
アマンダ・セイフライドが主演を務める映画「アン・リー/はじまりの物語」が6月5日(金)に公開される。この度、モナ・ファストヴォールド監督や主演のアマンダ、クリエイター陣が18世紀を舞台にした同作の世界観をどのように作り上げていったかを語るインタビュー映像と、新たな場面写真が解禁となった。
■日本や世界に影響を与え続ける女性、アン・リーの物語
18世紀という時代に、性差や人種を超えた人間の平等を唱え、自らをキリストの女性的化身と信じ、8人の信徒とアメリカに渡り、数々の受難にも耐えながら”シェーカー教団”と呼ばれるユートピアを築いた女性、アン・リー。
その精神的な影響のみならず、信仰から生まれたシンプルで美しいライフスタイルは”シェーカーズスタイル”と呼ばれ、今も日本や世界で大きな影響を与え続けている。
時代の先駆者とも言えるアン・リーの人生に魅了され、その物語を再現すべく、アカデミー賞に輝いた映画「ブルータリスト」のチームが再結集。監督は「ブルータリスト」で脚本を担当し、本作でもパートナーのブラディ・コーベット氏とともに共同脚本・製作も兼ねる、モナ・ファストヴォールド氏。音楽をアカデミー賞受賞のダニエル・ブルームバーグ氏が担当し、セリア・ローソン=ホール氏が振り付けを手掛け、100%フィルム撮影により映像化する。
そして主人公アン・リーを演じるのは「マンマ・ミーア!」「レ・ミゼラブル」に出演し、「Mank/マンク」ではアカデミー賞にノミネートを果たしたアマンダ・セイフライド。伝説の女性の優しさ、思いやり、強さ、その狂気までを熱演し、共演のルイス・プルマン、トーマシン・マッケンジー、クリストファー・アボットら俳優陣と共に、ダンスと歌唱によるミュージカルシーンを披露する。
■「求めたのは、既視感のない映像」「光源はほぼロウソクの光や月明かり」
この度公開されたのは、アン・リーの世界観をどのように作り上げていったかをクリエイターらが明かすインタビュー映像。
撮影のウィリアム・レクサー氏は「モナと私が求めたのは、既視感のない映像だ」とコメント。暗く重厚感のある映像に関して、モナ監督は「私たちは宗教画の研究から始めた。光の対比を活用して、宗教画を彷彿とさせる暗さを追求した」と語り、ウィリアム氏も「光源はほぼロウソクの光や月明かりだけ」だったと明かす。
当時の絵画そのままの映像にして、18世紀という時代を甦らせるため、最終的にはマットペイントを使用し、35mmフィルムでの撮影を選択。重厚感のある映像が完成した。

■袖の先まで手縫いされた天然素材の衣装「アメリカの歴史を感じさせてくれる」
プロダクションデザインのサミュエル・ベイダー氏も「色調・色彩・質感を完全に切り離すことでそれぞれの土地の特色を強調した。マンチェスターは薄暗くぬかるんでいる。狭くて人が多く、すべてが過剰なので、目を引くような色調が多い。逆にニューヨークは広く開けている」と狙いを語り「完璧なシェーカーの共同体を細部まで作り上げた」と自信をのぞかせる。
またウィリアム氏は「モナと私で撮影場所に行って構図を決めると、構図を収めた写真を壁に貼り出すんだ。それを基にして衣装や美術を組み立てた」と語り、衣装を担当したマウゴザータ・カルピウク氏は「私たちは連続性を重視した。その姿勢は衣装にも反映されているわ」とコメント。
そんな衣装についてアマンダは「どれもが芸術的で精巧なの」と述べ、モナ監督も「どの服も袖の先まで手縫いされていて、生地は天然素材で染められてる。アメリカの歴史を感じさせてくれるわ」と自信をのぞかせる。
■「私たちも身を粉にして、アン・リーの世界を作り上げた」
アン・リーに関する文献は決して多くはないため、チームは実際の共同体を見た人の証言や鉛筆画を集め、調査。「彼らが手作りした家財道具もすべて再現した」とモナ監督が明かし、「ベッド、椅子、リンゴの芯抜き器。彼らの発明品の多くは今なお、我々の生活を彩っている」とサミュエル氏。
また、マンチェスターの貧しい鍛冶屋の娘として生まれたアン・リーのキャラクターについてモナ監督は「わずかな信徒と共にアメリカへ渡り、社会規範から逃れ、自由に暮らせる場を創った」と説明。アンを演じたアマンダも「アンが作ったのは解き放たれる場所」「心の平安を得る唯一の方法だからよ」とコメントした。
そして、「誰一人手を抜いていない」とアマンダ。モナ監督は「アンは“明日、死ぬかのように働け”とひたすら完璧を目指した。だから私たちも身を粉にして、アン・リーの世界を作り上げた」と断言した。
■シェーカーたち“ユートピア”での暮らしが垣間見える場面写真など公開
また、シェーカー教団の熱狂・陶酔の踊りを収めたものやシェーカーたち“ユートピア”での暮らしが垣間見える場面写真が新たに公開となった。
撮影、美術、衣装に至る繊細な作り込みを捉えるとともに、アンを演じるアマンダ・セイフライドの鬼気迫る表情や、信仰を深めていくきっかけとなるアンの深い哀しみや葛藤が垣間見れる場面も映し出されている。


