5・13後楽園大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)シェイン・ヘイストvsKENTA(挑戦者)」に向けた調印式が7日、都内で開かれた。
“友だち"KENTAに導かれて約10年ぶりにNOAH帰還を果たしたシェインは、5・2両国大会でYoshiki Inamuraを破って「夢」の王座奪取に成功。試合後には、まさかのKENTA指名で5・13後楽園大会でのWhite Raven Sqwad同門対決が決まった。
二人のGHC戦は2013年以来。約13年前は当時王者のKENTAが、若かりしシェインの挑戦を退けている。この日の調印式でシェインは「自分にとってのKENTA選手はまさにヒーロー。ただ、ヒーローであるがゆえにそれを乗り越えなくてはいけない」と改めてKENTAを指名した理由を語った。
シェインは現在腰を痛めており、前哨戦ではKENTAがイスを使うなどして猛攻。同門対決となるものの、調印式でKENTAは「勝つためだったら何でもするし、来週はいい試合するというよりは勝つ試合をする」と断言し、シェインも「今回のタイトルマッチはWhite Raven Squad、TMDK、二人の間にある友情…すべて忘れて、とことんシェイン・ヘイストとKENTA、二人のレスラーとして戦いたい」と言い切った。
あらゆる手段を尽くしての真っ向勝負を誓いあった形。KENTAの覚悟を感じ取ったシェインは「今のKENTAを倒すためには、本当に粉々に、木っ端みじんに、バラバラにするぐらいの気持ちでいかないと倒せない」と完全粉砕を誓い、KENTAも「ガンガンにボコボコにして、とにかく勝つために潰したい」と応じた。
KENTAは昨年7月のGHCヘビー戴冠時も、拳王の前日指名に急きょ応えて翌日戴冠につなげた。「GHCヘビーにあと何回挑戦できるかっていうのは分かりませんし、一回一回、これが最後かもしれないという気持ちでやる時期にきてると思う。だからこそ、やっぱり何が何でも勝ちにいきたいと思うし、獲りにいきたい」と改めて強調。シェインも「僕にとってGHCヘビーは100%間違いなく夢。絶対にその夢を終わらせない」と死守を誓った。
5・13後楽園大会は「友だち対決」にあらず。“負けられない理由"を背負った二人の男として、GHCの名の下にぶつかり合う。
【会見の模様】
▼KENTA「どうも。KENTA勘違いです。とにかく勝つこと。やるからには勝つということで、勝つためだったら何でもするし、来週はいい試合するというよりは勝つ試合をするためにいきたいというふうに思ってます」
▼シェイン「まずこの場を借りて、皆様にありがとうという言葉をお伝えしたいと思います。このベルトを獲ることができたのは本当に皆さんの応援があったからで、ベルトを獲ってからも皆さんがサポートしてくれていることをありがたいと思っています。ベルトを獲った時には、すぐにでも防衛戦がしたいと思って、KENTA選手と戦いたいと言ってしまったんですけど、前哨戦を通してKENTA選手のどんなことをしても勝つという意思は身にしみてよく分かりました。自分が痛めている箇所、弱点を狙ってくるというところからも、その意志を感じています。ただ、KENTA選手。あなた自身もこれまでの数々の戦いで負った傷を体にたくさん抱えていると思います。お互い同じような状況でこの一戦に臨むんじゃないかなと思っています。今回のタイトルマッチにあたっては、White Raven Squad、TMDK、二人の間にある友情、こういったものはすべて忘れて、とにかくとことんシェイン・ヘイスト、KENTA、この二人で戦おうじゃありませんか」
――今、友情もすべて忘れて二人のレスラーとして戦おうと呼びかけられたが?
▼KENTA「もう僕もそのつもりですし、おそらくね、彼が日本に来てGHCを獲ったあと、こういうことが起きることは僕も心のどこかで予想していた部分、もしかしたら俺と何年か前にやった試合の、僕が勝って自分が負けてるってことは、ずっと彼の中でも思ってることだと思ってたんで。そういうこともありえるかなと思ってたんで、全然やるってなれば僕はやるつもりですし、来週はもうそういう友達とかいったん置いて臨むところです」
――以前のシェイン選手と比べてどこがパワーアップしていると感じる?
▼KENTA「以前は若手っていうか、若さあふれる、若い部分がウリだった選手ですけど、そこからもう10何年経って、お互いいろんなことを経験して、レスリングだけじゃなく、いろんな部分で成長してここまで来てると思うんで。それプラス力だったり動きだったり。40ぐらいになるのかな。それでも全然衰えてない。そういう部分も感じてるし。いろんな部分でもちろん10何年前とは比べ物にならない選手になってると思います」
――立場を逆にしての13年ぶりのタイトルマッチになるが、NOAHに来る前、憧れの気持ちもあったというが、シェイン選手にとってKENTA選手はそんな存在?
▼シェイン「自分は今でもチャレンジャー、挑戦する気持ちです。確かに自分がベルトを持っている王者ではあるけど、挑戦する気持ちです。そして今は自分がチャンピオン。もちろん、このベルトはそのままキープするつもりです。自分にとってのKENTA選手というのはまさにヒーローです。ただ、ヒーローであるがゆえに自分はそれを乗り越えなくてはいけない。強い人、ヒーローを倒していかないといけないと思っています。自分も年を取りましたけど、同じように彼も年齢を重ねているわけで、同じような道をたどって、ここNOAHに来たんですけど、昔からKENTA選手は自分にとって危険な存在と認識しています。そこにまた賢さであったり、経験を積んだことによって、よりその危険さが増しているんじゃないかなと思っています」
――夢であるGHCヘビーを巻いての初防衛戦、KENTA選手にどんな勝ち方をしたい?
▼シェイン「これは本当に夢。100%間違いなく夢で、絶対にその夢を終わらせないつもりです。どういうふうに倒すのかっていうのは今のところまだ分からない。当日にならないと、リングに上がってみないと分からないんですけど、自分も何も恐れているもの、失うものはないですし、もちろんKENTA選手も何も失うものがない状態でリングに上がってくると思います。ただ、前哨戦を通してKENTA選手の非情さというのは皆さんもよく分かったと思います。この目を見ていただければ分かると思うけど、背中にも大きなアザがあります。これだけのことをKENTA選手がやってくるということを考えると、当日KENTA選手を倒すためには、本当に粉々に、木っ端みじんに、バラバラにするぐらいの気持ちでいかないと倒せないんじゃないかなと思ってます」
――そう言われたことについて?
▼KENTA「いや、もう、そんなもんじゃないですね。当日、もっとガンガンに。もっとボコボコにして、とにかく僕は勝つことだけ考えてるんで。勝つために来週いくって言ってるんで、潰したいですね」
――何回もチャンスはないかもしれないと…
▼KENTA「あなたしかいないのかな? この会見場さっきから。個別のインタビューかな? これ」
――最後に一つ。何度もチャンスがないかもしれないと言っていたが、GHCヘビーへの思い入れは?
▼KENTA「やっぱりNOAHにいる以上、誰もが最高峰のベルト、これを獲るためにみんなやってると思うんで。言ったように、あと何回挑戦できるかっていうのは分かりませんし。これが最後になるとは…そこまでは思いたくないですけど、一回一回そういう気持ちでやる時期にきてると思うし。だからこそ、やっぱり何が何でも勝ちにいきたいと思うし、獲りにいきたいと思うし。っていう感じですかね」
――かなり激しい戦いになると思うが、そのあとWhite Raven Squadとして共闘できる? 試合後は考えない?
▼KENTA「(英語で)どう思う?」
▼シェイン「これはあくまでもビジネスであり、スポーツですので、リングの中で起こることなので。その中で起こることっていうのは全く個人的なことではないので、勝っても負けても、試合が終われば、もちろん今まで通り友達ですし、White Raven Squadの仲間であることに変わりありません。ただ、この試合に関しては必ずKENTA選手を叩きのめして、試合後には犬の散歩に行けないぐらい叩きのめすつもりでやります。ただ、それはあくまでも試合だけのことです。それが終われば、個人的な恨みがあるわけではありません」
▼KENTA「俺も同じだよ」
▼シェイン「KENTA選手が先程、これが最後のチャンスになるかもしれないと言っていたし、自分もそう思うこともあります。10年前にこのベルトに挑戦した時、これがもしかしたら自分にとって最後のチャンスになるかもしれないと思っていました。そして今、こうしてチャンスがあって自分がベルトを獲ることができた。ということは年齢のことは関係ないんじゃないかなと思っています。だから自分たちが50歳になった時にも、またこういうふうにベルトに挑戦するとか、ベルトをかけるとかっていうことはやっているんじゃないかなと思っています」
▼KENTA「だから、この試合はこの試合として、僕らも全力でやるし、僕も潰しにいくし。だけど、それが終われば、またチームとしてやっていく気持ちです。今は。でもやってみなきゃわからない…ですけどね」

