今年の全米プロはペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のアロミニンクGCで開かれた。優勝したのはイギリスのアーロン・ライで、イギリス人選手が全米プロを制したは107年ぶりとのこと。
このこと以上に注目を集めたのは、ライ選手が常に両手にグローブをしてプレーしていることだったかもしれない。
ボクサーの聖地ならでは!ファンは「テンション爆上がり」

今回の全米プロがフィラデルフィアでの開催ということにちなみ、各ゴルフメーカーはフィラデルフィアに関連するアイテムを大会用に作成した。その中で、スリクソンとコブラはボクシンググローブのヘッドカバーを用意。松山英樹も練習日にはボクシンググローブのヘッドカバーを装着。

フィラデルフィアとボクシンググローブが結びついた理由は、俳優シルベスタ・スタローンが主演して有名になった1970年代の映画「ロッキー」がフィラデルフィアを舞台にしたからだ。今でもフィラデルフィアのダウンタウンでは撮影地めぐりのツアーが大人気だ。

そして、今大会でやたらとボルテージが上がっていた人物が、松山の近くにいた。松山を近くで見守る久保田智之さんだ。

久保田さんは元フェザー級のプロボクサーで、現在はの職業はトレーナー。定期的に渡米して松山の体のケアをしている。その久保田さんが元ボクサーだったという話を聞いたので、「フィラデルフィアはロッキーゆかりの地ですが、現地に来てどうですか?」と尋ねてみると、あまりにも予想を裏切らない答えをしてくれて嬉しくなった。

「テンション爆上がりです!」とこのファイティングポーズ。
「フィラデルフィアに来る前はあまり気にしてなかったのですが、(映画)ロッキーの街だって知ってすぐにすごく嬉しくなりました。『ロッキー』と『明日のジョー』はボクサーなので観てました!」と満面の笑顔。

全米プロの会場からロッキー像のあるフィラデルフィアの中心街までは車で約30分。チームで動くので自由時間はほとんどない。「見に行きたいけど、ちょっと難しいですね」と残念そう。
全米プロ終了後に一旦帰国するため、「月曜の飛行機に乗る前に見れれば‥」と話していたが、見ることができたかどうか、次に会った時に尋ねてみようと思う。
フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
