ゴールデンウィーク、全国の高速道路は渋滞の列に飲み込まれることだろうが、ドライバーにとってこの地獄のような時間を癒やす唯一のオアシスが、サービスエリア(SA)だ。施設ごとに名物グルメが存在し、大きな楽しみになっているが人が殺到する時期だけに、遅い時間には売り切れ続出となりかねない。
「映えに釣られた大行列に並ぶのは、時間の無駄。メインのフードコートがパニック状態の時こそ少し視点を変えて、建物の外などで販売するスナックやスイーツなど、待ち時間の少ない店舗での購入がオススメです。こうした『隠れた実力派』を狙うのが賢い選択ですよ」
そう助言するのは、全国の道を走り尽くした交通ジャーナリストだ。
例えば東名道の「EXPASA海老名SA(下り線)」なら「うまいもの横丁」を推奨したいとして、この交通ジャーナリストは次のように力説するのだ。
「から揚げや串焼き、肉巻きおにぎり、焼き小籠包、富士宮焼きそばなど8店舗あり、いずれもテイクアウト専門店なので、待ち時間が少ないのです。あとはSASTAR 2の中にある、東京ばな奈の『カレーまん』も美味。バナナピューレのコクが効いたスパイシーな味わいで、私やウチの家族はここに寄るたびに買っていますね」
フードコートとテイクアウトを使い分け
関越道で利用者が多い「Pasar三芳(上り線)」では、テイクアウト用の店舗が並ぶ「小江戸お八つ小路」へ。フードコートが混んでいる時でも、素早く購入することができる。「焼き芋ソフト」や「味噌ポテト」、作りたての「さつまいもチップス」など、埼玉ならではメニューが揃っている。
そして東北道では3月にリニューアルオープンした「ドラマチックエリア佐野(上り線)」のテイクアウトコーナー「旅のイロドリカフェ」を推したい。ご当地ラーメンを大胆に揚げた「佐野らーめん風コロッケ」、地元ゆるキャラの型で焼き上げる「さのまる焼き(らーめん味)」と、個性的なホットスナックは絶品だ。
「フードコートやレストランでも、食事時を2時間程度ずらすだけで、混雑はかなり緩和されています。渋滞に巻き込まれると到着時間が読みにくいですが、たまたま混んでいる時間帯ならテイクアウトでサッと済ませるなど、使い分けるのがいいでしょう」(前出・交通ジャーナリスト)
満腹感と満足感。その両方を手にすることができれば、数時間の渋滞もまた、心地よい旅の一部に変わるのかもしれない。
(滝川与一)

