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“SWの創造主”ジョージ・ルーカス監督、82歳の誕生日 映画史に残る偉業を振り返る “魂”を受け継ぐ最新作も公開間近

“SWの創造主”ジョージ・ルーカス監督、82歳の誕生日 映画史に残る偉業を振り返る “魂”を受け継ぐ最新作も公開間近

ジョージ・ルーカス監督
ジョージ・ルーカス監督 / 写真:AP/アフロ

映画監督のジョージ・ルーカス氏が、5月14日に82歳の誕生日を迎えた。ルーカス監督といえば、SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの生みの親であり、アドベンチャー映画「インディ・ジョーンズ」シリーズでも知られる、泣く子も黙る映画界きっての巨匠。5月22日(金)には約7年ぶりのスター・ウォーズ最新劇場映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」が日米同時公開される他、9月22日(火)にはアメリカ・ロサンゼルスにて「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」が開館予定。誕生日をきっかけに、あらためて彼のキャリアを紹介する。

■レーシングドライバー目指すも…事故きっかけに映画の道へ

1944年5月14日、アメリカ・カリフォルニア州出身のルーカス。10代の頃はプロのレーシングドライバーを目指していたが、大きな事故に遭ってしまい夢を断念。その後、南カリフォルニア大学に進学し、スポーツではなく映画を勉強することに。すると、在学中から才能の片りんを見せ、数多くの短編作品を製作。その中の1作である「電子的迷宮 THX 1138 4EB」が、全米学生映画祭グランプリに選ばれる。

大学卒業後は、ルーカスの才能に引かれたフランシス・フォード・コッポラ監督の「フィニアンの虹」(1968年)の製作に参加し、翌年に彼と共同で製作会社「アメリカン・ゾエトロープ」を設立。同社の1作目として、学生時代に製作した「電子的迷宮 THX 1138 4EB」のリメーク版である長編映画「THX-1138」(1971年)で商業映画監督デビューを果たした。

1971年には自ら「ルーカスフィルム」を立ち上げ、1973年にアメリカで劇場公開された映画「アメリカン・グラフィティ」で製作・監督を務めた。同作はアメリカを舞台に4人の若者たちが故郷で共に過ごす最後の夜を描いた青春群像劇で、「第31回ゴールデングローブ賞」のコメディ・ミュージカル部門で最優秀作品賞を受賞。「第46回アカデミー賞」では受賞を逃すも、作品賞や監督賞などにノミネートされたことで、彼の出世作として今も語り継がれている。

そして、1977年には世界のSF史に多大なる影響を与える映画「スター・ウォーズ」シリーズの第1作(エピソード4/新たなる希望)が公開された。同シリーズの世界的人気については言うまでもないが、公開当時33歳だったルーカスは、まだまだ駆け出しの映画監督。だが、大手スタジオに頼らず、自身のスタジオにて自由な創作環境から名作を生み出すべく、1975年に映画の特殊効果を手掛ける「ILM(インダストリアル・ライト&マジック)」を設立していた。同社は現代のCG技術やデジタル映像の基盤を築いていくことになる。

一方、ルーカスと同じく映画界を席巻する名監督であり、盟友の映画監督スティーヴン・スピルバーグと共同製作した「インディ・ジョーンズ」シリーズも彼のキャリアを語るには外せない作品だ。同シリーズでは、ルーカスが原案・製作総指揮を務め、スピルバーグがメガホンを取り、アドベンチャー映画の金字塔として世界的ヒットを記録した。

■巨匠の夢が詰まったミュージアムが9月に開館予定

第1作公開から半世紀にわたってファンを魅了する「スター・ウォーズ」シリーズ(ディズニープラスで配信中)は、物語の柱となる「スカイウォーカー・サーガ」と呼ばれる“スカイウォーカー家の物語”を描いた旧三部作、新三部作、続三部作(公開順)の3つの三部作(9エピソード)と、それらを補完するアンソロジー・シリーズが作られてきた。

ただ、ルーカスは新3部作「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(1999年)、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(2002年)、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(2005年)を製作した後、2012年に「ルーカスフィルム」をウォルト・ディズニー・カンパニーに売却。彼の決断に多くのファンは驚かされた。

現在のルーカスはSWシリーズの製作には直接的に関与しないものの、スタッフ陣との関わりは継続しており、最新作となる映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」は、彼と深い関わりのあるメンバーが作った、アンソロジー・シリーズのオリジナルドラマから派生した長編映画。

もともとオリジナルドラマシリーズ「マンダロリアン」は、ルーカスの愛弟子デイヴ・フィローニをはじめとする制作陣が、「ジョージ・ルーカスがもし今、続編を作るとしたら」という発想の下、彼の魂をしっかり受け継ぎながら作り上げられた。それもあってファンから“完璧なスター・ウォーズ”とも称されている。

ダース・ベイダーの死後、帝国が崩壊して無法地帯と化した銀河で、帝国軍の残党が暗躍。全身を装甲とヘルメットで覆った伝説の賞金稼ぎ・マンダロリアン/ディン・ジャリンは、ある依頼を受けたことから、幼い孤児のグローグーと行動を共にすることとなった。

幼いながらもジェダイ騎士と同じフォースの力を秘めたグローグーは、多くの刺客から狙われており、マンダロリアンはあらゆる掟に背いてでもグローグーを守り、“我が道”を行く。各地で帝国の復活を狙う勢力がうごめく中、新たな戦争を阻止するための希望がマンダロリアンとグローグーに託され、父と子を超えた絆で結ばれた2人の冒険がスタートする――。

本作も公開が間近ということもあり、「スター・ウォーズの日」である5月4日は、国内外で例年以上の盛り上がりを見せた。

そして今年、ルーカスの長年の夢だった「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」が、ロサンゼルスで開館予定。同ミュージアムには、映画監督をはじめクリエーターとして活躍する中で彼が「物語を描くイメージ」としてコレクションしてきた4万点に及ぶコレクションが展示される。

2014年のプロジェクト発表から場所の変更や度重なる延期を経て、ようやく彼の夢が実現することになった。ルーカスの映画からの衣装、小道具、コンセプトアートなども収蔵される同ミュージアムの建設費は、約10億ドルとも言われている。

とはいえ、ロサンゼルスまで足を運ぶのは簡単ではないと思うので、まずは“創造主”の誕生日をきっかけに改めてSWシリーズ関連作をチェックしてみては。

◆文=suzuki

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