
「”2人”を欠いたら大変なことになる」停滞気味のアイスランド戦で浮き彫りになった森保ジャパンの課題とは?【日本代表】
2026年5月31日、日本代表はアイスランド代表に1−0の完封勝利を収めた。ただ、スッキリしない内容だったのも事実。特に前半は5バック気味で守る相手になかなか攻撃の形を作れず、かなり苦戦した。
三笘薫と南野拓実がいずれも負傷で“空白”となった左シャドーに抜擢された伊東純也も効果的な仕事ができないまま前半で交代。右シャドーの久保建英、CFの上田綺世も結果を出せなかった。
やはり三笘不在の影響は大きいと感じつつ、もう一つの違和感の正体に気づく。3月のイングランド戦ではあれだけコンパクトでスピーディーなサッカーを展開していた森保ジャパンがなぜアイスランドを相手に停滞したのか。
おそらくベタ引きされたからでも、伊東個人に責任があったわけでもない。その要因のひとつは、ボランチコンビに鎌田大地と佐野海舟がいなかった点ではないだろうか。
この日にボランチコンビを担った田中碧と遠藤航が悪かったと言いたいわけではない。問題は能力ではなく組み合わせの特性だ。自らボールを運んでリズムを生み出す田中と、シンプルなパスと的確なポジショニングでゲームを作る鎌田ではプレースタイルが異なるように、コンビには相性がある。
その点、鎌田と佐野の呼吸はピッタリ。攻守ともに高いレベルの技術を持つ2人だが、加えて鎌田には試合の流れを読む力、佐野にはピッチの広範囲をカバーできる運動量が備わっている。攻守をスムーズにつなぎ、チーム全体のリズムを生み出す彼らがピッチにいるかどうかで、日本の完成度は大きく変わる。
「2人を欠いたら大変なことになる」
アイスランド戦の内容を受け、強くそう思った。ワールドカップの本大会、どちらか一方でも怪我や累積警告で欠く事態になれば一大事になる恐れがある。
アイスランド戦で浮き彫りになったのは、“鎌田と佐野が不在でも戦えるチームを作れているのか”という課題だったのではないか。W杯で頂点を目指すなら、彼らが不在でも戦えるオプションを準備しておく必要がある。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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