
「浮嶋敏の8秒カウンターがアジアを驚かせた!」U-17中国を率いる日本人監督の手腕に中国メディアが見解「3つの重要な変更を行なった」【U-17アジア杯】
ポゼッション、シュート数、枠内シュート数でも、中国はオーストラリアを上回ることができなかった。だが、決勝に進んだのはデータで劣る中国だった。
サウジアラビアで開催されているU-17アジアカップで、中国は準決勝でオーストラリアを2-0で下した。中国メディア『捜狐』は、「一見“異例”とも言える勝利を収めた中国のU-17チームは、“ポゼッション至上主義”を信奉するサッカー理念に教訓を与えた」と報じる。
「浮嶋敏の8秒カウンターがアジアを驚かせた! U-17中国代表、33%のポゼッション率でオーストラリアを撃破。中国サッカーは敵を制する切り札を見つけたのか?」と見出しが打たれた記事で、以下のように試合を振り返る。
「この勝利の最も異例な点は、人々が持つ“美しいサッカー”に対する伝統的な認識を完全に覆したことにある。オーストラリアは試合全体で中国の2倍以上のボール保持を記録したが、その優位性を勝利に転換することはできなかった。
一方、グループステージ序盤では、まだ効果のないパス回しに固執していた中国は、この生死を分ける一戦で突然OSを切り替えた。すなわち、ポゼッションを放棄し、カウンターに専念し、最終的に2つの鮮やかなゴールで、フィジカルコンタクトが極めて激しく、空中戦で明らかな優位性を持つオーストラリアを精神的に崩壊させたのである」
さらに同メディアは、チームを率いる日本の浮嶋敏監督の手腕に着目。「3つの重要な変更を行ない、その一つひとつが準決勝の行方に直接影響を与えた」と見解を示す。
「第一に、効果のないパス回しを放棄し、ハイプレスからの素早いトランジションに切り替えたことだ。オーストラリア戦では、中国はもはやポゼッション率にこだわらず、ボールを奪ってから8秒以内に攻撃を完結させることに集中した」
「第二に、浮嶋監督は中国人選手の身体的特徴――スピードとスタミナの優位性――を組み合わせ、攻撃のパターンを簡素化し、『受ける、ターンする、シュートする』という判断の速さを強調した」
「第三に、状況のシミュレーションだ。浮嶋監督はボールを失った直後のカウンタープレスに重点を置き、『ボールを失ったら3秒以内にその場で奪い返すこと』などのルールを設けた」
理にかなったアプローチなのだろう。記事は「このシステムは、ユースの大会において複雑さを低減させ、実行の安定性を向上させた」とし、「効率至上主義の戦術は、チームが実力で劣る状況でも、戦術的な規律と実行力によって試合に勝利することを可能にした」と評価している。
準々決勝ではホスト国のサウジを破るなど、大会を通じて着実に力をつけている中国。ファイナルでは日本と相まみえる。決戦は日本時間で5月23日の2時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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