今年のプレーオフ、クリーブランド・キャバリアーズはファーストラウンドでトロント・ラプターズ、カンファレンス・セミファイナルではデトロイト・ピストンズを最終第7戦の末に下し、2018年以来初のカンファレンス・ファイナル進出を果たした。
ところが、ニューヨーク・ニックスと相まみえたイースト決勝。敵地で連敗を喫すると、ホームのロケット・アリーナに戻って迎えた第3戦も108-121で落とし、0勝3敗であとがなくなった。
この試合ではエバン・モーブリーが24得点、6リバウンド、ドノバン・ミッチェルが23得点、3スティール、ジェームズ・ハーデンが19得点、5アシスト、ジャレット・アレンが17得点、7リバウンド、マックス・ストゥルースが13得点、7リバウンド、6アシストをマーク。
もっとも、キャブズはチーム全体で3ポイント成功率29.3%(12/41)と振るわず、一度もリードできずに完敗。ニックスがシリーズ3戦を終えてフィールドゴール成功率51.6%と好調な一方、キャブズは同42.9%、3ポイント成功率29.4%と苦戦している。
ロスター最年長(36歳)のハーデンは、チームの司令塔として「俺たちの自信は健在だ。それが揺らぐことはない。俺たちには十分な力があるんだ。もっとショットを決めることで、シリーズの流れは変わる」と口にし、第3戦をこう総括していた。
「相手は俺たちよりも少し、速いペースでプレーしていた。俺たちは試合の流れを掴むことができなかった。攻守両面で良いプレーができた時間帯もあったけど、ほとんどの場合は相手の方が速いペースでプレーして、ショットを決めていた」
第3戦で、ニックスがフィールドゴール成功率55.8%(43/77)だったのに対し、キャブズは同50.0%(42/84)。ターンオーバーから許した得点はどちらも19点ながら、ニックスはファストブレイクの得点(17-4)で優位に立っていた。
試合後のメディア応対で、ハーデンは冷静にこう続けた。
「ショットが決まらないと、ディフェンスで余計な負担がかかってしまう。ディフェンスに費やす時間が増えるんだ。そうなると、相手のショットをリングから外すようにしないといけない。当然、バスケットボールは攻守両面が大事だ。ただ、自分たちのショットが入れば、ディフェンスでハーフコートから態勢を整えるチャンスを得られる。
つまり、攻守のバランスが重要なんだ。相手は見事なオフェンスをしてくるチームだ。ストレッチビッグマン(カール・アンソニー・タウンズ)もいるし、もちろんジェイレン・ブランソンがボールハンドリングをこなす。こちらからすると守るのが難しい。自分たちのショットが決まらないとなおさらだ。そうなると、ディフェンスに頼らざるを得なくなる」
キャブズにとって、25日(日本時間26日)の第4戦は負ければ今季ラストゲームになる正念場。今年のプレーオフで3連敗は初で、これまでの2ラウンドはいずれも先に王手をかけてきたが、逆の立場となっている。
圧倒的に不利な立ち位置へ追い込まれたことは間違いないが、経験豊富なベテランガードを中心に、キャブズが上質なオフェンスを展開できるか注目したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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