
【三浦泰年の情熱地泰】5万5000人の東京ドームに感じた緊張感、娯楽性、カリスマの世界観…たくさんの努力
東京ドーム5万5000人即日完売。
WBA•WBC•IBF•WBO4団体 世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12R「井上尚弥vs.中谷潤人」やがて伝説と呼ばれる日――と位置づけ、無敗同士の闘いに、ボクシングの魅力、本物の凄さを目の当たりにした。
結果は12R判定で井上選手が勝利したが、お互いが強いファイティングスピリットと高いテクニックを発揮し、試合を通じて常にアラート感と緊張感を感じた。
終わった後に誰もが納得、感動し、両選手に拍手を贈る素晴らしい会場(東京ドーム)になった。
身長差10cmでリーチの違いが明らかに感じ取れる井上選手と中谷選手。
サウスポーの中谷選手がその点は有利だろうと、ボクシングをそんなに詳しく知る僕ではないが、自分なりの見方と興味の視点を持ち、リーチのある28歳のサウスポーが伝説と呼ばれる日にする。それは井上選手に勝利する日にするということ。それを唯一、実現できる可能性のある男。
20歳からチャンピオンで居続ける33歳の井上が1年前にこのカードをと言って実現した。言い出した男が毎回、見慣れた勝利で終わらせる事ができるのか?
そんな事を考えながら東京ドームに友人と16時近くに水道橋駅に到着。井上選手と関係のある仲間との観戦だったので応援は井上選手寄り(笑)、弟の井上拓真選手も試合があったので、僕の周りは井上一色だった。
同時に同じプロスポーツを預かる立場として、ボクシングという環境による興行性、エンターテイメント性の魅力。内野席からは生の姿を見ながらではなく、大きなテレビ画面を見ながら周りは生感を足し合う。試合は15時近くから最後のタイトルマッチまで7試合。僕は16時過ぎからメインまで3万3000円の席で5試合を観戦した。
行く前はこの価格がどうなのか?
33万円のリングサイド横の席もある中でこの席を選び、20人近くの仲間たちと応援、観戦。メインマッチが終わったのは23時前。終電が近いため、足早に駅へ向かって余韻も一緒には味わわずに帰る人もいた。
ネットで配信購入して見れば解説も付き背景も知り、何倍もの情報を入れながら見ることもできただろう。会場では少し離れた生では確認しづらい場所で、情報は友人や友人の友人から会話で得る情報。はっきり言えば私的情報だ。
しかし、それがまた本当に楽しく、元は取ったという感じで東京ドームから帰路へと向かった。
井上チャンピオンの無敗伝説は引き続き変わらず家に戻る。家を出る前に持っていたボクシング界へのイメージはこれまで通り。
とはいえ、33歳の井上選手もいつかは伝説の日を他の人に塗り替えられてしまうかもしれない。ただ、その日が今日ではなかったということ。
試合は井上選手の的確に相手の顔に当てるパンチ。タイミングとスピード、テクニックの凄さ。そしてリーチのある相手パンチを交わす守備の上手さ。相手との距離を変えながらの駆け引き、間合い。
もちろん立ち姿、ビジュアルのスマート感。全ての要素に、ボクシング界に存在するカリスマであり、伝説の人であり、レジェンドと言っても良い人がこの世界を引っ張る感じ、生で見たことのない大谷翔平をも上回る世界観を感じた。
「井上尚弥強えーーー」
まさしく、この東京ドームをひとりで満員にできるトップアスリートなのであろう。
もちろん、メインイベントまでの試合に出場した選手たち。メインの試合入場を演出したアーティストたち。そういった関わる人たちの力も含めた5万5000人の集客なのであろうが、試合を見れば格が違う井上尚弥の実力で引っ張るボクシング界を見た。
それを長くも10年以上、続けているのであろう。本当に凄いことだ…。
試合は判定となったが、僕の見た目では井上圧勝。実際はポイントも紙一重。僅差で井上選手の勝利ではあったものの、これからのボクシング界と井上選手、中谷選手、弟の拓真選手を見守りたく、応援したくなった。
そんな貴重な日になった。
私が務めるチームは今日(5/3)、東海リーグ初戦。我々チームは遅れてアウェーで開幕を迎えた。比較はできないが、その日を簡単にイメージできるものではない。
しかし、そこに行き着くための努力は同じだ。上り詰めるために最初の一歩がある。
5月2日の東京ドームには、たくさんの人の努力を感じた。
2026年5月3日
三浦泰年
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