
乃木坂46が、デビュー14周年のバースデーライブ「乃木坂46 14th YEAR BIRTHDAY LIVE」を5月19日から東京ドームで開催。14年におよぶ乃木坂46の歴史を名曲の数々とともに振り返った。東京ドームでバースデーライブを行うのは今回が初。過去5回は2DAYS開催だったが、今回は初の3DAYS公演となった。最終公演となる5月21日(木)の3日目は、3代目キャプテン・梅澤美波の卒業コンサートを開催。ここではDAY1、DAY2の模様をリポートする。
■結成から14年の歴史を凝縮した東京ドーム公演
DAY1は鈴木佑捺と、この春から活動を再開した小津玲奈による6期生コンビの影ナレを経て、「他人のそら似」で開幕。「衣装」「アンダー」「バディ」「テンション」をテーマに、6期生の生ナレーションと趣向を凝らした選曲で観客を沸かせた。
終盤には「きっかけ」を6期生から3期生へつないで歌唱。「Sing Out!」ではメンバーと観客が一体となって歌い、会場の熱気を高めていく。
アンコールでは、梅澤の「お二人にも届きますように」というメッセージに続き、乃木坂46の“公式お兄ちゃん”ことバナナマンがコント内で演じるフォークデュオ・赤えんぴつ書き下ろしの新曲「君ばかり」を初披露。特別感あふれる初日公演となった。

■真紅の演出でDAY2公演が華々しく開幕
DAY2公演は、「2日目、楽しむ準備できてる? みんな、いっぱい声出してね!」とあおる中西アルノと冨里奈央の影ナレに続き、真っ赤なレーザーが飛び交う中、ステージに休養中の増田三莉音を除くメンバー34人のシルエットが浮かび上がり、「制服のマネキン」から勢いよくスタートする。
DAY1とは異なる演出で、会場のボルテージは一気に加速。「チャンスは平等」では、梅澤が「みんな盛り上がる準備できてる? 乃木坂46、14歳の誕生日、みんな一緒に歌って踊ろう!」と叫び、真紅の衣装に身を包んだメンバーが十字花道やサブステージを使って会場中に笑顔を届ける。「夏のFree & Easy」「スカイダイビング」では大型トロッコやフロートで客席近くまで接近し、ファンを喜ばせた。

■ダンス、歌、かわいさ…テーマで見せたブロックパート
ブロックパートでは、“ダンス”に特化したブロックを「Wilderness world」から開始させ、菅原咲月を中心に5期生、6期生のみの編成でダイナミックなダンスを見せていく。その後も「命は美しい」や「Actually…」と、時代とともに進化を遂げてきた“ダンスで見せる曲”が続き、リリース当時最高難易度のダンスと言われた「インフルエンサー」を、岩本蓮加&井上和をダブルセンターにした3期生から6期生混合編成で表現してみせた。
続いては、“歌声”の魅力にスポットを当てたブロックへ。柴田柚菜を中心に「誰よりそばにいたい」を美しいハーモニーを交えながらじっくり聴かせると、「私のために 誰かのために」では伊藤理々杏、賀喜遥香、鈴木、森平麗心が優しい歌声で東京ドームを包み込んだ。
また、「Rewindあの日」では林瑠奈、奥田いろは、中西と歌唱力に定評のある3人が個性の異なる3つの声を重ねて独特の世界を作り上げ、グループの根幹にあるものを思い出させてくれる「悲しみの忘れ方」でしっとりと締めくくった。
次は“かわいさ”を前面に打ち出したブロックに。ゲームアプリ「乃木恋」とのコラボレーションによる寸劇を軸に、池田瑛紗を中心に物語は進行。「ロマンスのスタート」をはじめ、お米の被り物姿の一ノ瀬美空、小川彩、瀬戸口心月、矢田萌華からなる“新・白米様軍団”を迎えての「白米様」など、随所にかわいらしさとコミカルさを織り交ぜて見る者を楽しませていく。
そんな中、物語のクライマックスではクマノミ、タコ、シュノーケルを付けたカマキリ姿の筒井あやめ、愛宕心響、黒見明香が池田とともに「魚たちのLOVE SONG」を歌唱。シュールなシチュエーションで客席をざわつかせると、ラストは「あらかじめ語られるロマンス」で盛大な盛り上がりを見せた。
そして、今度は“ファン”にスポットを当てたブロックへ。賀喜が先導してのコール&レスポンスが魅力の「I see…」をはじめ、「Hey!」の掛け声で会場が一つになる「裸足でSummer」と、ファンによる曲中の“声”が欠かせないライブ曲を連発。客席上空をメンバーが乗った気球が飛び交うなど、さまざまな形で会場の熱量を高めていく。
その勢いは「不道徳な夏」でさらに加速。金川紗耶の荒々しいあおりに呼応するように観客のコールもさらに熱を帯び、ひと足早い夏気分を満喫できる「真夏日よ」では、「真夏の全国ツアー2025」を踏襲したコールも復活した。

■6期生が示した乃木坂46の未来像
最後のブロックは、「今の私には、乃木坂46が全てになりました。そして、その全てを好きになっています」という瀬戸口のナレーションに導かれ、6期生が「君の名は希望」でグループの「未来」を表現。この曲では2番から5期生、4期生が歌いつなぎ、サビで3期生が合流して34人で歌唱した。
さらに、梅澤が中心の「人は夢を二度見る」、遠藤がセンターを務める「ごめんねFingers crossed」、井上を筆頭に迫力あるパフォーマンスを見せた「おひとりさま天国」と続き、ライブは佳境へ。
本編ラスト前、梅澤は「このグループの歴史を背負うのはもちろん重さもあるけど、その色濃く残っている歴史は今の私たちの大きな武器だなと感じています。受け継がれてきた思いは私たちを導いてくれたし、強くもしてくれました。過去の乃木坂46も大好きだし、今ここにいるみんなで作る乃木坂46も大好きです。それは、いつの時代も乃木坂46が愛されているなという自信があるから。そう思わせてくれるのは、ファンの皆さんがいるから。これからも未来を作っていくことに、楽しさと希望を持って臨んでいます。14周年を迎えた乃木坂46を、これからもよろしくお願いします」と力強く宣言する。
さらに、池田が「私はこのグループでたくさんの感動と、皆さんへの感謝の気持ちに出合ってきました。その一つ一つがこのグループが大好きという気持ち、もっと成長していきたい、もっといいグループにしていきたいという気持ちにつながっていきました。バースデーライブは過去と未来が交差する場。たくさんの先輩がつないできてくださった思いと、皆さんの思いを胸に、未来の乃木坂46が誰かの希望であり続けられるように、今の私たちだからこそお届けできるものを全力でお見せたしたいと思います」と告げると、最新シングル曲「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」で、今の乃木坂46らしさを堂々と提示して本編を終えた。

■ファンとの絆を深めたバースデーライブのアンコール
「指望遠鏡」から始まったアンコールでは、ライブTシャツに着替えたメンバーがトロッコやフロートで会場を巡り、ファンと目を合わせながら歌唱。「ダンケシェーン」「キャラバンは眠らない」も披露され、遠藤が曲中「ここにいるメンバーでバトンをつなげることを誇りに思います」と告げると客席の熱気は最高潮へ。
最後のMCでは、6期生を代表して瀬戸口が「私にとって2回目のバースデーライブ、今回は私たち6期生がストーリーテラーとして、乃木坂46の歴史に触れながらお話させていただきました。歌やダンス、楽曲、衣装と乃木坂46をつないできたものに触れて、乃木坂46に近づいて感じることができました」と涙ぐみながらコメント。
筒井も「今日と昨日の2日間ライブをして、これからの乃木坂46を考えたときにすごく楽しみになったんですね。これから先、今まで以上に大変なこととかつらいこともあると思うんですけど、それ以上にすごい景色とか達成感をこのみんなとなら味わえるだろうなと思ったので、15年目を迎えた乃木坂46から目を離さずついてきてくれたらうれしいです」と、頼もしい言葉を寄せた。

■菅原咲月の次期キャプテンを発表「このグループを守っていく覚悟もあります」
ラストナンバーに入る前には、梅澤から菅原咲月が次期キャプテンに就任したことも告げられた。3年前に秋元真夏からキャプテンを引き継いだ際の梅澤がそうだったように、この日の菅原も一生懸命涙をこらえながら、今の素直な思いを寄せる。
「副キャプテンとして、うめさん(梅澤)の隣でいろんな景色を見させてもらいました。今までとは違う目線でグループを見ると、キャプテンってこんなにも重い責任を持って活動しているんだなと、ひしひしと感じていたので、自分がこのバトンを受けとるのはすごく不安もたくさんあります。まだまだ未熟なところもたくさんあると思いますが、私らしく乃木坂46として前へ進んでいけたらいいなと思います」と決意を告げる。
続けて、「ここにいる皆さんと同じように、私も乃木坂46が世界で一番大好きです。誇りを持っています。このグループを守っていく覚悟もあります。まだまだなところもたくさんあると思いますが、皆さんと手を取り合って前へ進んでいけたらなと思います。これからどうぞよろしくお願いします!」と涙ながらに真摯な思いを伝えた。
梅澤は「3年前の自分を思い出したんだけど、今はとてつもなく重いものでも、自分がこの看板を下ろすときにどうなっていたいかは自分次第。一番近くにいる周りの人たちからの信頼を守り続けていけば、絶対に大丈夫。少しずつ頑張っていこう」と声を掛け、包み込むように菅原を抱きしめた。
さらに、菅原が「うめさんが見て『まだ(グループに)いたかったな』と思ってもらえるぐらい頑張ります!」と力強く告げると熱い抱擁を交わし、最後に「乃木坂の詩」を34人で披露してDAY2公演は完結した。

■「乃木坂46 14th YEAR BIRTHDAY LIVE」
◇5月19日(月)・20日(火)◇東京ドーム
【DAY1】<セットリスト>
M00. Overture
M01. 他人のそら似
M02. おいでシャンプー
M03. ジコチューで行こう!
M04. チートデイ
M05. 君に叱られた
M06-a. ぐるぐるカーテン
M06-b. 今、話したい誰かがいる
M06-c. Route 246
M06-d. でこぴん
M06-e. 他の星から
M06-f. サヨナラの意味
M06-g. インフルエンサー
M06-h. 制服のマネキン
M07. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M08. 生まれたままで
M09. 錆びたコンパス
M10. 愛って羨ましい
M11. Monopoly
M12. ネーブルオレンジ
M13. 逃げ水
M14. ビリヤニ
M15. ジャンピングジョーカーフラッシュ
M16. ハウス!
M17. 好きというのはロックだぜ!
M18. ガールズルール
M19. きっかけ
M20. Same numbers
M21. 夜明けまで強がらなくてもいい
M22. Sing Out!
M23. 最後に階段を駆け上がったのはいつだ?
~アンコール~
EN1. ロマンスのスタート
EN2. 思い出が止まらなくなる
EN3. 君ばかり
EN4. 懐かしさの先

【DAY2】<セットリスト>
M00. Overture
M01. 制服のマネキン
M02. チャンスは平等
M03. 夏のFree & Easy
M04. スカイダイビング
M05. 太陽ノック
M06. Wilderness world
M07. 命は美しい
M08. Actually…
M09. インフルエンサー
M10. 誰よりそばにいたい
M11. 私のために 誰かのために
M12. Rewindあの日
M13. 悲しみの忘れ方
M14-a. ロマンスのスタート
M14-b. 白米様
M14-c. 嫉妬の権利
M14-d. 魚たちのLOVE SONG
M14-f. あらかじめ語られるロマンス
M15. I see…
M16. 裸足でSummer
M17. 不道徳な夏
M18. 真夏日よ
M19. 君の名は希望
M20. 人は夢を二度見る
M21. ごめんねFingers crossed
M22. おひとりさま天国
M23. 最後に階段を駆け上がったのはいつだ?
~アンコール~
EN1. 指望遠鏡
EN2. ダンケシェーン
EN3. キャラバンは眠らない
EN4. 乃木坂の詩


