
春泥の人気漫画を、原作の世界観を感じさせる懐かしいタッチでアニメ化した「ガンバレ!中村くん!!」(毎週水曜深夜0:30-1:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかにて配信)。内気な男子高校生・中村男久斗(CV. 小林千晃)のピュアな片想いの行方を、コミカルに描き出すラブコメディだ。5月13日に放送された第7話では、ホラー映画の主演に抜擢された中村が、クラスメイトと共に撮影現場となる夜の学校へ。予想のつかないホラーなオチがつき、不気味なED映像も相まって視聴者をゾッとさせた。(以降、ネタバレが含まれます)
■似た者同士の変人2人が中村を奪い合う

一学期の最終日、広瀬愛貴(CV.榊原優希)と友達になれた中村は、広瀬との楽しい夏休みイベントを妄想してニヤニヤ。まずは広瀬に夏休みの約束を取り付けようとするが、大森 司(CV.笹翼)に出鼻をくじかれて歯噛みする。諦めて帰途に着こうとすると、オカルト・ホラー部の青木山麗子(CV.大地葉)が中村を拉致。今回は部活への勧誘ではなく、悪魔召喚の儀式の生贄に選ばれたのだった。
類は友を呼ぶようで、儀式の最中に演劇・映像部の田村亜乱堂(CV.千葉翔也)が乱入。十字架に張り付けられた中村を見た瞬間、映画の主役である幽霊役にスカウトしようとする。固辞するつもりの中村だったが、中村が主演と聞いて「中村すごいじゃん!」と目を輝かせる広瀬を前に前言撤回。かくして中村は、夜の学校で行われる映画撮影に参加することに。
青木山に勝るとも劣らない変人キャラ・田村の登場に、「中村くん変人にモテモテw」「マイナー部の変人にだけモテる中村くん」「また濃いキャラが出てきましたね」と視聴者も大盛り上がり。青木山と田村が中村を奪い合う展開も見られたが、このモテモテぶりが恋愛面でも発揮されれば…と思わずにはいられなかった。
■怪談は真実だったのか、夜の学校で起こる怪異

その夜、学校に集まった一行は、田村の指示のもとで撮影を開始。出演者の素を活かしたモキュメンタリー(ドキュメンタリー風のフィクション作品)を採用するのは今時っぽいが、映画のタイトルが「学校の花子さんと血染められたピアノ」というのはベタすぎではなかろうか。学校に無許可で撮影することに不安を訴えるカメラ担当の大森をよそに、一行は撮影場所を目指すことに。
すると、一行に警告するかのように怪しげな物音が聞こえ、近くに人影が出現。大森を残して一行は逃げ出すが、廊下にいた武内剛太(CV.野津山幸宏)と向井 亮(CV.田丸篤志)、女子トイレにいた川村ひふみ(CV.ファイルーズあい)たちの前にも人影が現れ、校内に彼らの絶叫が響き渡る。
同じ頃、中村は広瀬と2人きりで皆とはぐれるという幸運に恵まれていた。広瀬のリアクションから怖がりなのだと察した中村が、「先に行こっかなー」とからかうと、広瀬はあわてて中村のベルトをつかむ。また少し広瀬との距離が縮まったことはもちろん、広瀬をからかう余裕ができるほどに成長した中村に、観ているこちらも嬉しくなってしまった。
■中村の手を握っていたのは広瀬ではなく…

広瀬にベルトを引っ張られて悶絶しながらも、広瀬の動きを直に感じる嬉しさに浸る中村。そんな幸せな時間は、突然現れた田村によって終わりを告げた。やっぱり広瀬と手を繋ぎたかったと中村が後悔し始めた時、広瀬が自ら手を握ってくる。
その直後、一行を襲った怪異の正体が、見廻りをしていた担任の乙切 想(CV.江口拓也)と体育教師・仁王 馨(CV.武内駿輔)だったことが判明。撮影の参加者は反省文を書くはめになり、撮影したテープも没収されることに。ホラー回のネタ晴らしで大団円と思われたが、本当の恐怖は最後に待っていた。
広瀬が皆を追って走り出したあとも、中村の手は誰かに握られたまま。ドキドキは一瞬で消え去り、中村は「出たんだってばー!」と大絶叫。これには視聴者も驚き、SNSには「広瀬と手を繋いでると思ったら違う人だったのは怖すぎる」「誰と手を繋いでんのよー。花子さん!?」「よかったなって思ったらまさかのオチ(笑)」などのコメントが寄せられた。
■怪奇現象を誘うかのような悪魔のパワフルな歌声
怪異はこれにとどまらない。EDの映像では、反省文を書いているのか、自室で机に向かう中村の姿が観られたが、その背後で怪現象が発生する。学校で中村の手を握った何者かが、家までついてきたのだろうか。中村が無事に明日を迎えられることを祈るばかりだ。
ホラーな映像のバックに流れるのは、悪魔によるヘビメタバンド・聖飢魔IIの「蝋人形の館」。神がかった選曲センスに視聴者も大いに沸き、「スタッフさんに天才いらっしゃるでしょこれ」「この楽曲を使用するために、作られたお話なんじゃないのかなって思ってしまうくらい、第7話のEDにぴったりだった」「イントロ流れてきた瞬間コーヒー吹いた笑」「お前も蝋人形にしてやろうかァ!」と絶賛の声が殺到した。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)

