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王者相手に躍動するウェンバンヤマ、シャックが命名した“アメリカ名”は「ティム・ロビンソン」<DUNKSHOOT>

王者相手に躍動するウェンバンヤマ、シャックが命名した“アメリカ名”は「ティム・ロビンソン」<DUNKSHOOT>

「僕らは、チームとしてどんな環境や場所、相手であろうと立ち向かう準備ができているとメッセージを伝えたいね。まだまだ学ぶべきことはたくさんあるけど、今夜の僕らは容赦なく戦い抜いた」

 そう語ったのは、サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマ。現地時間5月18日(日本時間19日)に敵地ペイコム・センターで臨んだオクラホマシティ・サンダーとのカンファレンス・ファイナル初戦で、スパーズは2度の延長におよぶ激戦を122-115で制した。

 数字上ではハイスコアゲームとなったこの試合だが、スパーズはフィールドゴール成功率42.7%(41/96)、サンダーが同40.6%(41/101)と、実際はディフェンシブな展開だった。

 そのなかで、ウェンバンヤマは48分42秒コートに立ち、ゲームハイの41得点、24リバウンド、3ブロック、フィールドゴール成功率56.0%(14/25)、3ポイント成功率50.0%(1/2)、フリースロー成功率92.3%(12/13)と高確率でリングを射抜いた。

 224cmの高さと長いリーチを誇るフランス人ビッグマンは、その存在だけで相手オフェンスの選択肢を制限した。サンダーの選手たちはシュートを躊躇し、パスを出す場面が目立った。

 試合後、『ESPN』の番組『Inside the NBA』へ出演したシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は、ウェンバンヤマのパフォーマンスに太鼓判を押した。

「ウェンビーは素晴らしいプレーをしていた。彼のことを思うと嬉しいね。3ポイントは2本しか打たなかったが、ミスマッチをうまく利用していた。全力でプレーし、相手がフィジカルなプレーを仕掛けてきても全く効果がなかった。何度か倒されても冷静さを保っていた。彼のプレーは本当に好きだね」
  そしてシャックは「(ウェンバンヤマの)アメリカ用の名前は“ティム・ロビンソン”だな。まるでティム・ダンカンとデイビッド・ロビンソンを合わせたようなプレースタイルだった」と、スパーズのレジェンドビッグマンたちを引き合いに出して絶賛していた。

 シャック(216cm・147kg)は現役時代、ダンカン(211cm・113kg)とロビンソン(216cm・113kg)の“ツインタワー”擁するスパーズと何度も対戦し、ペイントエリアで肉弾戦を演じてきた。

 ダンカンは攻守で動きに無駄がなく、フックショットやバンクショットなどで得点を奪いつつ、ディフェンスでも大黒柱として君臨。

 ロビンソンは長身ながら速攻で先陣を切るほどの高い機動力を持ち、ポストプレーやミッドレンジジャンパーなどで得点を量産。ダンカン入団後はディフェンシブ・アンカーへと役割を変え、2度の優勝に貢献した。

 プレーオフ史上最年少の22歳と134日で40得点、20リバウンド超えを達成したウェンバンヤマが見せたパフォーマンスは、スパーズの球団史に残るものだった。

 フランチャイズの2大OBを彷彿させるプレーに加え、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のようなディープスリーも決め切る力を持つウェンバンヤマ。

 224cm・107kgのライジングスターは、偉大なレジェンドビッグマンに匹敵する支配力と非凡なシュート力を兼ね備えた“ハイブリッド”として、新たな次元に突入しつつある。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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