
俳優の中村倫也が、5月15日に都内で開催された映画「君のクイズ」公開初日舞台あいさつに神木隆之介、森川葵、坂東工、吉野耕平監督と共に登場。イベントの企画として行った早押しクイズで“0文字解答”を成功させ、会場が騒然となる場面があった。
■原作は小川哲氏の知的エンターテインメント小説
原作は、2022年に発表された小川哲氏による同名小説(朝日文庫/朝日新聞出版刊)。とあるクイズ番組の最終問題で問題文を1文字も聞かずに正解した天才クイズプレーヤーの姿を通して、その“正解”に秘められた驚きの真実と人生を巡る知的エンターテインメント。クイズという日常的なゲームを題材にしながらも、想像を超える緻密かつスリリングな展開で注目を集め、2023年本屋大賞にノミネート。その後、第76回日本推理作家協会賞を受賞した。
不可解な“0文字解答”に翻弄(ほんろう)されながらも、全国民を巻き込む“前代未聞のクイズ”に挑んでいく主人公・三島玲央を演じる中村は、公開初日を迎えた心境を「不安は一つもなかったです。楽しみでしょうがなかったですし、今日も朝からたくさんの方が見てくださっていて、高評価を頂いているということも耳に入っていますので。ますますたくさんの方に見ていただけるような滑り出しとなれば、これ幸いと思っております」と、丁寧な言い回しで喜んだ。
今回のイベントでも、おなじみの早押しクイズセットがステージに登場すると、中村は「そう人生で何度も見ることないもんね」とほほ笑みつつ、「僕たちの手に汗握る(クイズバトル)をそばで体感していた存在ですから」としみじみとボタンを触り、登壇者5人で1問だけ早押しクイズを行うことに。
■中村「0文字解答もありってことですよね?」
MCのTBS・杉山真也アナウンサーから「今回は本気で臨んでください!真剣勝負でございますので」とプレッシャーをかけられると、中村は「0文字解答もありってことですよね?」と、“世界を頭の中に保存した男”と呼ばれる天才クイズプレーヤー・本庄絆(神木)さながらの“0文字解答”を匂わせる。
そして杉山アナが「まずは…」と問題文を読み上げようとしたところで、勢いよく中村はボタンを押し、「決めてやるよ。マジで当てにいきますよ?」と自信たっぷりに「(答えは)ムロツヨシ!」と真っすぐに前を見据えて解答。少しの間の後、正解のベルが鳴り「すごい!」と大きな拍手が起こる。
さすがに出来過ぎの展開に、劇中でクイズ番組の司会者役を務める坂東は「検証が必要だ」と役さながらに指摘し、「これ本当にガチのやつなんですよね?」と驚きを隠せない様子。中村は「何も知らないですよ。決めてやりましたよ」と高揚感をにじませつつ、「本庄はこんな気持ちなのか~」と、“0文字解答”を成功させた者にしか味わえない感覚を表現していた。
ちなみに問題は加工された声の音声メッセージを聞いて、それは誰の声なのかを当てるというクイズで、正解は今回登壇できなかった坂田泰彦役のムロツヨシだった。
あらためて中村は「半ば願望でした。この場にあの人がいないのが寂しいじゃないですか。だから何かしてくれるんじゃないかなって、公開初日ですし。何かしらあるだろうなと思って『ムロツヨシ』と言いました」と見事な読みで、答えを導きだした理由を説明した。
映画「君のクイズ」は、5月15日より全国公開中。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

