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WEST.が見せた“自然体のハッピー”の極致。デビュー12周年に刻む「唯一無二」の絆と挑戦

WEST.が見せた“自然体のハッピー”の極致。デビュー12周年に刻む「唯一無二」の絆と挑戦

デビュー曲「ええじゃないか」をファンと大合唱!
デビュー曲「ええじゃないか」をファンと大合唱! / 撮影=阿部岳人

4月23日にデビュー12周年を迎えたWEST.が、12枚目となるフルアルバム『唯一無二』を携たアリーナツアー「WEST. LIVE TOUR 2026 唯一無二」を開催中。5都市目となる、5月5日の横浜アリーナ公演の模様をレポートする。

■気負いのない、自然体のハッピーさこそがWEST.のライブ

ツアーのテーマは、“唯一無二を探す旅”。車(バン)やハイウェイをイメージしたステージは、どこか現実と地続きの風景。笑顔で並ぶ7人がガレージから出発するオープニング映像に導かれ、観客もまた、その車に乗り込む一員のように自然と世界観に引き込まれていく。

そして、待ちに待った幕開けの瞬間。重岡大毅が作詞・作曲、振り付けまで手掛けた「これでいいのだ!」の印象的なフレーズ、「だ だ だ!だ!だ!だだ!」がスクリーンに映し出されると、観客の声が徐々に重なり、会場の熱が一気に高まっていく。その勢いのまま、7人が弾けるようにポップアップで登場。満を持してメインステージに現れた彼らは、受け取った熱をさらに増幅させるように笑顔を返していく。小瀧望は“お姫様”の歌詞に合わせて手を差し伸べ、重岡大毅は「愛される準備できてんのー!?」と熱く呼び掛ける。気負いのない、自然体のハッピーさ。その空気ごと巻き込みながら進んでいく感覚は、WEST.のライブならではだ。

WEST.ライブの風物詩であるコントも健在で、2019 年のライブツアー以来7年ぶりにメンバーが企画・構成・演出を担当した「俺たちのTrue Love Story 〜episode.1〜」は、ライブに絶妙なスパイスを加えるコーナーに。

Jan(ジャン:中間淳太)、Kirissa(キリッサ:桐山照史)、Noncy(ノンシー:小瀧望)、Hameida(ハメイダ:濵田崇裕)、Tomorio(トモリオ:神山智洋)、Fujina(フジーナ:藤井流星)、Sigerighes(シゲリゲス:重岡大毅)が織り成す愛と青春の物語で、「P&P」や「ちゃうねんっ!!」などの楽曲が組み込まれたミュージカル仕立てになっており、新鮮。テンポよく展開される構成で、ライブの流れを止めることなく、むしろ奥行きを与えていた。音楽もコントも全力でやりきってきた、まさに彼らの経験値が生きたコーナーだ。


また初披露となった「大阪とんとんダンス」ではステージ機構を生かしたユニークな演出で湧かせ、キャンプファイヤーを囲む「虹をかける僕ら」ではアコースティックな魅力をじっくりと届ける。さらに、レーザーが鋭く切り裂くような「BUBBLEGUM」では、一転してスタイリッシュな表情も見せ、緩急をつけた演出の設計が見事。楽曲の振り幅の広さ、演出の遊び心、そして“らしさ”として根付いているユーモア。真剣さと軽やかさが同時に存在するからこそ、観る側は最後まで目が離せない。

3年ぶりとなる新規ユニット曲も見どころのひとつ。それぞれの組み合わせを生かしたジャンルで、多彩な表情を見せる。

中間&神山は、玉屋2060%が手がけた「JAPALOUD」をポップかつクールにパフォーマンス。和テイストのビートに合わせて扇子を振り回し、エネルギッシュに会場をあおる。不思議な高揚感に包まれる時間だった。
3人のハーモニーをテーマにしたという桐山&藤井&小瀧の「エラーコード」は、それぞれの声の個性と色気が絡み合い、魅力が爆発。小瀧の「壊れてみたいんだ」、藤井の「バグってんな」などのセリフには悲鳴が上がり、桐山は圧巻のロングトーンでも魅了した。
重岡&濵田の「スピン」は、wacci・橋口洋平による愛らしいラブソング。ギターを鳴らしながら響く2人の柔らかな歌声が会場を包み込み、美しいハモリには心がじんわりと温まった。

クライマックスでは、神山の「最後に一つになりましょう!」という呼びかけを合図に、会場がクラップで盛り上がる。重岡が歌いながら満面の笑みを。すべてのファン一人ひとりに手を差し伸べるように、丁寧に歌声を紡いでいった。アンコールでのぜいたくなファンサービスも含め、7人の視線の細やかさが、会場の空気を最後の最後まで熱を帯びたままにしていた。

撮影=阿部岳人
取材・文=岸野愛

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