
藤原紀香が、5月14日に都内で開催された映画「お終活3 幸春!人生メモリーズ」スペシャルトークショーに、LiLiCo、香月秀之監督と共に登場。役として格言を披露して来場客をうならせる場面があった。
■ 「終活」をポジティブに描くシリーズの第3弾
5月29日(金)公開の同作は、人生百年時代を迎えた今、生きるための“人生の整理”として前向きにとらえられるようになった「終活」をポジティブに描いてきたシリーズの第3弾。終活や介護に役立つ知識や実用的な情報を随所に盛り込みつつ、大原家と加藤家の2つの家族が紡ぐ物語を描く。藤原は橋爪功演じる大原真一が行きつけのスナックのママ・カオリ、LiLiCoは高畑淳子演じる大原千賀子のコーラス仲間・理佳子をそれぞれ演じる。
大原真一(橋爪)と千賀子(高畑)夫妻の長女・亜矢(剛力彩芽)は、婚約者・涼太(水野勝)とついに結婚を決意。2人の結婚準備に口を出す真一だが、いつものように千賀子や亜矢からは聞き流されている。そんな中、真一はかつて勤めていた会社の後輩・加藤博(小日向文世)が、認知症を患う母・豊子(三田佳子)を抱え、新たな入居先にトラブルがあり転居ができず途方に暮れていることを知り、入居まで自分の家で暮らせばいいと勝手に約束してしまう。自分に相談もなく、2人を自宅に住まわせるという真一に怒り心頭の千賀子は、家を出て熊本へ。
■演じたカオリは「“今”を生きている人たちへの言葉を伝えている存在」
藤原は、カオリ役について「カオリはいろいろな人生の経験をしていると思うんです。いろんな経験をしているぶん、(客に)いろんなことをバーッと言うんですけれども、愛情と優しさをたくさん携えている人なので、(スナックの)お客様が相談してくださる悩みを全部自分の中に入れて、助言というか格言を贈っている。『お終活』という“人生の終わりを迎える準備”ということだけではなくて、これから“今”を生きている人たちへの言葉を伝えている存在だと思っています」とにっこり。
さらに、シリーズの魅力について「誰かの人生を見ているのだけれど、家族のことから介護のことまで、全て自分のことに置き換えられて自分のことを考えさせられる。思わずハッとするシーンがたくさんあったり、今後の人生のヒントになったりと、とても素敵な作品だと思っています」と明かし、「第1作を見て、(出演の)お話をいただいて、『これは出たい!』と思って、第2作から出させていただいて、すごくうれしく思っております」と述懐した。
■相談者に寄り添った助言を贈る
また、一般から募集した相談に回答するコーナーも実施。「80代の母と同居しています。少し耳が遠いくらいで、お友達とランチに行くなど元気だったのですが、最近は億劫がって外出したがりません。刺激が少ないせいか同じことを何度も話すようになり心配です。日常生活ではどのように接したらいいかアドバイスください」という相談では、「私の母ももうすぐ80歳くらいなので、本当に自分のことのように感じます。“同じことを何回も言う”というのはあると思うのですが、きっとそれは自分の人生の中で衝撃的にすてきなことで頭の中に残っていることだったりすると思うので、『また同じことを言って』と思うのではなく、『そうか。それはすごくいい思い出なんだね』って言って掘り下げてみるとか、こちらの受け止め方次第なのではないでしょうか」と助言。
ほか、カオリとして作品を通して届けたい言葉を書いた書を披露する一幕も。「人生に無駄な時間はない 全ては貴方の物語 byカオリ」という書について、「若い頃は『イエーイ』って言ってきたんですけど、年齢を重ねるたびに思い通りになることの方が少ないわけですよね。だけれども、壁にぶち当たって考えた時間とか、いろんな失敗から学んで進んでいくことを経て、『全て自分のストーリーなんだ』と年齢を重ねることを愛しく思えるような年齢にようやく成れてきたので、この言葉がすてきだなと思ってしたためさせていただきました」と込めた思いを語り、来場客をうならせた。
◆取材・文=原田健

