
核戦争によって荒廃し、暴力が支配する199X年の世界を舞台に、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者であるケンシロウ(CV:武内駿輔)の過酷な運命と戦いを描く『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』(毎週金曜夜25:00放送・TOKYO MXほか/Prime Video世界独占配信)。かつて一世を風靡した不朽の名作の最新アニメ化となる本作。5月22日に放送された第9話「狂犬ども死すべし」は、トヨ(CV:定岡小百合)の悲劇とバット(CV:山下大輝)の涙、そしてケンシロウの圧倒的な怒りがあふれる回となった。(以下、ネタバレを含みます)
■バットの哀哭とトヨが残した無償の愛
ケンシロウたちが村を離れた隙を突き、ジャッカル一味がトヨの村を襲撃する。トヨは必死に応戦するも致命傷を負わされ、子供たちが目の前で絞首刑にされそうになる寸前、ケンシロウが間一髪で駆けつける。無謀にもケンシロウに立ち向かった元プロボクサーの男が放った断末魔「あべし」が飛び出した瞬間は、ファンにとってたまらない見せ場だ。視聴者からも「第9話でついに『あべし!!』が聞けた!北斗の拳と言えばこれだよね!」と喝采の声が寄せられていた。
その後、ジャッカルは逃亡し、トヨはバットと最後の言葉を交わして静かに息を引き取る。弱い子供たちを守るために己の命を投げ出したトヨの姿に、胸を締め付けられる。普段は斜にかまえているバットが、ケンシロウに促されて「母さん」と愛情を絞り出すシーンは、荒廃した世界にも確かに残る愛の尊さを感じる名シーンだ。光と影を巧みに操る作画が、悲劇的な別れをより美しく、そして切なく彩っていた。SNSでも「トヨさんの最期が辛すぎて涙腺崩壊…子供たちを守る姿が尊い」「バットのかあさんという一言の重さが胸に刺さる。トヨの愛が切ない」「トヨの最期でバットの哀哭が印象的。涙が止まらなかった」と、深い悲しみに寄り添うコメントがあふれている。

■慈悲なき怒りの制裁とおなじみの断末魔
子供たちを街のバーに預けたケンシロウは、一人でジャッカルの組織を追う。道中で立ちはだかる別行動の二人組を瞬殺し、さらに右腕のフォックスをも見つけ出し、一切の慈悲を見せずに容赦なく葬り去っていく。
善良なトヨの命を奪った卑劣なジャッカル一味に対する、ケンシロウの怒りがすさまじい。終始ブチギレ状態で敵を徹底的に追い詰める姿は、彼の底知れぬ強さと不器用な優しさが同居していて、思わず引き込まれてしまう。SNSでも「ケンシロウが終始ガチギレで最高!」「ジャッカル一味に容赦ないケンシロウの怒りが世紀末感全開」と、怒涛の制裁と待望の断末魔に興奮する声が相次いだ。
トヨの尊い犠牲と、そこから生まれたケンシロウの圧倒的な怒りが鮮烈なコントラストを描き出した第9話。「地獄の果てまでも追い詰めてやる」という言葉の通り、逃げ回るジャッカルに対するケンシロウの復讐劇は、次回どのような結末を迎えるのか。さらなる強敵の予感に胸を高鳴らせて待とう。
◆文/岡本大介

