
春泥の人気漫画を、原作の世界観を感じさせる懐かしいタッチでアニメ化した「ガンバレ!中村くん!!」(毎週水曜深夜0:30-1:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかにて配信)。内気な男子高校生・中村男久斗(CV. 小林千晃)のピュアな片想いの行方を、コミカルに描き出すラブコメディだ。その第9話が5月27日に放送された。今話では、ホラー・オカルト部の部長・青木山麗子(CV.大地葉)から“まじないの数珠”をもらった中村が、様々な出会いに遭遇。広瀬愛貴(CV.榊原優希)に瓜二つの女性も現れ視聴者を驚かせた。(以降、ネタバレが含まれます)
■青木山の“まじない”シリーズ再び

文化祭の日、出し物の執事喫茶で広瀬の執事姿を拝もうと意気込む中村は、広瀬が友人の武内剛太(CV.野津山幸宏)に代役を頼んだと知り落胆。広瀬と一緒に文化祭を回れたらと妄想して気を取り直すが、当の広瀬は用事があるようで姿を消してしまう。
このまま、中村は1人寂しく文化祭を過ごすことになるのか…と思いきや、青木山が声をかけてくる。悪魔召喚の儀式の生贄にされた時と同じく、袋詰めにされて拉致された中村は、降霊術デモンストレーションに強制参加させられるはめに。そのお礼として渡されたのは、恋愛運から健康運までアップするという“まじないの数珠”だった。
青木山といえば、第4話で中村に押し付けた“まじないの聖水”は絶大な効果を発揮し、広瀬と2人きりで帰るというビッグイベントをもたらしたことが思い出される。中村もそのご利益を覚えているようで、さっそく数珠を腕に装着。
するとさっそく、広瀬を見かけて追いかけた先で川村ひふみ(CV.ファイルーズあい)に遭遇。広瀬の似顔絵を描いてもらい、ご満悦の表情で歩いていると、今度は屋台で焼きそばを作るクラスメイトの轟矗(CV.三宅健太)にバッタリ。空腹だったところに、タダで焼きそばをもらうという幸運に恵まれる。やはり、青木山の“まじない”シリーズにはご利益があるのかもしれない。
■広瀬にそっくりな年上女性の正体は

その後、体育教師・仁王 馨(CV.武内駿輔)から演劇部の芝居「星降る夜」のチラシをもらった中村は、校内で見知らぬ年上女性とぶつかりそうになる。女性の顔は何と広瀬に瓜二つ。不覚にもときめいてしまった自分に困惑していると、映像・演劇部の部長・田村亜乱堂(CV.千葉翔也)と大森 司(CV.笹翼)が揉めている現場に出くわす。
聞けば、芝居に出演する予定だった川村が風邪気味で、代役が見つからないのだという。そこで中村は、広瀬の似顔絵を描いてもらった恩返しの気持ちもあり、代役を引き受けることに。役どころは国一番の美女に抱かれながら最期を迎える村人B。想像以上の客入りに尻込みする中村だったが、美女を演じる人物の顔を見て驚く。それは、広瀬にそっくりな年上女性その人だったのだ。
しかし、芝居本番で中村は美女の正体が広瀬だと気づき、先ほど出会った年上女性は広瀬の姉・広瀬佐帆(CV.七海ひろき)であることが判明。女性の正体を見抜けなかった視聴者も多かったようで、SNSには「広瀬の姉と舞台の上の少女を同一人物だとミスリードさせられた」「広瀬姉は男前な発言あったり、広瀬弟は女装のヒロセーヌだしでいろいろこんがらがっちゃいました(笑)」「姉貴と広瀬のどっちかほんとに聞き分けられなくてビビる」との声が上がった。
すったもんだあったものの、広瀬の名演技と、広瀬に抱かれた中村の本気の昇天顔により、芝居はスタンディングオベーションが飛び出すほどの大成功に終わる。仲間たちの笑顔に囲まれながら、今日の出来事を振り返って微笑み、胸中で「こういうのもいいな」とつぶやく中村。青木山がくれた数珠は、聖水以上のパワーを発揮してくれたようだ。
■いっちゃんに嬉しい出来事を報告する中村が可愛い

広瀬との思いがけない共演にときめかされただけでなく、川村や轟、仁王の優しさも印象に残った今話。視聴者からは、「優しい世界でぽろぽろ涙こぼれてしまった」「文化祭はいつの時代もトキメキとドキドキがいっぱい詰まったイベントですね」「中村くんの周りには優しい人がたくさんいるんだね」など、温かいコメントが寄せられた。
EDの映像では、笑みを浮かべた中村が、ペットのいっちゃんに数珠や広瀬の似顔絵を見せる様子が描かれた。いっちゃんがハートマークを作ったり、応援するように腕を左右に振ったりするしぐさも可愛く、SNSは「一番の友達はやっぱりタコのいっちゃんだね」「中村くんといっちゃんの絡み最高にかわいすぎた~」「いっちゃんに似顔絵みせてるの可愛すぎんか」と愛あるコメントで溢れた。
友情が恋へと変わっていく戸惑いや切なさを歌った、REBECCAの名曲ラブソング「フレンズ」という選曲も秀逸。色褪せないバンドサウンドに身を委ねながら、中村の恋心がいつか実を結びますようにと願った人もいたのではなかろうか。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)

