
佐藤二朗が原作・脚本・主演を務める映画「名無し」が5月22日より全国で公開している。このたび、メイキング映像が解禁された。
■佐藤二朗主演映画「名無し」
佐藤が映画にすべく執筆するが、その過激なテーマと特殊な世界観ゆえにお蔵入り寸前となっていたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化した「名無し」。佐藤が生み出したこの唯一無二の脚本から湧き出る狂気に、城定秀夫監督が分厚い肉付けを施し、映画化されることとなった。
若い客で賑わう昼下がりのカフェで、残忍な殺人事件が起こる。しかし、犯人と思わしき丸刈り頭の中年男(佐藤)はその手に一切の凶器を持っていない。男が近づいて接触するだけで、触られた人が次々血を噴きだし倒れていくのだった。
事件の報せを受けた警察の面々は、防犯カメラに映るその光景を前に言葉を失うが、捜査を続けるうちに、数年前に万引きの疑いで調書を取られた一人の男が、今回の丸刈り頭と同一人物であることを突き止める。その男の名前は「山田太郎」。山田の自宅住所に行くと、そこには腐敗した一人の女性の死体があった。無軌道な殺人に手を染めていく、“名前のない怪物”を描くサイコ・バイオレンス映画となっている。
■お茶目な佐藤二朗や男気溢れる丸山隆平…劇中の緊張感を忘れさせるメイキング映像公開
公開されたのは、佐藤をはじめ、出演する丸山隆平(SUPER EIGHT)、MEGUMI、佐々木蔵之介らキャスト陣の和気あいあいとした姿が捉えられた映像。鑑賞した観客から「一筋縄ではいかない社会性を帯びた作品」など、シリアスな世界観へ言及される映画本編からは想像もつかない笑顔あふれる撮影現場の様子が収められている。
本作で佐藤が演じる“名無し”はボロボロの衣服に歪んだ表情、そして乱雑に刈られた頭がただならぬ不穏さを放つキャラクター。撮影中に敢行された“断髪式”では、これまでにないキャラクターを生み出すための佐藤のこだわりが表れた。名無しの悲惨な髪形は、監督、ヘアメイクと話し合い完成された。
さらにアクションシーンの撮影前、顔面に大量の血のりを塗られながらも「コーヒーの匂いがするね!」と現場を笑わせるシーンや、獣のような表情を見せる演技から一転、監督からのカットを聞き忘れておどける姿など、名無しとかけ離れた佐藤のお茶目な一面が垣間見れる。
また、名無しの少年時代を救った警察官・照夫を演じた丸山の男気溢れる姿も。12月の寒空の中、マンションの屋上で行われたアクション撮影。集中力が切れると大事故を生みかねない現場で、「声出していこう!」と現場を温める丸山。本シーンは劇中でも、名無しの命運をわけるシーンとなる。
名無しの異能を最もよく知り恐れている女性・花子を演じたMEGUMIは「ものすごい濃厚で、俳優としてもすごい大きなチャレンジをさせていただきました」とクランクアップを締めくくった。名無しと対峙する刑事・国枝を演じた佐々木は「こんなに仕上がりが楽しみな映画はないです」と盟友の佐藤を祝福した。
あわせて解禁となったメイキング写真には、佐藤の血だらけの壮絶な姿とが裏腹に満面の笑みを浮かべるカットなど、劇中とのギャップある瞬間が多く収められている。
さらに、名無しの幼少期を演じた和彦、嶋田鉄太、丸山が仲睦まじい様子で並ぶオフショットや、佐藤、MEGUMI、城定監督の和やかな3ショット、丸山がキリンに餌をあげる無邪気な一幕といった、キャストとスタッフの親密な関係性を感じさせる。
佐藤はクランクアップに際し、「自分が5年位前に一人でウジウジ考えてこしらえた物語が、こうやって沢山のスタッフ・キャスト、沢山のプロの手によって形になっていく。本当に毎日充実した思いで、本当に楽しくワクワクしながらこの一カ月弱過ごすことが出来ました」と撮影を振り返った。演じた名無しについては「実際自分でやってみたら放心状態です、今。そういう役でした」と語っており、全力で役と向き合っていたことがわかる。


