世界最高峰の格闘技団体「UFC328」が現地5月9日(日本時間10日)、米ニュージャージー州のニューアーク・プルデンシャル・センターでフライ級タイトルマッチが行なわれ、平良達郎が王者ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)に5回TKO負け。日本人初のUFC王者の悲願成就はまたも叶わなかった。
壮絶な死闘だった。1回から低い姿勢でタックルをかました平良がテイクダウンを奪い上からパンチを飛ばすが、ヴァンが強靭なフィジカルを生かして再びスタンディングに持ち込む。すぐさまヴァンの重いパンチが飛ぶが平良は冷静に距離をとり、再びタックルで体勢を崩し、マウントパンチを浴びせるなどこのラウンドは平良が主導権を握る。
2回はヴァンのジャブからワンツーをもらうが、平良はタックルでかわしながら寝技に持ち込もうとする。しかし終盤にヴァンの強烈な右ストレートを被弾してダウン。ヴァンが一気に畳み掛けるが、なんとか平良は耐え抜きゴングに救われる。
3回はヴァンが猛反撃。鋭いパンチを平良は何発も被弾し、顔面は鮮血にまみれる。中盤にはヴァンがネイキッドチョークで締めにいくが、平良は辛うじて決定打とさせずに脱出するが、ヴァンの波状攻撃に防戦一方となる。4回は互いに体力が消耗するなか、平良は得意の寝技に持ち込もうとするが大きなダメージは与えられない。
そして5回、ヴァンの右が平良の顔にヒット。ワンツーからラッシュの雨を浴びせると、たまらずレフェリーストップ。無念の敗北に平良はマウスピースを投げつけるほど悔しさを露に。ヴァンが初防衛に成功した。
過去、日本勢では山本喧一、近藤有己、宇野薫、桜井“マッハ”速人、岡見勇信、堀口恭司、朝倉海がUFC王座に挑戦したが、全員が敗退。またも「負の歴史」を断ち切れなかった。
構成●THE DIGEST編集部
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