「アサシンズ」と同時発売される解説書には、カード制作者スティーブ・ジャクソン氏のインタビューも収録されている。そこで同氏は、「自分は未来を予測していない。もし何十年たっても関連する出来事が何も起きなければ、それこそ奇跡だ」といった趣旨の発言をしている。だが関氏は、その“裏”をこう読む。
「世の中には、語ることのできない“真実”がいくらでもある。しかも、影響が大きい真実ほど、公にはできないものなんだよ」
重要なのは、カードの内容と現実が符合した「事実」だ。関氏が特に注目するのが、このカードだ。
「わかりやすいのが『もううんざりだ』のカードだよね。ここには、いくつもの暗示が重なっている。まず絵柄。通称“トランプのカード”と呼ばれているように、95年の時点で、後のトランプ大統領を思わせるような顔が描かれている。もう一つが、銃弾の軌跡を思わせる線と、その下に書かれた一文だ。『我々のスナイパーは、いつでもどこでもお前を仕留められる』と書かれている。24年に起きた狙撃事件を思い出す人は多いはずだよ。偶然にしては、できすぎているんだよね」
驚愕の指摘は続く。
「背景の模様も不穏なんだよ。ウイルスやバクテリアのようにも見える。生物兵器やバイオテロを連想する人がいてもおかしくない。『もううんざりだ』という言葉も、“社会が限界に近づいているサイン”として読める。僕にとってイルミナティカードは、確定した未来を断言するものじゃない。これからどこへ流れていくのかを感じ取るための“窓”なんだよね」
脅威の流れは日本に向かうと関氏は語る。未発表カードには、日本への暗示があり、冒頭に触れた予言は、その1枚「誘発噴火」と題されたカードだった。
「さらに背筋が寒くなるのが、『愛しい子どもたち』というカードだよ。日本人の子供のようにも見える存在を老人が抱えている構図なんだけど、よく見ると後頭部に“プラグ”のようなものがある。これは本当に人間か、あるいは何かを埋め込まれた存在なのか。未来の日本人が、目に見えない何者かの支配下に置かれている状態を暗示しているようにも見えるんだよね」
さらに、また別のカードにも現代との符合を見る。
「『来訪者』のカード。そこに描かれた人物は“地球外生命体”の象徴としても読めるし、別の意味での“来訪者”としても読める。アメリカではUFOや地球外生命体に関する機密文書の公開が話題になっている。一方の日本では、別の意味で“外から来る存在”が急増している。この2つを重ねて考えた時、日本という国の輪郭そのものが変わっていく可能性を感じるんだよ」
だが、残る1枚には日本の可能性が見えると言う。
「『アップサイクル』は、“希望”として読める。現金が存在せず、脳内でお金をイメージするだけで決済が完了するような世界が描かれている。ネオンが並ぶ街の景観は秋葉原にも見えるし、人物は西洋人なのに東洋的な仮面をかぶっている。これは、日本的な価値観や東洋の文化が、別のかたちで世界へ広がっていく暗示にも見えるんだよ」

