DeNAは14日、山本祐大捕手とのトレードでソフトバンクから獲得した尾形崇斗投手と井上朋也内野手の記者会見を球団事務所にて行なった。
尾形は学法石川から17年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。圧倒的な球威を武器に支配下登録メンバー入りを勝ち取り、2025年には自己最多の38試合に登板するなど、ここまで一軍通算で23試合に登板している。DeNAでは先発ローテーションの一角としての期待がかかる。
井上は名門・花咲徳栄高校から20年ドラフト1位入団した、高校通算50本塁打を誇る右の長距離砲。プロでの一軍出場は2023年の15試合が最多で通算28試合出場に留まっている。しかし24年は94試合出場で打率.288、4本塁打、41打点。昨季は96試合出場で、打率.276、6本塁打、62打点と成長曲線を描いている。
また背番号は尾形が「36」、井上が「40」に決定した。
☆新天地での飛躍を
トレードを告げられた際の心境について尾形は「福岡を離れる寂しさも感じていましたが、それと同時に新しいチームで野球ができることに非常にワクワクしている気持ちもありました」と複雑な心境も吐露。それでも「楽しみの方が大きいです」と力強い眼差しで前を見据えた。
一方の井上も「僕も福岡で野球ができなくなる寂しさはあったが、自分の野球人生においての大きな分岐点になる。これを活かして頑張っていけたら」と新天地での再出発に決意を新たにした 。
自身の強みについて問われると、尾形は「ストレートの球質と、変化球をゾーンに投げられること」を挙げた。以前からDeNAのテクノロジーに着目していたとし「自分もデータを使って野球するのが好きなので、このチームにフィットできるようにやっていきたい」と球界屈指の最先端機器を有効利用したいと意欲的。
対する井上は「一番の長所はバッティング。ホークスと同じように凄まじい打線だと思っているので、その打線に僕も食い込んでいきたい。バッティングでチームの優勝に貢献したい」と、強力な打線の一角を担う覚悟を示した 。
また移籍にあたっての周囲との交流についても語られた。尾形は、ベイスターズから一昨年現役ドラフトでソフトバンクに移籍した上茶谷大河から約30分間にわたる助言を受け「少し不安が取れました」と告白。具体的な内容は「まず挨拶をしっかりしろ」とのアドバイスを授かったことを明かし、新天地での第一歩を大切にする姿勢を見せた 。井上は、ホークスで同僚だった三森大貴、九鬼隆平らに連絡を入れ、激励を受けたと語った。
☆横浜の街とファンへの想い
横浜の印象について、尾形は「高校時代やプロに入ってからも魅力的な街だと思っていました。ここで生活してみたいという思いがどこかにあったので、こうやって実現できて嬉しい」と早くも街への愛着を見せた。特に楽しみにしているのは有名観光地の中華街での食事で「タンパク質を補給したい」とアスリートらしい言葉で笑いを誘った。
井上は「あまり詳しくなくて…赤れんが倉庫があるなってイメージ。色々な人に聞いて街を知っていきたい」とこれから始まる新生活に期待を寄せた 。
会見の締めくくりとして、尾形は「先発をするという初めての経験になりますけれども、必ずうまく調整してここからリーグ優勝と日本一を勝ち取るように頑張ります」と宣言 。井上も「セ・リーグでわからないこともあるのですが、優勝を目指しているというところのピースになれるよう頑張りたい」と活躍を誓った 。
尾形に対し「ものすごいスピードの球を投げる」。井上に「ものすごい打球を放つ」と木村洋太球団社長が惚れ込んだポテンシャル十分の2人。野球の魅力の原点が詰まったニューフェイスが才能を開花させ、悲願の頂点を目指すベイスターズに常勝軍団のエキスプラスアルファを注入する。
取材・文●萩原孝弘
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