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令和にまさかの「裏番組問題」? ニチアサ時間も競合、「配信でいい」で済まない問題とは

令和にまさかの「裏番組問題」? ニチアサ時間も競合、「配信でいい」で済まない問題とは


深夜のTV選局のイメージ(画像:写真AC)

【画像】「えっマジか」「もったいない?」 2026年春に「同じ放送時間」で激突したバケモノ番組(5枚)

「リアタイ視聴」の重要性が高まっている?

 今から40年以上前の昭和時代、子供たちを悩ませていたのが「裏番組問題」でした。「見たいアニメが同じ時間に放送してる! どっちを見よう?」という問題は、「プロ野球中継」でアニメ放送が流れるケースに次いで、子供たちのアニメ視聴に悪影響を与えていたのです。

 代表的な裏番組対決と言えば、1974年の『アルプスの少女 ハイジ』と『宇宙戦艦ヤマト』が良く知られています。どちらも不朽の名作ですが、この対決は、初回放送時は『アルプスの少女 ハイジ』と後継番組の『フランダースの犬』に軍配が上がりました。しかし当時はアニメの再放送も多かったため、真なる名作であれば復活の可能性は高く、その後の『ヤマト」の人気は皆さんもよく知るところです。

 1981年のロボットアニメ『太陽の牙 ダグラム』と『六神合体ゴッドマーズ』も、ほぼ同じ時間に放送され、子供たちを大いに悩ませました。『ダグラム』はミリタリーと政治路線、『ゴッドマーズ』は超能力と美形キャラと、まったく異なるタイプの作品です。どちらも今なお話題となっていることをふまえると、視聴層ははっきり分かれていたと考えられます(なお筆者は当時、姉にチャンネル権を握られたため「ゴッドマーズ」を観ておりました)。

 1980年代半ば以降は家庭用ビデオデッキの普及も進み、現在は配信サービスが普及したため、裏番組問題など起こるはずがない……と考えていました。しかし、令和の時代に思わぬ形でこの問題が再浮上しています。複数の大人気番組が同じ時間に放送されていると、SNSでの話題が分散されてしまうのです。

朝も深夜も競合? アニメの時間帯を分散できないのか

 最近話題になった「裏番組の激突」といえば、日曜9:30枠のフジテレビ『鬼滅の刃』再放送と、テレビ朝日の『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ(以下、インフィニティ)』が挙げられるでしょう。『鬼滅の刃』はすでに圧倒的な人気を獲得している作品ですが、2019年の初回放送からは時間が経っており、その間に生まれた子供には浸透していない可能性があります。今後上映される劇場版により多くの人を集めるために「ニチアサ」の時間帯に再放送を行うのは、高度な戦略と言えるでしょう。

 東映が力を入れる特撮新シリーズの『インフィニティ』としてはあまりにも理不尽な強敵ではありますが、「戦隊」シリーズの後継として生まれた作品として、特撮の歴史を活用した見事な戦いぶりを見せています。ありとあらゆる知見と熱量を叩き込み、歴史に名を残してほしいものです。

 もうひとつ起こっている裏番組激突は、この4月から土曜日の23:30に放送されている『あかね噺』と『黄泉のツガイ』でしょう。土曜日の24時前はまだ起きている人や夜更かししている人も多く、リアルタイム視聴勢によるSNSへの書き込みが非常に多い、現代の日本で最高クラスのアニメ放送枠です。

 両作品とも原作が「今期の目玉」とも言っていいほど高い人気を誇り、アニメ放送時にはしばしば話題となっています。

 しかし、クオリティーの高い作品が同じ時間に放送されれば、どうしても話題が分散されてしまうことになります。「あとで配信で見ればいい」とはいえ、リアルタイムで同じアニメを見た人間同士の語り合いは「楽しい体験」となり、アニメ視聴の大きな原動力となるものです。できれば同じ時間にぶつかりたくないのは、放送している側も感じているでしょう。

 もし打開策があるとすれば、アニメの放送枠を「縦」の時間軸で拡大することでしょう。現状では23時以降が主な放送枠となっていますが、その前の時間帯である19時から23時の間、いわゆる「プライムタイム」に放送枠を作るのです。

 過去には『ラブひな』が22時半の枠、『キューティハニー』が20時半の枠で放送されるなど、前例はあります。すでに考慮しているTV局もあるかと思いますが、制作・放送されているTVアニメの数は圧倒的な規模になりつつあり、放送枠の調整や拡大を検討すべき時期にきているのではないでしょうか。

配信元: マグミクス

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