大型連休や週末の移動で毎回、うんざりさせられるのが、空港の飲食店の混雑と割高感だ。だが実は出発前の食事こそ、立ち回りで差がつくポイント。ほんの少し動き方を変えるだけで、安く快適に腹ごしらえできるのだ。
まず基本は「出発ロビーで食べない」こと。多くの人が保安検査前にレストランへ流れるため、待ち時間は長くなりがちだ。そこで狙いたいのが「到着ロビー側」。人の流れが分散するため空席が見つかりやすく、同じ空港内でも体感の混雑度は段違い。羽田空港や伊丹空港では、特に効果が大きい。
もう一歩踏み込むならば、空港の外に出るのも手だ。福岡空港のように、ターミナルを出てすぐ飲食店が並ぶケースでは、価格も味も「街クオリティー」。時間に余裕があれば、あえて外で食べてから戻る方が、満足度は高い。
成田空港や新千歳空港では一般利用できる食堂が
さらに「通」が使うのが、職員食堂だ。元来は空港スタッフ向けのため観光客は少なく、価格は良心的。成田空港や新千歳空港では一般利用できる食堂が知られており、穴場的存在となっている。派手さはないが、ボリュームと回転の良さは折り紙付きだ。
一方でLCC拠点のように選択肢が限られる空港では、発想の転換が必要になる。例えば関西国際空港第2ターミナルなら無理に中で食べず、隣接するエアロプラザへ移動するのが賢い。レストランの選択肢が広がる上、シャトルバスでの移動もスムーズ。混雑を避けつつ、落ち着いて食事ができる「裏動線」だ。
空港メシは高くて混むという常識は、もはや過去のもの。人の流れを一歩外れて動くだけで、出発前のひとときは驚くほど快適になる。旅の満足度は、空港での一食からすでに始まっているのだ。
(旅羽翼)

