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香港チャンピオンズデーに参戦する日本馬を総占い! 地元の絶対王者、エース対決の行方は…

香港チャンピオンズデーに参戦する日本馬を総占い! 地元の絶対王者、エース対決の行方は…

4月26日、春の香港競馬における国際フェスティバル、香港チャンピオンズデー(シャティン競馬場)が行なわれる。日本馬が出走する3レースはJRAで馬券発売が実施される。そこで今回はレースごとに見どころをプレビューしていきたい。

『香港の絶対王者カーインライジングが断然のトップ評価!』
【チェアマンズスプリントプライズ(G1/芝1200m/1着賞金1344万香港㌦=約2億7000万円)】

 このレースにエントリーした日本馬は、先の高松宮記念(GⅠ)で2連覇を達成したサトノレーヴ(牡7歳/美浦・堀宣行厩舎)で、7歳になった今年も衰えを見せるどころか、生涯ピークとも呼べるほど抜群の状態にある。

 しかし残念ながら、サトノレーヴを強く推すことはできない。地元の絶対的エースであるカーインライジング(せん5歳/香港/D.ヘイズ厩舎)が君臨しているからだ。

 カーインライジングは2024年の2月に始まった連勝記録を19にまで伸ばしており、そのうちG1が8勝。まさに無人の野を行くという表現がぴったりの、孤高のスプリント王である。

 サトノレーヴはカーインライジングと2度直接対決しており、対戦成績はカーインライジングの2戦2勝。サトノレーヴは昨年の本レースでは2馬身差の2着に健闘したものの、昨年末の香港スプリント(G1)では8馬身差の9着と、いずれも能力の差を感じさせられるものだった。2着探しの筆頭には挙げられるが、残念ながらカーインライジングを負かすシーンは想像できない。

 その他の2、3着候補としては、プレップレースの香港スプリントカップ(GⅡ)でカーインライジングの2着に入ったヘリオスエクスプレス(せん6歳/香港/J.サイズ厩舎)、ドバイワールドカップ・ミーティングのアルクオーツスプリント(G1・芝1200m)を制したネイティヴアプローチ(せん6歳/UAE/A,ビン・ハルマシュ厩舎)が有力となるだろう。
 『日本勢×地元・香港勢、4頭の争いか?』
【チャンピオンズマイル(G1/芝1600m/1着賞金1着賞金1344万香港㌦=約2億7000万円)】

 本レースに出走を予定している日本馬は2頭。国内のマイルGⅠを4連勝中のジャンタルマンタル(牡5歳/栗東・高野友和厩舎)と、初の海外遠征で勝ち鞍を挙げたシュトラウス(牡5歳/美浦・武井亮厩舎)である。

 ジャンタルマンタルは朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を制すると、3歳の一昨年の春にはNHKマイルカップ(GⅠ)を圧勝。古馬になった昨年は、春の安田記念(GⅠ)、秋のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)に勝利。押しも押されもしないマイル王の座に就いた。昨年末の香港マイル(G1)は、熱初で順調さを欠いた7か月ぶりの実戦というネガティブファクターが影響してか13着に大敗したが、これはノーカウントと考えてもいいだろう。

 一方のシュトラウスは、今春、UAEのアブダビゴールドカップ(OP・芝1600m)を制した。2023年に東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)を制して以来、重賞勝ちはないが、UAE遠征での勝利は新たな活路を見出す走りとなった。ちなみにシュトラウスの父は、2015年の香港マイル、16年の本レースを制したモーリスである。

 この2頭を評価するならば、ジャンタルマンタルが「本命」、シュトラウスが「穴」ということになるだろう。いずれも日本のファンにとっては楽しみな存在である。 ここでも強力なライバルはやはりホームの香港勢だ。一昨年、昨年と香港マイルを2連覇中のヴォイッジバブル(せん7歳/香港/P.イウ厩舎)は、その後、3、5、3着と勝利から遠ざかっているが、陣営はきっと狙いすましたレースに照準を合わせてきっちりと仕上げてくるだろう。決して軽視してはならない。

 ラッキースワイネス(せん7歳/香港/K.マン厩舎)は香港の元スプリントチャンピオンだ。骨折によって休養したあとは勝ち切れないレースが続いていたが、路線をマイルに転換してから再浮上。前走のチェアマンズトロフィー(G2)で初のマイル重賞勝ちを収め、2つのカテゴリーでチャンピオンとなることを目指している。

 その他に注目すべきなのは、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークス(G1、芝1600m)の勝ち鞍を持ち、日本のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)に参戦したこともある(9着)ドッグランズ(牡6歳/英/H.ユースタス厩舎)。ヴォイッジバブルが勝った昨年の香港マイルで4着に健闘しているので大駆けに警戒だ。
 『巨星ロマンチックウォリアーにマスカレードボールが挑む!』
【クイーンエリザベスⅡ世カップ(G1/芝2000m/1着賞金1680万香港㌦=約3億4000万円)】

 この日のメインレースでは、日本と香港のエースが激突する。日本からは、昨年の秋の天皇賞(GⅠ)を制し、ジャパンカップ(GⅠ)でも欧州の年度代表馬に選出されるカランダガンとの激しい競り合いを演じてタイム差なしの2着としたマスカレードボール(牡4歳/美浦・手塚貴久厩舎)が参戦。予定ではドバイワールドカップ・ミーティングのドバイシーマクラシック(G1)に出走する予定だったが、イラン戦争の影響を考慮してこれを回避。あらためて香港へと狙いを定め直してのエントリーとなった。

 これを迎え撃つのが地元・香港の中距離路線において揺るがぬ牙城を築いてきたロマンチックウォリアー(せん8歳/香港/C.シャム厩舎)である。同馬は本レースを3連覇しており、今回が4勝目へのトライとなる。昨年末の香港カップ(G1)で日本のベラジオオペラを軽く差し切って優勝。今年に入ってもマイルの香港スチュワーズカップ(G1)、2000mの香港ゴールドカップ(G1)を続けて圧勝し、8歳になってもまったく衰えがないことを示している。

 この2頭の激突に関してどちらをより高く評価するかだが、3歳にして天皇賞(秋)を制したマスカレードボールのポテンシャルの高さを認めつつも、やはりホームの利を考えてロマンチックウォリアーを上位に取るのが妥当だろう。

 欧州からは、昨年末の香港ヴァーズ(G1)を勝っているG1レース4勝のソジー(牡5歳/仏/A.ファーブル厩舎)、2月のサウジカップデーに行われた2100m戦のネオムターフカップ(G1)を制したロイヤルチャンピオン(せん8歳/英/K,パーク厩舎)の2頭が参戦し、虎視眈々と逆転での戴冠を狙う。

 日本からはマスカレードボールのほかに、ホープフルステークス(G1)2着の実績を持つジョバンニ(牡4歳/栗東・杉山晴紀厩舎)、GⅡ戦2勝のジューンテイク(牡5歳/栗東・武英智厩舎)の2頭がエントリー。上位進出を目指している。

文●三好達彦
配信元: THE DIGEST

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