自身のホスト大会である2月の「ジェネシス招待」では、タイガー・ウッズは練習日の記者会見に登場し、最終日には表彰式にも登場して優勝したジェイコブ・ブリッジマンの隣で微笑んだ。
50歳になったものの、足の怪我を乗り越えて今年は久しぶりにマスターズでタイガーのプレーが見られる!と思っていた矢先、3月にまたしても自動車事故を引き起こしてしまい、以来、公の場からは姿を消してしまった。
タイガーは今どこに?シューズデザイナーを突撃!

報道では、スイスのリハビリ施設に入所しているということだったが、ちょうど5月の全米プロの直前に、タイガーの乗るプライベートジェットの飛行情報がネットのサイトで検索され、アメリカに戻ったという噂が広まった。しかし、依然として動向は噂レベルにとどまっていた。

そんな折、全米プロの会場でチャーリー・ハダック氏に出会った。ハダック氏とは、現在のタイガーのブランド「S.D.R.(サンデーレッド)」でシューズの設計を担当している人物だ。元々はプーマ社でシューズデザイナーとして働き、その後はフットジョイ社に転職。タイガーが足の怪我から復帰する途上でフットジョイのシューズを履くようになったことで関係ができ、S.D.R.の立ち上げと同時にヘッドハントされた形だ。

タイガーとも緊密に連絡を取っている人物ということもあり、興味本意で「タイガーはアメリカにいるの?」と聞いてみた。すると、「いやー、さすがに今は全然会ってないよ。でもね、、、。」とタイガーとのやり取りを教えてくれた。
「今年の初めはマスターズに出場するために準備していて、試合で履くためのシューズを12足用意していたんです。この12足を選ぶためにタイガーが試し履きしたシューズの数は68足に及びました。その中から選んだ12足なんです。色は黒と白の2パターンのみ。スタイルやソール形状がさまざまに異なるんですよ」

やはりマスターズ出場に向けて入念な準備を進めていたことが伺える話だ。「ちなみに‥」とハダック氏が教えてくれた。「タイガーの靴のサイズは10.5(インチ)です」
これは、日本のサイズで言えば29センチ。筆者はタイガーと身長がほぼ同じだが、靴のサイズは11.5インチ(30センチ)を履くことが多い。メーカーによって表記サイズにバラつきがあるので一概には言えないが、勝手にもっと大きなシューズを履いているものだと思っていたので、意外なサイズだった。

公に姿を見せなくても、こうやってメジャーの会場で話題になることこそが、やはりタイガーの凄さなのだ。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
