外国人は日本の施設やサービスを、どう感じているのだろうか。訪日客の増加とともに、空港に対する評価も様々な形で聞こえてくる。
まず圧倒的に多いのが「清潔さ」への驚きだ。床にはゴミひとつ落ちておらず、トイレは無料で使えて常にピカピカ。空港全体に生活臭のようなものがなく、「ここまで徹底されているのか」と感心される。
スタッフの丁寧な対応も印象的で、笑顔やお辞儀、分かりやすい案内に「過剰ではないか」と驚きつつも、好意的に受け止められている。
一方で「静かすぎる」という意見は少なくない。館内アナウンスは控えめで、大声で話す利用客はほとんどいない。欧米の空港に慣れた旅行者には「図書館のようだ」と形容される。鉄道アクセスの正確さや利便性、空港内の飲食や土産の質の高さが評価される一方で、「ルールが細かく融通が利かない」といった指摘があるのも事実だ。
こうした「清潔で快適さはあるが、どこか窮屈」という印象を踏まえた上で、さらに意外性をもって語られるのが空港ラウンジの存在だ。欧米や中東の空港ラウンジではアルコールの無料提供が当たり前で、バーカウンターが設置されているケースも。
同じ空港内で明確に存在する「格差」に驚き
ところが日本では、クレジットカードで利用できるラウンジの多くがソフトドリンク中心で、アルコールは有料。ビール一杯が数百円という設定に「ラウンジなのに無料ではないのか」と戸惑う外国人は少なくない。
では結局、評価はどうなのか。
館内は静かで清潔、座席間隔が広く、落ち着いて過ごせる点はむしろ、高く評価されている。航空会社の上級ラウンジに入ると、ビールや日本酒、軽食が無料で提供され、サービスは一気に国際水準へと近づく。同じ空港内での「格差」に驚く人は多いのだが…。
日本の空港ラウンジは「誰でも使える快適な待合空間」と「限られた利用者のための上質空間」が明確に分かれている。派手さや自由よりも、秩序と安心感を優先する日本らしさ。その「いき届きすぎた管理」に戸惑いつつも、なぜか否定しきれない。それが訪日客のリアルなホンネだ。
(旅羽翼)

