現地時間5月26日(日本時間27日)、オクラホマシティ・サンダーは、ホームで行なわれたウエスタン・カンファレンス決勝の第5戦でサンアントニオ・スパーズを127-114で撃破。シリーズ成績を3勝2敗とし、NBAファイナル進出へ王手をかけた。
82-103で敗れた第4戦に続き、2試合連続で主力のジェイレン・ウィリアムズとエイジェイ・ミッチェルがケガで欠場したサンダーは、先発ガードをケイソン・ウォーレスからジャレッド・マケインへ変更。
エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)がゲームハイの32得点、9アシストに2スティール、マケインが20得点、チェット・ホルムグレンが16得点、11リバウンド、アイザイア・ハーテンスタインはヴィクター・ウェンバンヤマ相手に好守を見せつつ12得点、15リバウンド、4アシストを記録した。
加えて、ベンチスタートのアレックス・カルーソが4本の3ポイント成功を含む22得点、6アシスト、3スティールで勝利に貢献。今季レギュラーシーズンでは20得点超えが一度もなかったカルーソだが、初戦(31得点)に続いてシリーズ2度目の20点オーバーをマークした。
昨季もサンダーで頂点を味わった196cm・84kgのガードは、ロサンゼルス・レイカーズ在籍時の2020年にも優勝を経験。当時からディフェンスには定評があったが、攻撃面でもレブロン・ジェームズと絶妙なコンビネーションを発揮し、ロールプレーヤーとしての地位を確立した。
サンダーでは最年長の32歳ながら、攻守両面で輝きを放つカルーソについてSGAは次のように語る。
「まず何よりも、彼はこのチームで最も多くの優勝経験がある。そして、重要な試合を数多く経験してきた。それは再現したり作り出したりできるものじゃない。その場に立って経験するしかないんだ」
スパーズとのシリーズで、SGAはチームトップの平均26.2点、9.8アシストを残す一方で、ステフォン・キャッスルやデビン・ヴァッセルらの執拗なマークに手を焼き、第5戦ではフィールドゴール(FG)成功率36.8%(7/19)、シリーズ通算でも38.8%とシュートタッチに苦しんでいる。
第2エースのウィリアムズの欠場、ホルムグレンのパフォーマンスも安定しない中で、カルーソはシリーズ平均17.0点、2.8アシスト、1.6スティール、1.0ブロック、FG成功率56.8%、3ポイント成功率58.1%(平均3.6本成功)と見事な働きを見せている。
このシリーズで“脇役”の枠を超えた存在感を放つカルーソに、SGAは絶大な信頼を寄せる。
「アレックス・カルーソは、特別な才能の持ち主じゃない。221cmのウイングスパンでショットがすごく上手いわけでもない。でも、彼にはNBAでも屈指の競争心が備わっていて、毎試合、常に全力でプレーしている。
彼はその精神を見事に体現し、チーム全体の士気を高めてくれるんだ。そして、このシリーズでは主力選手が欠場する中でチームを牽引する役割を担い、その精神が発揮されているんだ」
カルーソは224cmのウェンバンヤマが相手であっても臆することなく真っ向勝負を仕掛けるなど、チームのために奮闘している。
「彼はシーズンを通して、チームのためにその役割を担ってきた。今は毎晩テレビで放送されているから、世界中の人たちがその姿を目の当たりにしている。本当に、彼は僕らにとってものすごく重要な存在だよ」と、SGAは最大級の賛辞を送っていた。
球際の争いでも真価を発揮するカルーソは、サンダーにとってまさに不可欠な存在。シリーズ突破が懸かる第6戦でも、百戦錬磨のベテランが勝敗を左右するキーマンとなりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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