レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)は、“NBA史上最高の選手(GOAT)”としてたびたび比較される存在だ。彼らを中心としたGOAT論は、“答えなき永遠のテーマ”とも言えるが、スポーツコメンテーターのコリン・カウハード氏が条件付きで持論を展開している。
NBA史上最長となる23年目のシーズンを終えたレブロンは、2003年に地元球団のクリーブランド・キャバリアーズでデビュー。1年目からオールラウンドな活躍を見せ、通算得点と出場試合数は歴代トップ、リーグ優勝4回。さらにシーズン&ファイナルMVP各4回、史上最多の21回のオールNBAチーム選出、22年連続のオールスター先発出場など、輝かしい実績を誇る。
対する“バスケットボールの神様”と呼ばれるジョーダンは、1984年にブルズへ入団し、類い稀な身体能力を活かしたプレーで観客を魅了。1990年代にブルズを6度の優勝に導き、そのすべてでファイナルMVPを受賞した。ほかにも、史上最多の得点王10回、歴代1位のキャリア平均30.1点など、その功績は枚挙に暇がない。
カウハード氏は、元NBA選手のジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)らがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』に出演。レブロンとジョーダンの比較について、「レブロンとマイケル(ジョーダン)、1回のポゼッションでならどちらを取るか。私はジョーダンを選ぶ。どんな状況でも、1回のポゼッションならジョーダンだ」と主張した。
一方で、カウハード氏は「では、1試合ならどうか。私はレブロンを選ぶと思う」と1試合の場合はレブロン優勢だとの見解を述べるとともに、両者の比較における“結論”も導き出している。
「1シリーズ(7戦4勝制)ならどうか。レブロンには過去に出来の悪いシリーズもあった。だから私はマイケルを選ぶ。まとめると、1ポゼッションならマイケル、1シリーズもマイケルだ。だが、1試合ならレブロンだ。レブロンは周囲の選手にプラスアルファの影響を与え、底上げできる存在だからだ。1シーズンなら……、マイケルは(厳しすぎて)仲間を精神的に追い詰め、周囲を疲れさせてしまう。ひとつの契約期間(4~5年)なら、レブロンだね」
そして、「今、球団を創設するとして歴代の全選手から1位指名するなら?」という問いに対しては、カウハード氏はレブロンを選んでいる。「条件は『現代のバスケットボール』だ。今のルールでは、マイケルはハンドチェックができないし、3ポイントを決められなければならない。マイケルは(3ポイントラインの距離が短かった)あの数年間を除いて、3ポイントを打てる選手ではなかった。ビル・ラッセルが現代では通用しないのと同じように、今日のバスケットボールで選ぶならレブロンだ」
ハンドチェックが許されていた1991年なら、ジョーダンに選択肢を変えるとしたカウハード氏。「当時は3ポイントの重要性は低く、試合のペースも遅かった。ハーフコート主体のゲームなら、マイケルだ。これらは全く異なるふたつの時代なんだ」と説明した。
その上で、レブロンについて「これまで見てきた中で最高の才能を持ったタレント」とまとめている。
「レブロンの凄さは、全盛期の彼がコートの端から端まで駆け上がるスピードだ。彼はまさに“貨物列車”だよ。(プロ入りから)最初の3年間は、彼のプレーは巧妙というより、ただただ驚異的だった。(アメフトの)ディフェンシブエンドがコートを走っているようなもので、ブロックショットを決めるのが彼の真骨頂だった。そこから数年が経って、彼はジャンプシュートも習得し、ゲームそのものを変えてしまったんだ」
現在41歳のレブロンは、今夏に完全フリーエージェントとなる。現役続行となれば、その前人未到の記録はさらに更新されていくことになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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