わっていない』という言葉を裏付けている」と説明する。

 エベレチ・エゼの先発や、終盤まで押し返したチームの姿勢を評価した同メディアは、「マンCは水曜に首位に立つかもしれないが、その後の試合も決して簡単ではない」と今後の展開に含みを持たせ、最後にアルテタ監督の「このリーグではひとつの試合に勝つこと自体が極めて難しい。お互いの残り日程を見ると、どちらにとっても厳しい」とコメントしている。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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