プロボクシングの世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)は、5月24日にリコ・フェルホーベン(オランダ)とWBC同級タイトルマッチを行ない、11回TKO勝利を飾った。
戦前は米国老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で長きに渡り1位に君臨し、現在は井上尚弥に続く2位のウシクの圧倒的優勢が予想されていたが、大接戦となった。
試合開始直後はオーソドックスのフェルホーベンが右ストレートなどで優勢に立ち、3回以降はサウスポーのウシクが右フックなどで盛り返す。中盤以降はポイントを取り合う展開になり、10回終了時点ではジャッジ2者が95対95、1者が96対94でフェルホーベンにつけていた。
そんななかで迎えた11回、2分30秒過ぎにウシクが右アッパーでこの試合最初のダウンを奪う。フェルホーベンは立ち上がったものの、王者が連打で畳みかけると挑戦者は倒れずに戦う姿勢を示していたものの、主審は試合をストップした。
11回終了間際のTKO決着にSNS上で疑問の声が上がるなか、米スポーツ専門局『ESPN』のボクシング担当であるアンドレアス・ヘイル記者は自身のXで「あれは今まで見たなかで最悪のストップの一つだった。ウシクはたぶんフェルホーベンをストップしていただろうが、レフェリーが残り1秒で試合を止め、フェルホーベンに最終ラウンドに出る機会を与えなかったのは酷い」と主張した。
続くポストで「フェルホーベンは12ラウンドでウシクにKOされていた可能性は高いが、最後まで戦い抜くチャンスを与えるべきだった。酷いストップだった」と続けた。“絶対王者”の勝利自体は動かなかったものの、試合を止める判断は早かったという見解を示した。
構成●THE DIGEST編集部
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