現地時間4月21日(日本時間22日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが、敵地TDガーデンでボストン・セルティックスとのプレーオフ・ファーストラウンド第2戦へ臨んだ。
2年ぶりのプレーオフに駒を進めたシクサーズは、今月9日に虫垂切除手術を受けてリハビリ中のジョエル・エンビードがこの日も欠場。19日のシリーズ初戦では一度もリードを奪えず、91-123の大敗を喫していた。
迎えた第2戦、アウェーのシクサーズは62-54の8点リードで折り返し。後半にはセルティックスのフィールドゴール成功率を34.8%(16/46)、3ポイント成功率25.0%(7/28)に抑え込み、最終スコア111-97で制してシリーズを1勝1敗のタイへ持ち込んだ。
シクサーズは新人のVJ・エッジコムがチームトップの30得点、10リバウンドのダブルダブルに2スティールと躍動。タイリース・マキシーが29得点、9アシスト、2スティール、ポール・ジョージが19得点、ケリー・ウーブレイJr.が12得点、5リバウンド、アンドレ・ドラモンドが10得点、8リバウンドと続いた。
昨年のドラフト全体3位指名でシクサーズ入りした193cm・86kgのルーキーガードは、相手のハードファウルによって第1、第3クォーター途中に転倒し、足を引きずりながらロッカールームへ下がるも、その度にコートへ戻り、終わってみればフィールドゴール成功率60.0%(12/20)、3ポイント成功率60.0%(6/10)と高確率で決め切ってみせた。
さらに4本のオフェンシブ・リバウンドを奪うなど、球際でも強さを見せた20歳の新人は、会心のゲームをこのように振り返った。
「正直なところ、ショットがどこから放たれるかは、みんながわかっていたと思う。どこからシュートを打てばいいのか、ヘルプディフェンスがどこで来るのかもわかっていた。チームメイトたちに感謝したい。コート上にいる全員がプレーできる実力を持っているから、互いを信頼し続けたんだ。僕はショットを打つべきスポットにいて、彼らが僕へ打つように導いてくれたのさ」
マキシー(28本)に次ぐチーム2位のフィールドゴールを放った男は「そこでショットを打たないのはおかしいと思った。打つしかなかった。オープンショットを決め切り、チームメイトたちのアシストへつなげようとした」と、チャンスを作り出した先輩たちへ感謝した。
ルーキーがプレーオフの試合で30得点、10リバウンド以上を奪うのは、1998年のティム・ダンカン(サンアントニオ・スパーズ)以来、史上20人目の快挙。20歳と265日で記録したエッジコムは、1980年NBAファイナル第6戦のマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ/20歳276日)をわずかに上回り、最年少達成者となった。 1年目から不動の先発を務め、レギュラーシーズンで平均16.0点、5.6リバウンド、4.2アシスト、1.43スティールを残したエッジコムは、昨年10月22日の開幕戦でデビュー戦におけるNBA歴代3位の34得点を奪取。その時の相手もセルティックスだった。
キャリア16年目のジョージは、そんな頼もしい後輩をこう評していた。
「エッジコムはシーズンを通して素晴らしい活躍を見せているよ。このアリーナで、NBAデビュー戦を迎えた彼のプレーぶりを考えてみてくれよ。開幕戦で彼と同じようなプレーをした選手はごくわずかだったはずだ。そして、シーズンを通して素晴らしいプレーを続け、ここまで自身の実力と能力を証明してきたんだ。彼はルーキーの域をはるかに超えているのさ」
シクサーズはプレーオフにおいて、1985年から6シリーズ連続でセルティックスに敗れている。だが今シリーズは敵地で行なわれた最初の2戦を五分で終えたことで、風向きは上々。ホームのエクスフィニティモバイル・アリーナで開催される24日の第3戦、26日の第4戦へ向けて、勢いを持ち込むことができるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
「彼らにタフな試合をさせる」シクサーズのジョージが語るセルティックス攻略のカギ<DUNKSHOOT>
【画像】NBAの頂点に立った男たち!王者を決める最終決戦「NBA FINAL」でMVPに輝いた選手を一挙紹介

