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「ヒロアカ」アニメ化10周年プロジェクト企画を開催 佐倉綾音「何回もトガちゃんとの最後のシーンを見てしまう」

「ヒロアカ」アニメ化10周年プロジェクト企画を開催 佐倉綾音「何回もトガちゃんとの最後のシーンを見てしまう」

舞台あいさつに登壇した佐倉綾音と福圓美里
舞台あいさつに登壇した佐倉綾音と福圓美里 / ※提供写真

声優の佐倉綾音と福圓美里が、5月16日に都内で行われた「僕のヒーローアカデミア」のTVアニメ名エピソード上映イベント「キャラクターマッチアップ名エピソード上映」の舞台あいさつに登壇した。

■佐倉綾音&福圓美里が「ヒロアカ」10周年プロジェクトの舞台あいさつに登壇

「週刊少年ジャンプ」に10年にわたって連載されたコミック「僕のヒーローアカデミア」(ヒロアカ)は、“個性”と呼ばれる超常能力を持つ人々の存在が当たり前の世界を舞台に、主人公・緑谷出久(通称・デク)が、社会を守り、“個性”を悪用する犯罪者“敵(ヴィラン)”に立ち向かうヒーローになるため、ヒーロー育成の名門・雄英高校で仲間たちと共に成長する物語が展開するヒーローアクション漫画。それを原作とするTVアニメシリーズも、2025年12月にFINAL SEASONの最終回を迎え、通算8期、全170話にわたるシリーズが完結を迎えた。

今回のイベントは、「ヒロアカ」アニメ化10周年プロジェクトの企画の一つで、第1回「麗日お茶子×トガヒミコ」が開催され、麗日お茶子役の佐倉、トガヒミコ役の福圓が上映後に舞台あいさつを行った。

大きな拍手の中、佐倉と福圓がステージに登場。2025年12月13日に開催された「僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON」最終回放送当日のリアルタイム上映イベントで感極まり涙が止まらなくなった佐倉は、今回も「上映が終わった後の会場の皆さんの雰囲気を感じてしまって」と冒頭から声を震わせ、福圓が「もう!?」とツッコミを入れるスタートとなった。

お茶子とトガにフォーカスした今回のマッチアップ上映では、2人が最初に顔を合わせたTVアニメ3期の林間合宿編のシーンから振り返った。

佐倉は「イベントで原作の堀越先生が『お茶子と対になるキャラクターを出します』とお話されていたのですが、最初はまだピンと来ていなくて。物語が進むにつれて、それがこの子(トガ)なんだと。少年漫画が原作で、デクくんへの思いを軸にしながらこんなふうに2人の女の子の物語が展開されることに驚きました」と当時を振り返り、印象を語った。

福圓は「お茶子ちゃんに興味を持つ理由はいっぱいあると思うのですが、この当時はたまたま会ったくらいだと思っていました。出久くんとの関係性の比重が高くなると思っていたのですが、話が進むとお茶子ちゃんとの関係性の方が強くなっていったことに驚きました」とコメント。

■トガ役・福圓「最初は彼女がどうしていきたいのかが分からなかった」

3期後半のプロヒーロー仮免試験編から5期にかけて、2人のキャラクターは変化を見せていった。佐倉はお茶子の成長について「戦うことにベクトルの向いていないキャラクターですが、このあたりから救けるために戦う、一歩踏み出す強さが出てきました。デクの背中を見ながらもっと進化しないといけないのだという覚悟と成長を感じました」と語る。

福圓は「トガちゃんの出番は限られていて、最初は彼女がどうしていきたいのかが分からなかったが、このあたりのエピソードから、彼女のコンプレックスが表れたり、憎悪を持ったりと変化してきた時期のように思います。難しかったのは、5期の『ヴィランアカデミア編』でのキュリオスとの戦い。トガちゃん自身は周りに同情してほしくない、けれど私としては視聴者にかわいそうだと分かってもらいたいと思っていたので、どう選択して演じるのが良いのか悩みました。私の声優人生の中でも、演じていて一番難しかったかもしれません」と苦戦したことを明かした。

トガヒミコ役の福圓美里
トガヒミコ役の福圓美里 / ※提供写真

■福圓「この回は、正直、演じられる気がしなくて」

続いてのトークは、第6期のヒーローvs敵(ヴィラン)全面戦争編での2人の対峙について。仲間であるトゥワイスの死を目の当たりにしたトガの変化を福圓に尋ねると「当時はトガにとってトゥワイスがどのくらい大きな存在だったのかが分からなかった。大事なことを出さない子なので、分かってあげられなかったなと思うところがあります。今となっては、彼女にとって最初の大事なお兄ちゃんのような、そんな存在だったんだなと。その人が殺されて、彼女の本音が漏れはじめたのがこのあたりの時期だったなと思います」と答えた。

さらに、その回の特殊エンディングも印象的だったようで「とてもすてきでした」と語りつつ、物語に寄り添うような深い演出に「見ていて立ち直れなかった」「歌詞がまた」「人の心無いんか」と2人は口々に感想を漏らした。

また、全面戦争での対決を経て、お茶子とトガは第7期の最終決戦編で3度に渡り向き合うこととなる。最終決戦の2人の戦いを振り返り、2年前の収録現場での印象を尋ねると、福圓は「不思議な時間でした。その回は収録に参加した人数が少なかったのですが、広いブースの中で、1列空けて2人で座って。隣同士は違うよね、なんて話し合ったりして。この回は正直、演じられる気がしなくて、プランニングせずにスタッフの意見を聞きながら演じました。どれが使われたのか分からないくらいのテイクを重ねていました」と振り返る。

佐倉は「トガちゃんとのやりとりは2週にわたってのエピソードとなったのですが、駆け足にするのではなく、見ている人にトガちゃんを忘れさせないようにしているのかなって」と涙で声を詰まらせる。福圓は「やっていることは戦いなのですが、綾音ちゃんからは必死になって“救けたい”という気持ちだけ感じていました」と語ると、佐倉は感情を抑えつつ、「トガちゃんにとっては救いになることだったから、後悔するのも失礼だと思っています。お茶子もいろいろな思いがあるので、この後ずっと悩んだんじゃないかなと思いました。」とキャラクターと心情を重ねて語った。

■佐倉「スタジオの外に出てからもトガちゃんを失ったことに涙が止まらず」

FINAL SEASON第169話「笑顔が好きな女の子」では、お茶子自身が抱える傷、トガが自信を救うために命を捧げたという事実とそれに対する思いを吐露し、それをデクはじめクラスメイトたちが受け止める姿が描かれた。

収録時の印象を聞かれると、佐倉は「『ヒロアカ』は、原作の持つ力が大きく、お芝居から離れてしまうことが多いので、アフレコの時の記憶が飛ぶ人が続出するんです。トガちゃんとの最後を演じた後、スタジオの外に出てからもトガちゃんを失ったことに涙が止まらず、落ち込みながら街をずっと歩いていました。その時間がお茶子にもあったんだなと思いました」と振り返った。

福圓は「漫画やアニメのキャラクターで、しかも悪役なのに、死をこれだけ大きなこととして捉えてくれるなんて、すごい作品だなと思いました。トガを演じる身としては、こんなふうに泣いてくれて、傷みを一緒に背負おうとしてくれていることはすごくうれしかったです」と思いを伝えた。

■8月に第2回・第3回の開催が決定

本イベントでは、5月2日に放送され、国内外で大好評を博したNo.170+1「More」も上映。デクらの雄英高校卒業から8年後の物語が展開したエピソードでのお茶子の成長について、佐倉は「感想を送ってくださる方がたくさんいらっしゃいました。中でも演じ分けがすごいと言われるのですが、実はキーは変えてないんです。音だけ聞くと変わらないんですよ。気持ちや抑揚等で変化を出したんです」と演技の際のエピソードを明かした。

福圓が「お茶子が“個性”カウンセリングをしていることに感動しました。トガは犠牲になってしまったが、この後の子たちは救われていく世界になるんだなと思ったのでうれしかったです。『More』は私だけ別収録だったのですが、あの場に一緒にいなくて良かったなと」と語ると、佐倉も「自分の頭の中で響くトガちゃんの声を想像しながら演じるのがすごくちょうど良かった」と語った。

さらに、ヒロアカアニメ10周年プロジェクトの最新情報も発表。「キャラクターマッチアップ名エピソード上映」の第2回・第3回の開催が決定し、8月1日(土)の第2回は緑谷出久と爆豪勝己、8月2日(日)開催の第3回で緑谷出久と死柄木弔をピックアップ。それぞれを演じるキャスト陣、山下大輝と岡本信彦、山下と内山昂輝の舞台あいさつの実施も発表された。

ほか、原作ファンブック「Ultra age」収録の堀越耕平氏の特別読切のアニメ化となる特別短編「I am a hero too」を、7月にアメリカ・ロサンゼルスで開催される大型イベント「AnimeExpo2026」のヒロアカスペシャルイベント内で初公開し、日本では8月のキャラクターマッチアップ名エピソード上映第2回・第3回の中で上映することも発表。8月3日(月)からは各動画配信プラットフォームでの配信も決定した。

■佐倉綾音「トガちゃんのことも美里さんのことも絶対に忘れられない」

大盛り上がりとなったイベントの最後は、キャスト陣からファンへの感謝のメッセージが送られた。

佐倉は「見るたびに泣いてしまうのですが、何回もトガちゃんとの最後のシーンを見てしまうんです。今度こそ救えるんじゃないか、今日美里さんと2人で話をしたようにもしかするとお茶子とトガちゃんにもこんな時間が作ることができたんじゃないかと思ってしまいます。これからもいろいろな現場で美里さんにお会いすると思うのですが、トガちゃんのことも美里さんのことも絶対に忘れられないと思います」と思いを込めてコメント。

一方、福圓は「トガちゃんが好きと言ってくださる方が本当に多くて、少しだけ日常から浮いてしまう子たちの代弁者になったらいいな、なんて思っています。それをお茶子ちゃんが救ってくれるというストーリーが大好きです。最後はいち視聴者として見ながら、本当に素晴らしい作品に携わることができて良かったと思っています。『ヒロアカ』とトガヒミコを、これからもよろしくお願いします」と呼び掛けた。

最後に「ヒロアカ」のイベントではおなじみとなった「更に向こうへ!」の掛け声に、観客が「Plus Ultra!(プルスウルトラ)」と返し、イベントの幕が下ろされた。

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