
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の、末永裕樹・馬上鷹将による落語漫画を原作にしたアニメ「あかね噺」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、テレビ朝日系ほか/ABEMA・Netflix・ディズニープラス・FOD・Huluほかにて配信)。5月16日放送の第七席「可楽杯」では、学生落語選手権・可楽杯の予選が開幕し、大会二連覇の練磨家からし(CV.江口拓也)、人気の若手声優・高良木ひかる(CV.高橋李依)という新キャラクターが登場。桜咲朱音(CV.永瀬アンナ)は超早口バージョンの「寿限無」を披露して、一躍優勝候補に躍り出た。(以降、ネタバレが含まれます)
■「可楽杯」開幕、二連覇中の練磨家からし、人気声優の高良木ひかるも出場
いよいよ始まった可楽杯。まだ予選だというのに開場前からマスコミ各社が多数詰めかける。「月刊落語」の記者・樫尾によると、今年は阿良川一生(CV.大塚明夫)が審査員長であり、一生師匠の『御墨付き』が貰えただけで仕事が殺到する。つまり、「今年の可楽杯は次世代のスターオーディションでもある」という。
その中で優勝候補として名を挙げられていたのが、可楽杯二連覇中のからし。そして、落語に挑戦する今注目の声優・ひかるも注目を集めていた。しかし、司会を務める今一番勢いのある若手落語家・阿良川魁生(CV.塩野瑛久)が声を掛けたのはその二人のどちらでもない、無名の女子高生、朱音だった。

■朱音が披露した圧巻の“高速寿限無”、予選は言い立て一本で勝負
兄弟子の阿良川こぐま(CV.小林千晃)、阿良川ぐりこ(CV.山下誠一郎)、担任の岩清水先生 (CV.伊瀬茉莉也)も客席で見守る中、始まった朱音の落語。披露する演目はもちろん、「寿限無」だ。
こぐまの助言で、自分の「寿限無」は言い立てが“音”であって“言葉”になっていないと気付かされた朱音。こぐまに諭された「知ることの大切さ」も相まってか、朱音は、「寿限無のキモは、早口で喋る事じゃ無い」ということをつかんでいた。
しかし、それはどこに行ったのか、朱音は早口で驚かせる高速の「寿限無」を披露する。観客や岩清水先生はその技巧に驚き、視聴者も「キレッキレすぎて永瀬さんスゲー」「超速いのに聞き取れる!」「圧倒的な言い立てに震えました」と感嘆するが、高速にした分、体の芝居は消えており、ひたすら言い立てを聴かせる展開に。朱音は可楽杯を「寿限無」だけで勝つために、「今日は言い立て一本で勝ち切る!」と心の中で叫ぶ。
無事予選は通過したものの、朱音の“高速寿限無”に対し、からしは「超絶歌うま歌手が『森のくまさん』歌ってるようなもんじゃん?俺達が今さら森のくまさん聞いて、エモッ!ってなる? 需要と供給が合ってねぇもん。マーケティング的には最低のチョイス」と辛口評価。
一方、魁生は今日の「寿限無」を“ならし”と見抜き、カマをかけられた朱音もそれを認める。「寿限無」のキモは早口ではないと言いつつ、“高速寿限無”で勝負した朱音。そこにどんな作戦があるのか、決勝での「寿限無」が気になる展開だった。

■からしとひかるの落語は本戦にて、朱音の本戦用「寿限無」とは?
高座は描かれなかったが、注目の出場者であったからしとひかるも予選を通過。その中で、ひかるは何か強い想いを抱えての可楽杯への出場らしい。相手は母親のようで、「こん仕事ば続くっにはもっと売れないかん」と、言い争いの中にはそんな言葉も聴こえてきた。
忘れ物の扇子を取りに楽屋に戻った朱音はその会話を耳にしてしまうが、彼女の気を引いたのは会話内容より、ひかるが使っていた博多弁。「何さっきのまくし立てるような言葉!」「いいよね、福岡。『ナニナニと』って語尾かわいい!」と目を輝かせる。
しかし、朱音の素性を知ったひかるは、二世のサラブレッドが腕試しで可楽杯に出ているとでも思ってしまったのか、「バリムカつく……! あの子にだけは絶対負けん!」と敵意むき出しにしてしまうのだった。
翌日の決勝からはいよいよ審査員長の一生が会場に。朱音たちはそれぞれどんな落語を披露するのか。放送後のSNSには「落語漫画作品なのに、ちゃんと少年漫画をやってくれてとる」「本戦用の“言葉”になった『寿限無』、早く聴きたい」「ひかるの落語とからしの落語を聴くのが楽しみだ」など様々な感想が寄せられていた。
◆文=鈴木康道


