
大人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』のNo.170+1「More」(読売テレビ・日本テレビ系にて放送/各配信サイトにて配信中)。原作コミックス最終42巻に収録された描き下ろしエピソードをアニメ化した本エピソードは、デクたちの雄英高校卒業から8年後の未来を描くファン待望の特別編だ。プロヒーローや教師として奮闘する元A組メンバーたちの姿が描かれた「More」の物語を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)
■8年後のデクと爆豪、対等に歩む二人の軌跡
雄英高校卒業から8年。雄英高校の教師とプロヒーローを両立するデク(CV:山下大輝)は、独立を控える切島鋭児郎(CV:増田俊樹)とともに爆豪勝己(CV:岡本信彦)の車で移動していた。爆豪は遠回しに自身のヒーロー事務所にデクを誘うような言葉を投げかける。しかしデクは今の生活に幸せを感じていると語り、結果的にその誘いを断る形になるのだった。
一見すると学生時代から変わらない軽口のたたき合いだが、その根底には互いへの深いリスペクトが感じられる。デクに向ける爆豪の視線や言葉の端々から、二人が対等な関係として確かな友情を育んでいることが伝わってくる。SNSでも「かっちゃんの成長っぷりがすごい…デクが軽口叩いても素直に受け入れる関係性が深まってる」「かっちゃんとの車の中のやり取りが一段と深まってて良い感じ」と、二人の成熟した関係性に心を揺さぶられるファンが多かった。

■プロヒーロー大集結、圧巻の連携と懐かしい顔ぶれ
轟焦凍(CV:梶裕貴)のチャート2位ランクインを祝うため、元A組のメンバーたちが居酒屋に集結。それぞれが大人として立派に成長した姿を見せるなか、暴走する盗難車の通報が入る。全員が即座に出動し、飯田天哉(CV:石川界人)、爆豪、デク、轟らの完璧な連携であっという間に事件を鎮圧する。
学生時代をほうふつとさせるにぎやかな宴会から一転、プロヒーローとして瞬時に任務モードに切り替わる彼らの姿が、8年という時間の長さを感じさせてくれる。原作ではわずかな描写だった捕物シーンがアニメーションでダイナミックに描かれていたのも印象的だ。視聴者からも「元A組全員が揃うお祝いシーンが最高! 8年後の成長した姿に感動」「ヒーロー総出の大捕物がアニメでしっかり描かれてて贅沢…暴走車追いかけが熱い」といった歓喜の声があふれた。

■トガが背中を押す、デクとお茶子の新たな一歩
“個性”カウンセリングに力を注ぐ日々の中、トガヒミコ(CV:福圓美里)の夢を見るようになったことを蛙吹梅雨(CV:悠木碧)に相談する麗日お茶子(CV:佐倉綾音)。同窓会の帰り道、デクはもっとお茶子と話したいと思い走り寄る。彼から言葉をかけられたお茶子は、夢の中でほほ笑むトガに背中を押されるように、「気が合うね!」と笑顔で応える。
最終決戦でトガから血を与えられた影響を感じさせつつ、お茶子が自分の内面と向き合う姿が描かれた。あと一歩を踏み出せずにいたお茶子の背中をかつての敵であるトガが押すという展開がエモい。ネット上では「涙が出そう…お茶子がトガの夢を見るのが切ない」「お茶子が『ひょっとしたら混ざってまだ中にいるのかな』って過去を思い返すところ泣ける」「丁寧に描かれてて、終わりなのに続きが見たくなる」と、深い余韻に浸る声が多く見られた。

『僕のヒーローアカデミア』の世界がさらに広がるような、かけがえのない追加エピソードとなった「More」。それぞれの道を歩みながらも強い絆で結ばれた彼らの姿は、懐かしさもあり、彼らの未来をもっとのぞいてみたくなる、ファンにとって極上のプレゼントとなった。
◆文/岡本大介


