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盟友との衝突、激闘、和解を経てタッグ再結成へ…天麗皇希はマリーゴールド新時代の象徴となるか

盟友との衝突、激闘、和解を経てタッグ再結成へ…天麗皇希はマリーゴールド新時代の象徴となるか

女子プロレス団体マリーゴールドが、旗揚げ2周年とともに大きな転機を迎えようとしている。

 4月25日の後楽園ホール大会で、エースとして団体を牽引してきた林下詩美が退団を表明したのだ。自身の成長を期すためだという。所属ラストマッチは5月23日、旗揚げ2周年記念の大田区総合体育館大会となる。

 これでジュリア(現WWE)、MIRAI(現みちのくプロレス)に続きトップ勢から3人目の退団。それぞれ前向きな理由があってのものだが、団体にとって大きな戦力ダウンなのは間違いない。旗揚げメンバーの高橋奈七永も引退している。
 
 そんな中、ロッシー小川代表は「入団する選手がいれば退団する選手がいる。そういうものです」。新陳代謝があって当然というわけだ。であれば、新たなトップ選手の登場が待たれるところ。5.23大田区大会は、その意味でも重要なものになる。

 第1弾カードとして決定したのは、松井珠紗&CHIAKIvs後藤智香&天麗皇希のタッグ王座戦だ。4人ともアクトレスガールズからの移籍組で、後藤と皇希は旗揚げ戦でもタッグを組み、プロレスラーとしてデビューしている。

 出世が早かったのは皇希だった。デビューから約半年でGHC女子王座を獲得。しかしそこからケガに泣かされ、昨年は2度の長期欠場を強いられてしまった。負傷したのはヒザと鎖骨。場所が場所だけに、日常生活にも支障が出る。「本当に復帰できるのか」と不安になることもあった。

「復帰してもどこかに“爆弾”を抱えている状態で。精神的な怖さで思うように動けなかったです。技の失敗もありました」

 痛めたヒザは得意技であるブーツ(フロントハイキック)の軸足。無意識にかばってしまい、納得できる動きにはほど遠かった。鎖骨の負傷では腕、肩が全体的に動かせず、回復しても柔軟性に欠けた。練習を再開しても受け身を取ることさえ大変だったという。

 モヤモヤが晴れない中、4月25日の後楽園ホール大会で後藤とのシングルマッチが決まった。記者会見で後藤は皇希に苦言。現状ではタッグを再結成できるかどうか分からないと言った。後藤も皇希も芸能活動からのプロレス挑戦。皇希はマリーゴールド入りしてからも舞台出演、プロデュースを続けている。

「プロレスと舞台、二つ合わせて100じゃなくどちらも100。そういう気持ちでやってます」

 そう皇希は言う。ただプロレスで活躍できていないのも事実だった。後藤には「プロレスに集中しているのか」と叱咤された。それに対してうまく反論できない自分もいた。やはり自信を失っていたし、もともと言葉で主張するタイプではなかった。

「言葉じゃなく行動で、自然にみんなを巻き込んでいけたらという性格なので。これはプロレスでも、舞台をプロデュースする時も同じなんです。この課題をクリアしなければ、と」

 SNSでも後藤の言葉に一切、反応しなかった。

「実はしばらくSNSを見ていなかったんです。正直に言うと、見るのが怖かった......。見ると心が揺れてしまって何もできなくなるかもしれない。それなら見ないでおこうって」
  会見では後藤に頬を張られ、張り返した。しかし本当の意味で“やり返す”場はリングしかない。後楽園での久々のシングル。皇希が足踏みしている間、後藤は地元で凱旋興行を開催したり、大幅に増量してパワーファイターとして成長している。皇希がヒザを負傷した昨年1月3日の試合では後藤が皇希のGHC王座に挑戦したが、今回は皇希が挑む側だ。

 試合は激しい場外戦も含め後藤が主導権を握る展開。15分時間切れ引き分けとなったが、両者の要望で延長に。そこでようやく後藤の勝利となった。少しだけ差がついたのは、やはり後藤の成長分だ。
 
 皇希としては今やれるだけのことをやっての敗戦に見えた。後藤が相手だから吹っ切れた部分もあるのだろう。試合後、和解した2人はタッグ再結成と王座挑戦をアピール。5.23大田区大会でのタイトルマッチが決まった。

 常に前向きな後藤を「太陽のよう」と皇希。正反対の個性だからこそ、お互いを高め合えるとも。

「自分にないものを持っているパートナーだから尊敬できます」

 タイトルマッチの舞台となる大田区総合体育館はヒザの負傷をした場所であり、相手は後藤だった。さらに皇希の地元でもある。だからこそ、この試合を早くすることに意味があるのだ。団体を勢いづけるためにも、大器の完全復活、トップ戦線での活躍は必須事項と言っていい。

取材・文●橋本宗洋

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配信元: THE DIGEST

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