6月18日に開幕する全米オープンまであと1ヶ月を切った。今年の大会はニューヨーク州ロングアイランドの東端に位置するシネコックヒルズGCが舞台。2018年大会の舞台にもなった名門コースだ。
名門コースへのアクセスは鉄道がいい?仮説の駅ができるって本当?

マンハッタンのあるニューヨーク市からは車で約2時間とかなり遠い。一般のギャラリーが車で来場する場合、遠く離れた海浜公園の専用駐車場から無料シャトルに乗り換えるが、シャトルは片道1時間近くかかる。

そこで、もう一つの来場方法で鉄道を利用する方法がある。ロングアイランド鉄道(LIRR)という路線がコースのすぐ近くを走っており、渋滞もなく、一番安心な移動手段と言える。ただ、シネコックヒルズGCの近くには普段は駅がないので、大会期間中、ギャラリーの乗降専用にロングアイランド鉄道が仮設の駅を設置しているのだ。

5月20日、開幕の約4週間前の現地の様子を見に行った。すでに仮設プラットホームは全体像を見せているが、乗客の動線部分の整地などを考えると完成まであと2〜3割といったところ。近くで休憩していた作業員のアレックスさんに話を聞いた。

「仮設プラットホームの建設作業は全体で6週間。すでに4週間作業しているので、あと2週間で完成です。今夜は隣接の道路を封鎖して、渡線橋をかける作業を行います。線路とコースの間には幹線道路が走っているので、コース側にプラットホームを設けることができないので、渡線橋が必要なんです」

列車を降り、セキュリティーゲートでチケットなどをチェックして渡線橋を渡れば、コースはすぐ目の前だ。2018年にも仮設プラットホームがあり、撮影をしていたので、その時の写真も参考にしていただきたい。全米オープンに来場するかなりの人が利用している様子がわかり、1編成にざっと1000人ぐらいが下車している。

ちなみに、シネコックヒルズの前を走るこの路線の名前は「モントーク線」。普段は2時間に1本ぐらいの頻度しかないローカル線だが、大会期間中は臨時便が大増便される予定だ。

会場内を見学させてもらうと、すでに多くのテントが設置されているが、観客席などの完成はまだだった。この後に、ホールサインやロープなども設置され、さらにトーナメントコースっぽくなっていく。すでに準備の最終段階に入っている。今年は誰が優勝するのか、すでに楽しみだ。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
