
2024年9月にシンガーソングライターの美咲とボカロPのさすけにより結成されたバンド・ミーマイナー。結成1年で大型ロックフェスに出演を果たし、ソニー・ミュージックレーベルズへ所属が決定、 “次に来るバンド”として注目され2026年5月にはメジャー1stEP「」をリリース予定。ミーマイナーの音楽ができる裏側や、ボーカル・ギターの美咲の歌詞製作の過程を覗き見られる連載「ミーマイナーの 歌詞にしなかったこと」連載第7回は、メジャーデビュー曲「部屋とガラクタと私」から連想した「日々の幸せ」について“生まれたての言葉”を紡いでくれた。
■メジャーデビュー曲「部屋とガラクタと私」が先行配信リリースされました!
先週、5月13日(水)に発売するメジャー1stEPの表題曲「部屋とガラクタと私」が先行配信リリースされました!TVアニメ「ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話」のエンディングテーマで、ミーマイナーのメジャーデビュー曲です。部屋の隅っこで書いていた曲が、テレビから流れてきて感動した〜。ミーマイナーは結成してから一年半だけど、私はバンドを組む前から曲を書いていて、当時はそれを馬鹿にされていたので、まさか自分の曲がたくさんの人に届く人生になるなんて今でもびっくりしています。と同時に、植え付けられたセルフイメージや価値観は、何年経ってもなかなか塗り変わらないな〜と思います。私の音楽を好きだと言ってくれる人がいる今を、とにかく、とにかく大切にしよう。

■新曲とMVについて
いつも連載では、曲の核となる感情やポエムのようなものを書いているけど、「部屋とガラクタと私」はこの連載が始まる前に既に書き終わっていたので、書いてないんだ〜。曲へ込めた思いは歌詞に全て託したから、聴いてくれたら嬉しいです!私は小学生の時、校舎の改装工事で一瞬プレハブで授業を受けていた期間があって、その経験がなければこの歌詞は書いてないな〜と思ったりして、潜在的な意識の根強さを感じました。無意識の領域は時に怖くて、時に優しい。というか、無意識こそが人間の本質?プレハブにはエアコンがついていて、夏は涼しくて冬はあったかくて快適だった。当時のクラスメイトは、どこまで覚えてるだろう?とかを考え出すと眠れなくなったりします。

■「刺激的な」
MVは、タイトルや歌詞世界を丁寧に掬い上げていただき、本物の家具を天井から吊り下げて撮ってもらいました。今の時代は編集や合成でいくらでも刺激的な映像を作れるけど、私は人の暖かみやありふれた時間に価値があると思っている。だからこの作品で、曲の世界観と同時にそういう価値観も表現できて嬉しかったです。信頼している監督と、楽曲を大切にしてくれる周りのチームの皆さんのおかげで素敵な作品になりました。ぜひ公開されてるMVと合わせて新曲「部屋とガラクタと私」をお楽しみください。
この作品でも表現したように、私は刺激的な毎日をそんなに魅力的に思わない。それよりももっとゆっくりと進んでいく時間とか深く潜り込めるものとかに魅力を感じる。ただ桜が散っていくのをぼーっと眺めるだけで一日を終えることだってできる。何もない時間にこそ思考の余地があり、感情の余白にこそ意味があると思う。こんなことを言えば、何もない日々にもただ静かに穏やかに幸せを見つけて生きてゆけるのかと思われるだろうが、私は幸せが1番怖い。幸せになれるはずがないと思っているから、脆い部分を探して、見つけて、自分から抉って、やっぱり幸せなんて続かないんだと思うことを繰り返してきた。不幸の中にいる方が断然心地が良いのだ。これを書いたらまた長く、暗くなりそうだから今回はやめておこう。笑
日常も刺激的なもので溢れていて、手のひらサイズの液晶如きに無限の世界が広がる今だけど、一瞬のドーパミンじゃなくてただ雲が流れてゆく時間を愛おしめる感性を殺さないでいれたらいいな、と常に思っている今日この頃です。
美咲


