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“処刑人”パニッシャーとは何者? “悪人”は圧倒的な力で容赦なく私的制裁…デアデビルとの因縁も 最新作「ワン・ラスト・キル」配信開始

“処刑人”パニッシャーとは何者? “悪人”は圧倒的な力で容赦なく私的制裁…デアデビルとの因縁も 最新作「ワン・ラスト・キル」配信開始

「パニッシャー:ワン・ラスト・キル」より
「パニッシャー:ワン・ラスト・キル」より / (C)2026 Marvel

マーベルの最新作「パニッシャー:ワン・ラスト・キル」が、5月13日に配信された。悪人は必ず殺す怒れる処刑人“パニッシャー”ことフランク・キャッスルは、見方によってはヒーローであり、ヴィランでもある。個性豊かなキャラクターが登場するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中でも、他に類を見ない“唯一無二”の存在と言える。(以下、過去作のネタバレを含みます)

■最愛の家族を殺され…“処刑人”に

フランクは元から凶暴な人物だったわけではない。海兵隊員としてエリート戦闘訓練を受け、高い格闘術と屈強な肉体を作り上げ、射撃の能力も高く、戦術にも長けていて、非常に優秀だった。多くの仲間の命が失われたことで除隊。妻と子、最愛の家族と平穏に暮らしていたが、ギャングの抗争に巻き込まれ、家族を殺害されてしまった。フランク自身も瀕死の重傷を負ったが、執念で回復。そこから復讐(ふくしゅう)心を燃やす処刑人となり、ギャングに対する私的制裁を始めた。

過剰な暴力と言えるほどの容赦ない制裁を加えることから、“処刑人”“制裁者”という意味の「パニッシャー」と呼ばれるようになった。

パニッシャーことフランク・キャッスルを演じるのは、ジョン・バーンサル。ドラマ「ウォーキング・デッド」で最初の主人公リック・グライムズの親友シェーン・ウォルシュを演じ、「フューリー」ではブラッド・ピットと共演、「フォードvsフェラーリ」ではフォード社の幹部リー・アイアコッカを演じた。いろんな役を演じた中でも、最もハマった役は、やはり“パニッシャー”フランク・キャッスルだろう。

■初登場は「マーベル/デアデビル」シーズン2

バーンサルが演じるパニッシャーが初登場したのは、チャーリー・コックス主演のドラマ「マーベル/デアデビル」シーズン2。法律で裁けない者を懲らしめるが、決して殺したりしないデアデビルに対して、躊躇なく殺してしまうパニッシャー。この対比が視聴者に鮮烈な印象を与えた。

デアデビルと互角に戦うだけでなく、初めての衝突ではパニッシャーが優位に事を進めることが多かった。デアデビルを鎖で拘束したり、罪人を彼の目の前で撃ち抜いたりと、圧倒的な“力”を見せつけた。しかし、無差別に殺害するというわけではないというのも、その初めて登場したときに感じることができた。デアデビルを拘束しながらも、殺す気はないことが伝わってきたから。

デアデビルはデアデビルとしての“正義”があり、制裁を加えている。そして、パニッシャーにもパニッシャーなりの“正義”があり、そのために殺害もいとわず遂行する。パニッシャーが登場したことによって、デアデビルの“やり方”や“考え方”がより明確に感じられるようになり、ドラマのストーリーとしてもより深いものになっていった。

■主人公となるドラマシリーズも制作

このドラマ「マーベル/デアデビル」のスピンオフとして、「マーベル/パニッシャー」もドラマ化され、2シーズン制作された。家族を殺害したギャングに復讐を果たした6カ月後から物語が始まり、フランクは偽名を使ってビルの解体の仕事で再出発した。

時間が経過しても怒りが完全に収まったわけではなく、毎日家族の夢を見て、それが悪夢になって目が覚めたり、精神的な平穏はまだ訪れていない。そんな中、工事現場で仲間がリンチされている場面を目撃し、それがきっかけとなって、フランクは再びパニッシャーとなり、力で私的に制裁を加えるようになった。

ドラマ「マーベル/デアデビル」で、フランクにまつわることはいろいろと小出しにされていたが、このドラマを見ると、なぜ彼が無慈悲なパニッシャーになったのか。そのきっかけとなった家族の殺害に関する真相が明らかになったりもする。

「デアデビル」の重要人物の一人でもあるカレン・ペイジが、フランクの協力者で良き理解者として登場するほか、元海兵隊員のカーティス・ホイルやビリー・ルッソといったフランクの過去を知る人物も登場している。元アメリカ国家安全保障局の分析官だったマイクロことデヴィッド・リーバーマン、国土安全保障省のダイナ・マダニ捜査官など、フランクとの関わり、関係性などを見ていくうちに、すっかり「パニッシャー」の世界にハマってしまっていることに気付く。

■果たしてヒーローなのか、ヴィランなのか…

シーズン2では、放浪の旅の途中でトラブルに巻き込まれた少女エイミー・ベンディックス(最初は偽名を使っていた)と出会ったことで、またもや大きな犯罪集団を相手に戦う羽目になってしまう。そうなったきっかけはエイミーにあって、彼女が犯罪に絡んでいたことで命を狙われ、バーで偶然出会ったフランクが彼女を助けた。エイミーは素直に言う事を聞く子ではなく、反抗的というか、フランクに言われたことを守らず、問題を大きくしてばかり。ただ、フランクは自分の子どもを亡くしていることもあり、そんな反抗期のようなエイミーを本気で守ろうとするところに“父親”らしさも垣間見えた。

シーズン1からシーズン2につながっている大きなストーリーも。ヒーローともヴィランとも言い切れない曖昧さは感じつつも、フランク、そしてパニッシャーの魅力というのもより感じることができる。

7月31日(金)に劇場公開される映画「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」にも登場することが既に発表され、注目度が高まっている中で「パニッシャー:ワン・ラスト・キル」がディズニープラスで配信開始した。この作品でパニッシャーの新たな側面がどう描かれているのかにも期待してほしい。

◆文=田中隆信

※記事初出時誤りがございました。訂正してお詫びいたします。


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