ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズは、今季ここまででチーム最多の5勝(2敗)、また先発陣でトップの防御率2.38の数字を残すなど、開幕からエースと呼ぶに相応しい働きを続けている。
勝ち星ではすでに昨季マークした10勝の半分を稼いでいるスキーンズ。その理由として、今シーズン、チーム状況が大きく変化した影響によるものと、専門サイト『RUM BUNTER』が主張している。
5月11日に掲載された同メディアの記事では、スキーンズがサイヤング賞に選出された昨季を振り返り、「ピッツバーグ・パイレーツは彼が先発した32試合でわずか17勝15敗だった。つまり、誰もが認める“球界最高の投手”が投げた試合で、チームはほぼ半分しか勝てなかったのである」と指摘する。そのうえで、
「そんな球団運営の失態をそのまま放置できるはずもなく、だからこそパイレーツはオフに実力ある打者たちを補強した」と説明した。
ライアン・オハーン、マルセロ・オズナら軸となる打者が加わったこともあり、チームは現在も勝率5割以上を維持。その強化が昨季、打線の援護に恵まれなかったスキーンズの好成績にも繋がっていると同メディアは論じており、「球界最高の投手であるスキーンズは、もともとこれほど支配的だった。変わったのは、彼を取り巻くチームメートたちである」などと訴える。
さらに、スキーンズ先発時での具体的な得点数の違いも記しており、「昨季は1試合平均3.4点しか援護をもらえなかった一方、今年はパイレーツ打線が平均7.25点を叩き出している」と綴っている。
また、現代のMLBでは投手の勝ち星がかつてほど重要視されないスタッツであると説きながらも、同メディアは、今後のスキーンズの活躍を見通し、以下のような予想を並べている。
「頼れる打線を背後に従えた今、スキーンズは“投手の勝敗数”という概念そのものを再び価値あるものに変えてしまうかもしれない。もしそれが可能な投手がいるとすれば、間違いなく彼だろう」
今月24歳を迎えるスキーンズは今後、そのポテンシャルをさらに高めていくことは明らか。変革期にあるチームでのピッチングは、これまで以上に注目を集めるはずだ。次回登板は現地5月12日のコロラド・ロッキーズ戦。本拠地のマウンドで、今季6勝目を目指す。
構成●THE DIGEST編集部
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