オクラホマシティ・サンダーとロサンゼルス・レイカーズによるプレーオフのウエスタン・カンファレンス・セミファイナルは、現地時間5月9日(日本時間10日)の第3戦をサンダーが131-108で勝利したことで、3勝0敗でシリーズ突破に王手をかけた。
直近2戦では、レイカーズが昨季王者からリードして試合を折り返すも、後半に逆転されてから突き放されて敗戦。トップスコアラーのルカ・ドンチッチをハムストリング負傷で欠くなか、ここまでレブロン・ジェームズが両チーム最多のシリーズ平均23.0点に6.7アシスト、1.67スティールで牽引している。
ただ、フリースロー試投数は5日の初戦で1本、7日の第2戦では4本に終わったことで、JJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は「レブロンは、私が今まで見てきたどのスター選手たちよりも笛の判定が最悪だ。彼とはもう2年間、一緒に仕事をしているんだけどね」と漏らしていた。
キャリア23年目をプレーする41歳の大ベテランは、誰よりも多くプレーオフの試合に出場してきた。206cm・113kgの強靭な肉体に加え、驚異的な体幹の強さを持つだけに、多少のコンタクトで動じることはなく、この男のリムアタックを止めるためにはハードファウルを余儀なくされる。
しかしながら、第3戦でもレブロンのフリースロー試投数はわずか4本。その試合ではレイカーズの16回に対し、サンダーの方が22回とファウル数は多かった。
ただ、シリーズ3戦の合計ではレイカーズ(58回)とサンダー(57回)に大差はない。そして、レブロンへのファウルコールに不満を口にしたレディックHCに対して、9日にドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』で、チームメイトのステフィン・カリーを引き合いに出してこう発言していた。
「俺に言えるのはひとつだけ。彼はステフ・カリーのプレーを見たことがあるのか?それに、ステフ・カリーはスター選手とみなされているのか?レブロンには敬意を表するが、もしステフ・カリーがスター選手だとしたら、彼ほど酷い笛の判定を受けている選手はいないと俺は思う」 ボールのオン・オフを問わずに相手チームから厳しいマークを受けているカリーは、コート上で激しいコンタクトを受けてもプレーを続けている。188cm・84kgのサイズで屈強なウイングディフェンダーたちから接触を受け、たとえそれがファウルコールされなくても、自身のプレーを続けてショットを放ち続けている。
そんな相棒を、グリーンはこう称えている。
「彼は審判に話しかけないから、そのせいで不利になっているのさ。それに、彼はフロッピングをしないことでも不利になっていると思うね。つまり、『なんだ、彼はファウルされていないな』とか、『ファウルされているふりをしないから関係ないな』と思われているようなものだ。このリーグでは、フロッピングが評価される傾向にあると俺は見ている。
フロッピングのルールは存在するが、実際にコールされるのを見たことがない。でもな、俺たちはフロッピングや大げさな演技を高く評価している。けどステフはどちらもしない。彼のプレー自体は変わらないんだ。それが彼にとって大きな痛手になるわけではないが、フロッピングをしないし、ファウルを誘う演技もしない分、ファウルをコールされてフリースローラインに立つ機会が減ってしまうのさ」
相手チームからファウルを誘発し、フリースローを獲得できれば、自チームの得点をつなぐことができて、相手をファウルトラブルに追い込むことも可能。だがグリーンは、リーグのトレンドを把握ししつ、カリーがその流れに乗ろうとしない点を買っていた。
ファウル誘発についてはレフェリーへの不満に直結し、ゲームへの集中力を落としてしまうリスクもある。もちろん、不公平なファウルコールは納得できることではないが、チームの勝利のために、グリーンはひたむきにプレーすることが重要だと感じているのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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