
俳優の松たか子、石橋静河が5月14日、フランスで開催の「第79回カンヌ国際映画祭」のフォトコールに登場。松はスカイブルーのドレス姿、石橋は純白のドレス姿を披露し、現地のカメラマンから大きな注目を集めた。
■松たか子&石橋静河の登場に現地カメラマンから歓声
松主演の映画「ナギダイアリー」は同映画祭のコンペティション部門にノミネート。松は、カンヌの晴天に映える爽やかなブルーのアライアのドレスに、ブシュロンのジュエリーを合わせた装いでフォトコールに登場。
共演の石橋は、Mame Kurogouch(マメ クロゴウチ)のホワイトのドレスにCartierのハイジュエリーという装いで、二人の美しい姿には海外セレブも多く撮影するカメラマンたちからも歓声が飛び交った。
■松たか子、「ナギダイアリー」の撮影を「豊かな時間だった」と回顧
松と石橋はフォトコールの後の記者会見にも出席。「ナギダイアリー」の撮影と役作りを振り返った。
同作で松が演じるのは、自然豊かな町・ナギで、一人創作に打ち込む彫刻家の寄子。松は、「私は彫刻家を演じるにあたり、吉田さんというアーティストの方に立ち会っていただきました。アトリエにも行きましたし、奈義町での撮影の際も彼女が側にいてくれてその存在に助けられました」と、演じるにあたり重要な存在となった吉田氏のことを回顧。
続けて、「実際に、見て、触れて、作り出し、削り出す。だけどそれを壊すこともできる。“彫刻家”というのは、孤独な作業でもあるなと。でも吉田さんを見ていると孤独を謳歌している、楽しんでいるように見えました」と、間近で見た彫刻家の姿を語った。
さらに、「劇中の台詞にもありますが、寄子という人も、“孤独かもしれないけど、孤立はしていない”。そうしたものを頼りにしたい、という脆いような強いものを持った女性だと思いながら演じていました。作品では、石橋さん演じる友梨との関わりの中で、孤立はしていないという確認作業をしたような、豊かな時間だったと思いました」と、役作りと撮影の充実感をにじませた。

■石橋静河、静と動の同時アプローチに「チャレンジングでした」と回顧
石橋が演じたのは、東京と台湾で建築家として活躍する友梨。別れた夫の姉・寄子のもとを訪れる。
石橋は、「この映画の中では、主人公の彫刻のモデルとして座って会話をしていくシーンが多かったんです。じっと座っていて動かない。生身の人間として“モノ化”して佇むというのはけっこう難しくて、その中で会話が進んでいくので感情を動かしていくのはチャレンジングでした。私は松さんのことが大好きなので、芝居をしていく時間がとても豊かでした」と、静と動のアプローチが同時に必要だった撮影を振り返る。
演じる友梨については、「自分で自分の人生を決められない、迷っている人物。自分なりには決めてきたけれど、優しさから選択権を他人に譲ってきてしまった。そうしていくうちに、自分がどう生きたいかを迷ってしまった人だと思っています」と伝え、「そんなときに、主人公の寄子に会いたくてナギに行った。友梨がする選択、どう一歩を踏み出すのかを大切にして演じました」と、友梨の行動からの役作りを明かした。
■完成まで9年、緻密で、観る者の価値観を揺さぶる人間ドラマ
「ナギダイアリー」は、自然豊かな町・ナギを舞台に、創作に打ち込む彫刻家の寄子と、彼女のもとを訪れた友梨の再会から始まるヒューマンドラマ。平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得た深田晃司監督がオリジナル脚本を執筆し、同作の精神を受け継ぎながらも「ナギ(岡山県奈義町がモデル)」を舞台に新たな物語を紡ぎ上げた。
企画の立ち上げから、完成まで9年。主演に松、共演に石橋、松山ケンイチ、川口和空、藤原聖らを迎え、緻密で、観る者の価値観を揺さぶる人間ドラマを完成させた。
同作は9月25日(金)より、東京・新宿ピカデリー、東京・ユーロスペースほか、全国の劇場にて上映される。


