2022年の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート/四大大会)では、フランシス・ティアフォー(アメリカ/現22位)との3回戦で1ゲーム中に6本のアンダーサービスを披露。さらに昨年10月の「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/室内ハードコート/ATP500)準々決勝では、現王者ヤニック・シナー(イタリア)を相手にアンダーサービスでサービスエースを奪った。
ブブリクやコレンティン・ムーテ(フランス/現34位)、ニック・キリオス(オーストラリア/元13位)らの影響もあり、今やアンダーサービスは珍しいものではなくなった。しかし実際には、リターン時にベースライン後方深くに立つ相手への奇襲として、披露されるたびに大きな話題を呼ぶ。賛否は分かれるものの、ルール上は何ら問題のないプレーだ。
当のブブリクは、この妙技をあくまでも「時々やると楽しいエンターテインメントの一環」として捉えており、「戦術的に使用しているわけではない」と明かす。一方で、アンダーサービスが必要以上に注目されている現状には違和感を覚えている様子だ。現地5月24日に開幕した今季2つ目の四大大会「全仏オープン」(フランス・パリ/クレーコート)の大会前記者会見で次のように語っている。
「個人的にアンダーサービスは注目されすぎていると思う。特別なものでも難しいものでもないのに、なぜあんなに騒ぎ立てるのか理解できない。僕自身はその時の気分でやっているだけで、ちょっとしたエンターテインメントが必要だと感じた時、少しリラックスしたい時、あるいは相手と笑い合いたい時に使う感じかな。そこに戦術性なんて存在しないし、打てば有利になるものでもない。あれを戦術的な武器だと考えるなら、その人たちはテニスを何もわかっていないと思う」
28歳のブブリクが全仏オープンに出場するのは8年連続8度目。昨年は初のベスト8に進出したが、準々決勝でシナーにストレート負けを喫した。今大会には第9シードで出場しており、現地26日に予定されている1回戦では元21位の36歳ヤン-レナード・ストルフ(ドイツ/現80位)と対戦する。初戦からアンダーサービスは見られるのか。大会を通して、ブブリクらしさを発揮してくれることを期待したい。
文●中村光佑
【動画】ブブリクがウインブルドンで1ゲームに6本のアンダーサービスを披露!
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