最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
「“信仰”に賭けた」「国民感情の招集」 ネイマールのW杯最終メンバー入りにブラジル国内では様々な見解! 決定の大きな転機は「4日前のビデオ通話」

「“信仰”に賭けた」「国民感情の招集」 ネイマールのW杯最終メンバー入りにブラジル国内では様々な見解! 決定の大きな転機は「4日前のビデオ通話」

北中米ワールドカップに臨むブラジル代表の最終メンバー26人が、現地時間5月18日に発表され、最大の注目を集めていたネイマールの招集が正式決定した。長期離脱や度重なる負傷によって、その選出を巡っては直前まで議論が続いていたが、イタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティ監督は、この大舞台に「背番号10」を連れて行く決断を下した。 

 ネイマールは2023年に前十字靭帯断裂と半月板損傷という重傷を負って以降、2025年にも筋肉系トラブルに苦しみ、昨季終了後には関節鏡手術まで受けるなど、キャリアでも最大の苦境に直面していたが、サントス復帰後は慎重なコンディション管理を続けながら徐々に試合勘を取り戻し、アンチェロッティ監督やCBF(ブラジル・サッカー連盟)内部では「経験」「リーダーシップ」「大舞台での決定力」が高く評価されたという。

 ブラジルの総合サイト『Globo』によれば、ネイマール本人は代表メンバー発表を、父ネイマール、母ナジーニ・ゴンサウヴェス、妹ハファエラ、さらにサントスFWガビゴウ、元バレーボールブラジル代表のブルニーニョや人気歌手チアギーニョらとともに見届けていた。そしてスポーツ紙『lance!』は、「入ったぞ! 俺は行くぞ!」と絶叫しながら喜ぶ彼の姿が、ライブ配信で拡散されたことを報道。なお当時は豪雨だったにもかかわらず、彼の自宅前にはサポーターが集まり、喜びを表わしたという。
  ネイマールはこれで、4度目のW杯出場。サントスのレジェンドである、“サッカーの王様”ペレと出場回数で並び、2002年以来遠ざかっている優勝を目指す。これを決断したアンチェロッティ監督は、会見で“特別扱い”を否定して、その招集理由を明かした。

「ネイマールを選んだのは、良い控えだからではない。彼のクオリティーが、チームに加わるからだ。1分だけ出場するかもしれないし、90分出るかもしれない。重要なのはプレー時間ではなく、そのクオリティーだ。彼がプレーするに値すれば、使う。練習がそれを決める」 

 さらにイタリア人の名指揮官は、ネイマールのポジションとして「中央寄りのアタッカー」を考えているという。左サイドの突破役だった2014年、2018年大会とは異なり、2022年カタール大会以降は中盤寄りでゲームメイクを担う場面が増えており、今回も「偽9番」やトップ下的役割が想定されているようだ。負傷の影響で爆発的なスプリント能力は低下したものの、視野や創造性を活かしたプレーへの転換を図っている。 招集決定の裏側について、『Globo』は興味深い内幕も報じている。大きな転機となったのは発表4日前のビデオ通話だったという。アンチェロッティ監督とロドリゴ・カエターノ代表ディレクターがネイマール本人に直接連絡し、「キャプテンにはしない」「現時点でレギュラー構想に含まれていない」「以前のような特別待遇はない」と率直に説明したという。SNSを控えるよう助言まで行なわれたが、ネイマールは笑顔で応じ、「どんな形でもチームに貢献したい」と約束。その姿勢に、アンチェロッティ監督は好感を抱いた。
  ネイマールのW杯出場は欧州でも大きな話題となり、スペインのスポーツ紙『MARCA』は「不確実性の終焉」と表現し、ブラジルを優勝候補の一角と評価。一方、『as』紙は「世界的爆弾」と報じ、約3年ぶりの代表復帰に驚きを示した。ポルトガルのスポーツ紙『A Bola』は「おそらくは最後のW杯」、『NOTICIAS AO MINUTO』は発表会場でブーイングが起きたことを伝えて「論争を呼んでいる」とそれぞれ伝え、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』も、「アンチェロッティ監督が“経験”に賭けた決断」を大きく取り上げている。

 ブラジル国内でも賛否は分かれ、多くの有識者、OB、現役選手が「ブラジルの至宝」の北中米行きを歓迎した一方で、反対意見も多く噴出。『Globo』のカルロス・エドゥアルド・マンスール記者は、「アンチェロッティは2026年のネイマールを見てではなく、“信仰”に賭けた」と分析。「ブラジルは昔からヒーローを求める国であり、ネイマールは最後の国民的スターだ」と記し、「招集しない方が、むしろ監督にとって大きな不快感を招いたかもしれない」とも論じた。

 ジャーナリストのドウグラス・セコネーロ氏はより批判的な見解を示し、「現実のパフォーマンスと、ネイマールを呼ぶ“安心感”との比較で、アンチェロッティは後者を選んだ」と指摘し、「現在の彼が決定的存在になれることを示す材料はない」と語ったが、一方で「ブラジルは世代交代に苦しみ、創造性不足も深刻。ロドリゴやエステバンの負傷もあり、ネイマール招集は完全な“狂気”というわけではない」と一定の理解も示し、「アンチェロッティはネイマールだけでなく、国民感情そのものを招集したのだろう」と総括している。 

 では実際に、ネイマールはどう使われるのか? 『lance!』紙は、アンチェロッティ監督の基本システムを4-2-4と分析。左にラフィーニャ、右にルイス・エンリキを置き、中央にヴィニシウス・ジュニオールとネイマール、あるいはマテウス・クーニャを並べる案が有力だと報じ、また4-2-3-1では偽9番として自由に動き回る役割も想定されているという。サントスでのプレー同様、サイドに張るのではなく、中央でボールに関与し、味方を活かす役割が期待されているようだ。

 アンチェロッティ監督率いる『セレソン』は、5月27日にグランジャ・コマリーで合宿を開始する。かつての絶対的エースは、果たして最後(?)のW杯で再びチームの主役になれるのか。ブラジル中の期待と不安を背負った彼の、キャリア最大とも言える挑戦が、いよいよ始まろうとしている。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】ブラジル代表W杯メンバー26人決定! ネイマールが復帰、ヴィニシウス、ラフィーニャ、ギマランイス、カゼミーロ、マルキーニョス、マガリャンイス、アリソンら選出

【記事】「それでも何かを起こすかもしれない」日本代表のW杯メンバー発表、海外ファンも大注目「ミトマがいなくても、やっかいな存在になる」「ナガトモは信じられない」

【画像】日本代表W杯メンバー決定! 久保建英、堂安律、中村敬斗、鎌田大地、上田綺世、伊東純也、佐野海舟、伊藤洋輝、鈴木彩艶ら26人の顔ぶれ
配信元: THE DIGEST

あなたにおすすめ