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NBA選手は“フロッピングのやり方”を教えられている?コミッショナーとハリバートンが言及「確かに練習しているね」<DUNKSHOOT>

NBA選手は“フロッピングのやり方”を教えられている?コミッショナーとハリバートンが言及「確かに練習しているね」<DUNKSHOOT>

現地時間5月28日(日本時間29日、日付は以下同)、NBAは理事会で圧倒的な支持を得たことを受け、試合に意図的に負けることでドラフト指名順位を上げる“タンキング”の防止策として、新制度“3-2-1ロッタリー”を2027年のドラフトから採用することを発表した。

 来シーズン以降、ドラフトロッタリーでは従来の14チームから16チームが参加する傍ら、レギュラーシーズンでリーグワースト3の戦績に終わった3チームは全体1位指名権を引き当てる確率が下がることになる。さらに、2年連続の全体1位指名権や、3年連続でトップ5指名権を獲得することもなくなった。

 タンキングに限らず、近年のNBAはオールスターのフォーマットでも、問題点があれば徹底的に話し合いし、対処すべく策を講じてきた。

 ドラフトロッタリーの新制度が発表された今、リーグが次に取り組むべき事案は“フロッピング”かもしれない。現行ルールでは、フロッピングとジャッジされればその選手に罰金処分を科している。

 ただ、NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、先日出演した『ESPN』の番組『Pat McAfee Show』で、審判の誤審やファウルを誘発する演技としての“フロップ”に対する懸念を軽減すべく、審判にAI(人工知能)が導入されることが確実と話していた。
 「この件に関しては議論が続いています。私に言えるのは、ファウルを装うこと、大げさな演技、そして真のフロップ(審判を騙す演技)には違いがあるということです」

「試合を観戦している時、選手が倒れていたり、判定に反応しているのを見たりすることがあります。そこで審判を騙していないのであれば、それはそれでいいと思っています。ですが、最近の選手たちはファウルを装うように訓練されているのです」

 スターが数多くプレーするNBAでは、頻繁にファウルを受けてフリースローで加点していく選手もいれば、相手選手と接触があった場合でも笛が吹かれず、ターンオーバーやショットミスで終わるパターンもある。

 では、フロッピングに対する現役選手たちの意見はどうなのか。27日に同番組へ出演したタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)は、コミッショナーの意見に一部同意していた。

「確かに、(ファウルを装うことを)教えられているね。(ただ)ヘッドコーチの指導というより、選手育成の一環で行なわれていると思う。NBA入りする前から、そういうプレーは選手が自然に身につけるものなんだ。

 最高のスコアラーたちは、たいていフリースローラインに立つ機会が多い。だから、彼らは間違いなく練習している。ピックアップゲームでも、ファウルを誘う方法とかをね。僕はもう、そういうのがバスケットボールの一部だと見ている」
  ファウルを誘発することで、フリースローで点を重ねることができるだけでなく、相手の主要選手がファウルトラブルに陥ればゲームプランを崩すことにもつながる。それによって相手チームは、モチベーションやメンタル面、シューティングタッチにも影響が出る可能性がある。

 昨季のペイサーズは、イースタン・カンファレンスを勝ち上がってNBAファイナルへ進出し、オクラホマシティ・サンダーと最終第7戦まで競い合った。第7戦でアキレス腱を断裂し、今季は全休したハリバートンだが、アメリカ代表で2023年にFIBAワールドカップ、2024年にはパリ・オリンピックへ出場してきた。

 今季コート外からNBAを観てきた司令塔はこう語っていた。

「審判を騙すのと、大げさな判定をすることの違いについて、彼(コミッショナー)は素晴らしい指摘をしたと思う。(NBAには)スポーツ界で最高の審判陣がいると思うんだ。特にオリンピックやFIBAなどの大会でプレーすると、本当にそう思うから。だから、審判は本当に優秀だと思う。
  大抵の場合、大げさな判定が行なわれているんだと思う。ただ単に、何の前触れもなく倒れるよりはね。じゃあ、そういうことが実際に起こるのかって?当然起こるし、話題にも上がる。それは間違いないね」

 審判からファウルをコールされ、何度もフリースローラインへ立つのは、それだけプレーが認められているとも受け取れる。ただ、それが度を超えれば、誰であっても批判の対象になってしまうのは仕方ないだろう。

 相手からファウルを引き出し、フリースローを獲得することは一種のスキルであり、時には演技力も求められる。そこには選手の技術やイメージ、言動など様々な要素が絡むため、AIの導入だけで解決できるかは微妙だ。

 それでも、今後“フロッピング”をNBAが今まで以上に問題視すれば、いずれ新たなルールや制度が適用されることになるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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