「2026 DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/ハードコート)は5月17日、男女ともに12・14歳以下シングルス決勝が行なわれた。
14歳以下男子シングルス決勝は、第1シードの安居院虹斗が第2シードの安居院咲空を5-7、6-3、6-1で下し、優勝を飾った。
兄弟対決となった注目の頂上決戦。両者は今年2月に行なわれた「全国選抜ジュニア関西予選」決勝でも対戦しており、その際も兄の虹斗がフルセットの末に勝利を収めている。粘り強さを持ち味とする虹斗は、今大会での勝因について「弟は打って入った時はすごく強い。でも、自分は体力では負けないと思っているので、相手の体力が落ちてミスが増えるまで、しっかり粘り強く戦えました」と振り返った。
ブレーク合戦となった第1セットは、虹斗が第12ゲームで咲空にサービスゲームをキープされ、セットを落としてしまう。続く第2セットでは、第1ゲームでこの日初めてサービスゲームのキープに成功。「積極的に前に行く意識を持ちながらプレーしたら、ショットの当たりも良くなってきた」と振り返る通り、強打で押す場面が増え、徐々に流れを引き寄せる。強化しているというボレーも随所で決まり、イーブンに戻した。
第3セットに入っても、「その流れのまま『1ゲームも取られたくない』という気持ちでプレーできました」と攻撃的なプレーで主導権を渡さない。最後まで勢いを落とすことなく勝ち切り、昨年の「RSK全国選抜ジュニア」に続く全国大会2度目の戴冠を果たした。
昨年大会はベスト4に終わり、悔しさを味わった虹斗だが、「今年は自分の良いプレーができて優勝できたので良かったです」と充実感をにじませた。敗れた咲空は「流れを引き戻せなくて悔しいです」と試合を振り返ると、「次は全日本ジュニアでまた決勝まで行って、そこで勝って優勝できたらいいなと思います」と雪辱を誓った。
一方、14歳以下女子シングルス決勝は、佐々木千和が第6シードの深澤和を6-7(6)、6-1、6-2で破り、全国大会初タイトルを獲得した。
今大会はノーシードから勝ち上がってきた佐々木。準々決勝では第4シードの太田光音、準決勝では第8シードの佐藤実莉と、全国選抜ジュニア優勝経験者2名を下して決勝へ駒を進めてきた。
深澤との決勝はパワフルなストローク戦が繰り広げられ、第1セットからタイブレークにもつれる接戦となったが、一歩及ばず先行を許す。しかし、第2セットから徐々に自分のリズムを取り戻し、「相手に合わせるんじゃなくて、自分から展開することを心掛けた」ことで、攻撃的なプレーがかみ合い始める。深澤に疲労の色が見えるなか、得意のフォアハンドで主導権を握る場面が増え、セットを奪った。
「全部エースを取りにいくぞ! みたいな気持ちでプレーしていました」という第3セットでは、ウイナーを量産。ドライブボレーやリターンエースも次々に決め、優位に試合を進めていく。最後は深澤のショットがラインを割り、佐々木が優勝を決めた。
「この大会で優勝することを目標にして練習してきたので、とってもうれしいです」と笑顔。今後については「これから関東ジュニア、全日本ジュニアとあるので、そこでも結果を気にしすぎず、自分のやるべきことをやりたいです。あと、憧れの園部八奏選手(同じテニスクラブ)みたいなプレーができるようにしたいです」と先を見据えた。
フルセットで敗れた深澤は、これまで全国大会ではベスト8が最高成績だったが、今大会では準優勝と大きく飛躍。「1セットを取れたので勝ち切りたかった気持ちはありますが、ベスト4の壁を破れて準優勝できたことはうれしいです」と前向きに話した。今後は「全国大会優勝」を目標にさらなる前進を目指す。
17日に行なわれた14歳以下の試合結果は以下の通り。
◆男子結果
決勝/○安居院虹斗(関西・ARROWS T.S)[1] 5-7 6-3 6-1 安居院咲空(関西・ARROWS T.S)[2] ●
3位決定戦/○﨑山修治(九州・ROUGH福岡)[7] 6-4 2-6 6-4 石部宝之助(関東・はちおうじ庭球塾)[3] ●
◆女子結果
決勝/○佐々木千和(関東・与野テニスクラブ) 6-7(6) 6-1 6-2 深澤和(東海・WishTC)[6]
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3位決定戦/○佐藤実莉(関東・町田ローンJA)[8] 6-2 6-1 重松柚葵(四国・桜町中学校)●
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
【画像】最終日、熱戦に決着。全国選抜ジュニアテニス選手権が終了
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