女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「ムチュア・マドリード・オープン」(4月21日~5月3日/スペイン・マドリード/クレーコート)は大会12日目の現地5月2日にシングルス決勝を実施。第26シードで世界ランキング23位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)が、第9シードで同8位のミラ・アンドレーワ(ロシア)を6-3、7-5で下し、同大会初優勝並びにツアー3勝目を飾った。
23歳のコスチュクにとってはこれが四大大会に次ぐWTA1000で初のタイトル獲得。今大会はトップ5のジェシカ・ペグラ(アメリカ/現5位)、トップ15のリンダ・ノスコワ(チェコ/同13位)、ラッキールーザー(欠場者に代わり予選敗者が本戦に繰り上がる措置)として快進撃を演じてきた元21位のアナスタシア・ポタポワ(オーストリア/同56位)ら実力者を連破して決勝へ進出。最後はまだ19歳ながらツアー5勝を誇る新星アンドレーワを相手にストレート勝ちを収め、頂点に立った。
数週間前の「オープン・キャップファイナンス・ルーアン・メトロポール」(フランス・ルーアン/クレー/WTA250)に続くキャリア初のツアー2大会連続優勝も手に入れたコスチュクは、2009年のマドリードOP創設以来、同大会を制した初のウクライナ人選手となった。表彰式では「今ここに立っていることが信じられません」と前置きし、感慨をこう口にした。
「ここまで来るのに何年もかかりました。そして今、頭の中に浮かんできた言葉の1つが“継続性”です。どれだけ大変でも、自分のやっていることを好きでも嫌いでも、とにかく継続すること。この1年、私はそれを本当にうまくやってこられたと思います。自分自身と、共に多くのことを乗り越えてきたチームメイトをとても誇りに思っています。この2週間は特別なものになりました」
コスチュクは今季、クレーコートのWTAツアー本戦で今大会を含め11勝0敗と負けなし。女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)」での勝利も含めると12勝0敗となっており、これは同サーフェスにおける自己最長の連勝記録でもある。アンドレーワ戦で見せたハイレベルなテニスは、まさにその勢いを反映していた。
試合はコスチュクが第6ゲームで40-15と2本のブレークポイントを握り、最後は強烈なフォアハンドのクロスで初のブレークを獲得。34分で第1セットを先取すると、シーソーゲームとなった第2セットでは2度のサービスダウンを喫したものの、自身はリターンゲームで3度のブレークを奪い、1時間21分で試合を決めた。
この結果、コスチュクは大会後に更新される世界ランキングでキャリアハイの15位に浮上することが確定。一方、今大会に単複で出場しているアンドレーワは惜しくもシングルスでのツアー6勝目を逃したものの、まだダブルスで優勝のチャンスを残している。同胞の22歳ディアナ・シュナイダー(現19位)とのペアで決勝に進出しており、現地3日にはカテリナ・シニアコワ/テイラー・タウンゼント(チェコ/アメリカ)とのタイトルマッチに臨む。
文●中村光佑
【動画】コスチュクVSアンドレーワのマドリード・オープン決勝ハイライト!
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