
春泥の人気漫画を、原作の世界観を感じさせる懐かしいタッチでアニメ化した「ガンバレ!中村くん!!」(毎週水曜夜12:30放送、TOKYO MXほか/dアニメストア・ABEMA・FOD・U-NEXTほか)。内気な男子高校生・中村男久斗(CV. 小林千晃)のピュアな片想いの行方を、どこか懐かしいタッチでコミカルに描き出すラブコメディだ。4月15日に放送された第3話では、とあるきっかけから川村ひふみ(CV.ファイルーズあい)と中村が急接近。広瀬に恋する中村とのすれ違う想いと、ED間際の切ないワンシーンが大反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)
■内気な腐女子・川村が中村と急接近

Aパートは、川村、浜岡ゆうか(CV.小市眞琴)、奥田マサコ(CV.舞原ゆめ)のBLトークから始まった。教室でふざけ合う男子たちを眺めながら、思い思いにカップリングを妄想する川村たち。教室には中村の姿もあったが、妄想カップリングの輪には入れてもらえず。しかし、美術の授業をきっかけに、川村と中村の関係は大きく変化する。
その日の美術の課題はスケッチ。広瀬愛貴(CV. 榊原優希)がモデルに選ばれたことで、中村は広瀬の細部まで脳味噌に焼き付けるべく、凄まじい集中力でスケッチを開始。クラスで一番上手く描けたと自負するが、隣にいる川村のスケッチを見て驚愕する。授業の後、中村は川村を呼び止め「ファンです!さっきの絵ください!」と懇願。中村の真意を知らず、川村は彼に心を奪われてしまうのだった。

その後、川村は教室でノートを落とし、中村にBLイラストを見られて大ショック。ところが、中村に嫌われるどころか、自前のノートに「俺と広瀬が仲良くしている絵を描いてほしい」と頼まれてしまう。中村の頼みを素直に引き受け、漫画まで執筆してあげる優しさと、中村と話す口実ができたと喜ぶ純粋さ。内気な腐女子を自称する川村だが、それ以上に良い子すぎではなかろうか。
川村のイラストに惚れ込んだ中村の大胆なお願いに、視聴者からは「もう気持ちバレバレな気がする」「広瀬くんと仲良くしてる絵を川村さんにお願いする中村くん声出して笑ってしまった…」「広瀬の絵を描いてくれって頼むシーンの目据わってて好き」「広瀬くんと自分の絵をお願いする中村くん、なかなか大胆だな…」との声も。川村はともかく、浜岡と奥田に勘繰られなかったのは奇跡かもしれない。
■密室で想い人と隣り合わせ、2人の心拍数は急上昇

そんな川村と中村に、心拍数爆上がりのシチュエーションが訪れる。体育の授業が終わったあと、倉庫で片づけをしている最中にネズミの親子を見つけた川村は、たまたまやって来た中村に優しいと言われて有頂天に。そこへ広瀬もやって来て、3人でネズミを眺めていると、突然倉庫の扉が施錠されてしまう。
暑がる広瀬をよそに、想い人と密室に閉じ込められているというシチュエーションにドキドキが止まらない川村と中村。しかし、疲れから川村と広瀬は眠ってしまい、中村は肩にもたれてきた川村と、恋する広瀬の寝顔に挟まれる“とんでもないラッキー”を堪能することに。
広瀬の肩が触れるほどに接近し、かすかに香りを感じた中村は、ためらいながらも広瀬の匂いを嗅ぎ始める。そこへ体育教師の仁王馨(CV.武内駿輔)と担任の乙切想(CV.江口拓也)がやって来たことで、至福の時間は終了。仁王に広瀬の匂いを嗅いでいたことを指摘された中村は、自分の行動を後悔するのだった。
■すれ違う恋心に平成の名曲が重なる
視聴者が最高に盛り上がったのは終盤、3人が乙切の車で送ってもらうシーンだ。中村が広瀬に顔を近づけていたことを思い出した川村が、ふと隣に座る中村を見ると、キラキラと輝く瞳は真っ直ぐに広瀬へと向けられていた。
中村の想いに気づいたであろう川村は、中村に大丈夫かと気遣われ、胸中で「やっぱり素敵だな。中村くん」とつぶやく。片想いに心を焦がす、内気で一途な似た者同士の2人。すれ違う恋心に切なさが込み上げたところで、今話のED曲であるスチャダラパー featuring 小沢健二の「今夜はブギー・バック smooth rap」が流れ始める演出はあまりにもエモすぎた。
SNSには、「川村さんの健気さにキュン。報われなくても想い続ける姿が本当に素敵…!」「全部が一方通行な恋心すぎて甘酸っぱい」「中村くんにも川村さんにも感情移入してドキドキしてしまう…」「ひふみちゃんが話すきっかけになったのは中村くんの広瀬を想う気持ちというのがなんとも切なくて」「最後の中村くんの横顔ですべて理解するとこギュっとなる」など、ときめきと切なさが入り混じるコメントが多数寄せられた。
ED曲への反響も大きく、多くの視聴者が「まさかEDにオザケン流れるとは。すんげーぞこれ」「3話のED『今夜はブギー・バック』で絶叫」「エンディングの入り方オシャレすぎ」「EDカーステレオとか胸アツ」「選曲のセンスが良すぎてたまげた」「懐かしすぎて涙出た」と絶賛。最後の最後まで視聴者を痺れさせる神回となった。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)

